モーターサイクルと生きる男たちが認めたゼロフィニッシュVol.10
 AFGモトスポーツ ジェイソン・フーリントンさん、住吉 淳さん

アメリカ生まれのモーターサイクルヘルメット&セイフティ・アパレルブランド、icon=アイコン。その正規輸入元、『AFGモトスポーツ』のオーナーであるジェイソン・フーリントンさん、そして日本唯一のアイコン・ショップで店長を務める住吉淳さんにお話を伺うために、茨城県つくば市にある『AFGモトスポーツ・つくば』を訪ねた。無類のモーターサイクルフリークであるお二人から、アイコンのこと、自身の愛車ライフ、そしてモーターサイクルやヘルメットのケアについてお話を伺った。

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アメリカンブランドの伝道師

ストリートからアドベンチャー、レースまでカバーするヘルメット、セイフティ・アパレル、プロテクター、グローブ、シューズなど、モーターサイクルライダーが身に着けるさまざまなエキップメントをラインナップするブランド、アイコン。アメリカ西海岸、サンディエゴで2002年に産声をあげたこのアイコンの製品をいち早く日本に持ち込んだのが、当時アメリカ空軍に所属、米軍横田基地で働いていたモーターサイクルフリーク、ジェイソン・フーリントンさんだ。

日本の魅力に惹かれたフーリントンさんは退役して東京都武蔵村山市を拠点に、モーターサイクル・カスタムとグラフィックデザイン、そしてアイコンの商品を日本に紹介することを生業とする。’04年にはアイコンの取り扱いを本格化、’05年に日本初のアイコン・ショップとして『AFGモトスポーツ』を立ち上げることになる。

その後、一時的にアメリカに帰国、ロスのハンティントンビーチを拠点にアイコンのヘッドクォーターでインターナショナル・ディレクターとして商品のデザインやマーケティングに関わる仕事に従事。この時期、モーターサイクルを通してハリウッド・セレブリティや著名なレーサーとも交流を深めたという。その中にはウエストコーストチョッパーズとともに世界に名を馳せたモーターサイクル・カスタムの雄、ジェシー・ジェームスも含まれるというから驚く。

「2010年に日本に戻ってきました。世界32ヶ国を巡ってきましたが、いちばん住みたい国として日本を選んだのです。」と語るフーリントンさん。その直後、ライディング中の不幸なもらい事故で重傷を負うも奇跡の復活を遂げ、’12年には横田基地の向かいに『AFGモトスポーツ・東京』をオープン。伝道師であるフーリントンさんの努力が実り、アメリカンブランド、アイコンの日本での知名度、そして人気は確固たるものになってゆく。

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’12年に東京都福生市、国道16号線沿いにオープンしたAFGモトスポーツ・東京(左上)。現在は拠点を茨城県つくば市に移して活躍中のジェイソン・フーリントンさん(左下)。’10年にアクシデントに遭った際にフーリントンさんを守ってくれたアイコンのヘルメットは、ガラスケースに入れて大切に保管されている(右上)。愛用のヘルメットにはカタカナで「フーリントン」と書かれ、隣には日の丸と星条旗が半分ずつ貼られていた(右下)。

新天地で二人三脚で

2015年、モーターサイクル用品の総合商社を辞めてAFGモトスポーツにジョインしたのが、住吉淳さん。住吉さんもまたモーターサイクルをこよなく愛する好漢である。日本のモーターサイクル関連マーケットに精通、海外ブランドにも造詣が深く、英語でのコミュニケーションが得意な住吉さんは言う。

「ヘルメットを通してアイコンのブランドに魅力を感じ、ジェイソンの人柄に惹かれました。前職ではたくさんの経験、勉強をさせて頂いたのですが、新しいチャレンジがしたかった。アイコンの魅力をより多くのライダーに伝えたいと思ったのです。」

フーリントンさんは住吉さんについて「最高のパートナーであり、今やファミリーです。」と語る。

AFGモトスポーツの現在の拠点は茨城県つくば市にある。’18年『AFGモトスポーツ・つくば』のオープン以来店長を務めるのが住吉さんだ。

「昨年にはヘッドオフィス機能もつくばに移し、ここが日本で唯一のアイコン・ショップになりました。」

この場所をチョイスした理由をフーリントンさんに聞いた。

「筑波サーキットでレースに出るときに、何度かつくば市内のホテルに泊まり、この街が好きになりました。JAXAなど様々な研究機関があり、世界中の人が集まっているインターナショナルな場所。ホテルだけでなくコンビニをはじめとした商店、不動産屋や市役所でも英語が通じる。道は広くてまっすぐだし緑も多く、どこへ行っても広い無料駐車場がある。僕が生まれたアメリカのようで、とても暮らしやすいのです。東京へのアクセスだってとてもいい。つくばは本当に便利で快適、とても気に入っています。」

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つくば市内にあるAFGモトスポーツ・つくばでは、アイコンの基幹商品であるヘルメットの全タイプを試着することが可能。高い機能性や強度に加え、アイコン・ヘルメットの魅力を増幅させているのがユニークなグラフィック。住吉さんが手にするのは今お薦めのヘルメット、“VARIANT PRO WILLY PETE”(左)と“AIRFORM GRILLZ”。他にないアバンギャルドなデザインは、日本でも人気だという。

シュアラスター|surluster|ゼロフィニッシュ|アイコンヘルメット|icon|茨城県つくば市|アパレル|ライディングウエア|ライディングブーツ

フーリントンさんがあえて『セイフティ・アパレル』と呼ぶアイコンのモーターサイクル・ウエアやプロテクター。ツーリングやアドベンチャーに相応しいビビッドなカラーからシックなデザインまで、様々なバリエーションがある。店内にはフーリントンさんの愛車の他にトライアンフ、ドゥカティ、ハーレーなど数多くの実車がある。これらの展示はディーラーやカスタムショップとのコラボレーションにより実現している。

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ストリートに似合うアパレル群のデザインは、バイクを降りたときにもスタイリッシュ。デニムパンツを含むほとんどのライディングウエアにプロテクターの装着が可能になっているところもさすがだ。カジュアルなシルエットをもちながら高い機能性を内包するライディングシューズ、ブーツもアイコンならでは。

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ショールームの隣には商品倉庫、そしてモーターサイクルをメンテナンス&ケアできる広いガレージがある。壁面にはアメリカのヒルクライムレース“PIKES PEAK”のスタートラインに掲示されたバナー(左上)や、フーリントンさん、住吉さん、そして有名レーサーから譲り受けたレザースーツ(右上)が飾られている。リフトには筑波サーキットで開催されるレース『テイスト・オブ・ツクバ』のF-ZEROクラスに参戦している、2001年型スズキGS1200SSのレーサーが鎮座。ライダーはもちろんフーリントンさんだ。ウインドシールドにカタカナで「フーリントン」の名前が入れられている。

コミュニケーションツールを美しく保つために

アイコンは、ファンやユーザーとのコミュニケーションのためのツールとしてカスタム・モーターサイクルを積極的に活用しているブランド。webや動画配信サイトでシーズンごと、新製品のローンチにあわせて配信されているハイクオリティなショートムービーと、そこに登場するカスタム・モーターサイクルたちは、世界中のライダーの注目を集めている。

実はアメリカのマーケティングチームにそれらのアイデアを提供、実施にあたって推進役を務めたのがフーリントンさんなのだという。

そして日本におけるアイコンの伝道師たるAFGモトスポーツも、そのコンセプトを継承。フーリントンさんは大掛かりにカスタマイズしたモーターサイクルでレースに参戦、住吉さんもまた日々の広報活動にトライアンフ製MOTO2レーサーのエンジンを積んだ愛車、ストリートトリプルRSを活用している。

当然、大切なコミュニケーションツールであるマシンたちの日々のメンテナンスやケアも欠かすことができない。二人がモーターサイクルを美しく保つために活用しているケミカルのひとつが、シュアラスターのゼロフィニッシュだ。

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上はフーリントンさんの愛機、スズキGS1200SSのレーサー。選りすぐりのパーツ、そして著名なビルダーの手によって速く、そしてカッコいいマシンに仕上がっている。下は愛車であるトライアンフ・ストリートトリプルRSを磨く住吉さん。「通勤で毎日往復50キロ走っています。」と笑顔で語る。

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「これは使いやすくていいね。」とフーリントンさん。高温になるサイレンサーやエキパイにも使えるゼロフィニッシュを手にしながら丁寧に、そして楽しそうに愛機を磨く。11月に開催が予定されている『テイスト・オブ・ツクバ』にこのマシンで出走するという。

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「雨の中を走ったので、結構汚れているんです。」と言いながらトライアンフをガレージから出す住吉さん。雨粒のあとが残る程度ならば、直接スプレーして磨き上げることができるゼロフィニッシュを手に、つや消しのフレームや光沢のある塗装面を磨いてゆく。「よくのびてくれて、拭き上げも簡単なのがいいですね!」と良好な使い心地がお気に入りの様子。

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「日焼けが気になる樹脂パーツにはガラスコーティングの保護効果が嬉しい。つや消し部分を磨いてもイヤラシイ艶が出ることなく、深みが増した感じになります。実はロングライフの車体コーティングをしているのですが、毎日乗っているので、日常的なメンテナンスとして汚れ落とし、そしてプラスαのコーティングができるのがありがたいのです。」と住吉さん。

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住吉さんもサイレンサーやエキパイをゼロフィニッシュでケアする。「こんなところまで磨けてしまうのも助かります。汚れ落ちがいいし、エキパイの焼け色が落ちたり変色することもないので安心して使えますね。」

ヘルメットのケアにもゼロフィニッシュ

アイコンの基幹商品であるヘルメットには、鮮やかなグラフィックが施されたもの、シックなつや消し仕上げの帽体などさまざまなモデルがある。取り付けられている樹脂パーツも成型色そのまま、あるいはペイントされたものなど多種多様。樹脂製のシールドは、クリアやスモーク、ミラーコーティングなど用途や好みにあわせてチョイスできる。そんなヘルメットのケアにもゼロフィニッシュが活躍している。

「光沢のあるカラフルなヘルメットはより艶やかに、つや消しのモデルはシットリした仕上がりになりますね。」と言いながら、住吉さんは展示用のヘルメットを丁寧に拭き上げてゆく。

「ゼロフィニッシュで磨いたシールドで雨の中を走ると、水滴が丸まって流れていってくれて、とてもいい感じなのです。」と日々モーターサイクルに乗っているライダーならではのリアルなコメントも。

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ショールームに展示してあるヘルメットをゼロフィニッシュで磨きながら「新しいうちにゼロフィニッシュで磨いてやれば、ガラスコーティングのおかげで美しく仕上がるし、汚れ落としが楽になります。」と住吉さんは語る。

ワン&オンリーなアメリカンブランドをたくさんのライダーに

「アイコン・ブランドが生まれる以前、アメリカのモーターサイクル・ファッションはブラックレザーの強面なスタイルが王道。カジュアルに乗りたい若者はTシャツにショートパンツといったラフな格好をしていました。アイコンはまず、モトクロスなどに見られるアグレッシブなデザインをベースに商品化をスタート、シーンに一石を投じました。その後も常に新しいデザインを創造、提案し続けています。」とフーリントンさん。

「アイコンはヘルメットのメーカーであり、ライダーのためのファッションを提案するライフスタイル・ブランドでもあるのです。」と、住吉さんはそのブランドコンセプトを説明してくれた。

昨今では、日本のストリートでもアイコンのロゴを目にする機会が増えてきた。
「アイコンのプロダクトを身につけているライダーに出会うと、エキサイティングでとても誇らしい気分になり、いつも周囲に自慢したくなります。」とフーリントンさんは楽しそうに話す。

「ここ、AFGモトスポーツ・つくばには、全国からいろいろなタイプのモーターサイクルに乗るライダーが来てくれます。ツーリングするたびに旅先のお土産を持ってきてくれる常連のお客様もいらっしゃいます。」アイコンと同店がすでにたくさんの熱心なファンを獲得していることがよくわかるエピソードだ。

今後の展望について住吉さんに伺うと、「アイコン・フリークだけでなく、もっとたくさんの日本のライダーに、ワン&オンリーなアメリカンブランドの魅力をまっすぐに伝えていきたいと考えています。」という答えが返ってきた。

高品質&高性能なプロダクツを生み出す高い技術力をベースにしながら、ライダーに常に斬新な提案をしてくれるアイコン。そして、日本におけるその伝道師たるAFGモトスポーツの動向に、これからも注目してゆきたい。

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ジェイソン・フーリントンさん(上)
NASCARをはじめとしたアメリカン・モータースポーツのメッカ、ノースカロライナの出身。アメリカ空軍に所属、航空燃料の検査・管理などを行うコンプライアンス・オフィサーとして横田基地に赴任。退役後、東京をベースにモーターサイクル・カスタムとグラフィックデザイン、そしてアイコン・ブランドを日本に紹介することを生業とする。現在は、オレンゴン州ポートランドに拠点を移しているアイコン・ブランドの、日本の正規輸入元『AFGモトスポーツ』を経営。大型を中心に11台のモーターサイクルを所有、サーキットレースにも参戦している生粋のモーターサイクル・フリークである。ご家族とともに日本に居住している。
住吉 淳さん(下)
商社に勤務していた父上の赴任先だった英国で生まれ、小学校高学年までドイツに居住。大学卒業後、モーターサイクル用品の総合商社に10年間勤務。アイコンの魅力、そしてフーリントンさんの人柄に惹かれ、2015年に前職を辞して『AFGモトスポーツ』へ。現在『AFGモトスポーツ・つくば』の店長を務める。自宅のある千葉県から片道約25キロをモーターサイクルで通勤。フーリントンさんとともにアイコン・ブランドの伝道師としてサーキットイベントなどにも積極的に参加している。

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取材協力:AFGモトスポーツ(AFG MOTOSPORTS TSUKUBA)

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茨城県つくば市榎戸438-39
TEL:029-875-5288
営業時間: 平日・土祝日 10:00~19:00
      日曜日    10:00~17:00
定休日:月曜日
http://shop.afgmoto.com
※イベント参加などの場合休業あり
アクセス:
常磐道谷田部IC、圏央道つくば牛久ICより約10分
圏央道つくば中央ICより約5分

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