カーガイが認めたゼロフィニッシュ Vol.17
中山自動車整備工場 中山龍也さん

緑豊かな大師公園に隣接する川崎市川崎区台町。この地で昭和39年に創業した自動車整備工場を父上から引き継いだ中山龍也さんは、クルマとバイクをこよなく愛するカーガイ。国産、輸入車を問わず、さまざまなクルマをいじってきた経験、そしてバイクの耐久レースにメカ兼ライダーとして参加、そこで培ったノウハウも応用、安全走行のために必要な整備を確実に行なっているという中山さんに、趣味とお仕事、カーケアについて聞いた。

神奈川県川崎市|中山自動車整備工場|外観

父が立ち上げた工場で

今年の5月、知り合いのカフェの前で80年代のセリカに出会った。思わず「キレイなクルマですね。懐かしい!」と声をかけたそのセリカのオーナーが中山さんだった。立ち話しながら、初めてのクルマが初代のセリカ・リフトバックだったこと、偶然見つけたこの赤いセリカが年式の割に状態が良く、低走行距離で売りに出されていたことなど、入手に至る経緯を聞くことができた。他に旧いジープも所有、川崎で整備工場を経営しているという。「よかったら遊びにきてください!」と名刺をいただき、今回の取材につながったのだ。

「50年以上前に父が立ち上げた整備工場なのです。私も物心ついた頃からごく自然にバイクやクルマに触れていました。中学生の時には父から旧いホンダのモンキーを与えられ、それをバラバラにして自分で組み直しました。今思えば、当時から工場を継がせたいという思いがあったのでしょうね。その後は仲間と一緒にミニバイクやオフロードバイクをチューンナップしてレースに出たりして楽しんでいました。父の工場でバイトしながら、大学の工学部を卒業。『中山自動車整備工場』で働きながら整備や修理について学びました。」

父上が他界してしばらく母上が経営していたという中山自動車整備工場を中山さんが継いだのは昨年のことだという。

神奈川県川崎市|中山自動車整備工場|外観|内観

大師公園の南側に隣接した中山自動車整備工場。車検証の初年度登録は昭和41年だという三菱ジープJ3は、かつてレッカー車として使っていたもの。ミリタリージープ、ウイリスM38のボディに載せ替え、丁寧に整備されて今も完調を維持している。
現在は使うことがほとんどないという旧い工具、『神奈川県陸運事務所長表彰工場』と記された昭和40年代からの看板など、工場の中には昭和の香りが色濃く残る。

レースで学んだことを自動車整備に応用

前述の通り、中山さんは仲間と一緒に仕上げたマシンでレースに参加するほどのバイク好きだ。

「スクーターレースにはじまり、かつては栃木県のもてぎで毎年開催されていた耐久レース『DE耐』にエントリーしていました。自分たちでいじって、少人数のライダーで7時間走りきるのはキツかったけれど、とてもいい思い出です。最近はもてぎの『Motoフェスティバル』という3時間耐久に参加しています。」と言いながら見せてくれたのは、大切に保管してあるホンダ・エイプがベース、排気量100ccのレーサー。小排気量車でレースに参加する、その経験は中山さんにたくさんのことを教えてくれたという。

「チューニングやパーワーアップだけでなく、ブレーキやオイルラインなど細かいところにも気を配って、車両の走行負荷を軽くしてあげるのです。そうすることで、より力強く安定した走行性能を入れることができます。スピードアップだけではなく燃料消費を抑えることもできる。こういったノウハウは全て、中山自動車整備工場の仕事に応用できるものなのです。」と、中山さんは笑顔で話してくれた。

セリカ|サイドカー|Yamaha|BMWE30|エイプ

オリジナルペイントの赤いセリカは昭和60年式の1.8 SX リフトバック。昨年手に入れてから機関部や足回りを整備、ハンドルやホイールを交換するなどのモディファイを行なった。ヤマハの250cc、SRVがベースのサイドカーには、ホンダのスクーター BW’Sののフロントフェイスを移植!。BMW E30系、320iは長く整備をしていた友人のクルマで、手放すと聞いて引き取り、大切に乗っている。CB1300R風の外装をまとった白いレーサーはエイプがベースで100ccのフルチューン。仲間と仕上げて一緒に耐久レースにエントリーしているという。

カーケア初心者にも薦められるゼロフィニッシュ

お仕事と趣味が一致、いろいろな車両を所有してきたという中山さん。カーケア用品も様々なものを使ってきた。シュアラスター製品も当然知っており、そのブランドや品質にいい印象をもっているという。

「ボディケア用品は施工して定着するまでに時間がかかることがあるので、評価にも時間をかける必要があると思っています。」と中山さんは言う。

ゼロフィニッシュは使ったことがないので試してみたいとのお話をいただき、事前にお渡しした。今回あらためて実際に施工しながらお話を伺った。

まずはセリカをゼロフィニッシュでケア。「手軽に使えて効果がわかりやすい。ムラになりにくいのもいいですね。」と中村さん。「一度施工して雨の中を走ったら、雨粒のはじきが良くて効果がとてもわかりやすかったです。」

「樹脂部分へのノリがいいですね。」とリアのコンビネーションランプやウレタンバンパーを施工。さらに、新調したというマフラーのステンレス部分もケア。「耐熱性能が高いというのもいいですね!」

BMWのクローム部分やツヤ消し塗装のピラー、樹脂製のミラーを施工。「これ一本で色々なところに使えるのは便利でいいですね。使いやすさも含め、カーケア初心者にもお薦めできる製品だと思います。」

最後はサイドカーの外装。樹脂製のヘッドライト周りやウインドシールド、サイドカーのボディを順番に施工してゆく。「塗装面がキレイに仕上がっていると、より効果がわかりやすいと感じました。」

ガソリン車に乗り続けたいクルマ好きとともに

中山自動車整備工場は今日まで、自家用車のほか地元企業の社用車や公共機関が使う公用車の修理や整備などを行っている。公用車の中には警察車両が含まれる。また中山さんのお友達からの依頼で趣味性の高いクルマやバイクの整備もこなしている。

「ハイブリッドや電動車が増えていますが、今走っているガソリン車はすぐにはなくならないでしょう。一方で昨今旧車に注目が集まっており、まだまだ需要があるのに、ガソリン車、旧いクルマを整備できるショップ、工場が減ってきています。そんな背景があってか、クルマ好き、旧車好きの方からのご相談や整備・修理のご依頼が増えています。」

ちょっと旧い国産車や欧州車を大切に乗りつづけたいというお客様のために、できることをしていきたいと中山さんは言う。きちんと整備して、さらにひと手間かけて、機関部の余計な負担を減らしてあげれば、旧いクルマも調子よくなるし燃費にもいい影響が期待できる。これはバイクレースで学んだことだ。

「ウチはレストア屋さんじゃないし、輸入車専門でもありません。コストを抑えるために作業を簡略化することはしませんが、例えば輸入車だからといって、国産車より極端に高い作業工賃がかかることもありません。これからも、整備・修理屋さんとして基本的なことをしっかりやっていきます。」と中山さんはお仕事に対する姿勢について、まっすぐに語ってくれた。

神奈川県川崎市|中山自動車整備工場|クルマ|バイク

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ゼロフィニッシュ
マイクロファイバークロス

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神奈川県川崎市|中山自動車整備工場|外観

有限会社 中山自動車整備工場
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中山自動車整備工場|ゼロフィニッシュ

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