
モーターサイクルと生きる男たちが認めたゼロフィニッシュ Vol.08
ティーエム・デポ 岩波敏樹さん
諏訪地方の中部に位置する長野県茅野市は、蓼科、白樺湖、車山、八ヶ岳など豊富な観光資源に恵まれた地方都市だ。
この街でタイヤショップ『ティーエム・デポ』をはじめさまざまな事業を展開しながら「乗り物にまつわる活動で地元を盛り上げたい」と奔走する岩波敏樹さんを訪ね、お仕事のこと、愛車であるカンナム・スパイダーのこと、そして愛車ケアなどについて語って頂いた。

人が集いアイデアが生まれる場所
2017年、経営する運送業の倉庫がある敷地の一角にご自分のガレージを兼ねたタイヤショップ『ティーエム・デポ』を建てた岩波さん。
「趣味を反映しながら人が集う場所を作りたいと思ったのです。キットガレージをはじめ、こだわりある建物を作っている地元企業『グリーンベル』にお願いして建てたティーエム・デポは、お店であると同時に私の事務所であり、さまざまな人との対話の中から生まれたアイデアを具現化するための、作戦基地のような存在でもあるのです。」
岩波さんはかつてラリードライバーとして自動車競技に没頭していた経験があり、現在本業の傍らで自動車関連イベントの企画も手がけており、トヨタが主催する“GAZOO Racing Rally Challenge”(以下:GAZOOラリー)を地元、茅野市に誘致した仕掛人の一人でもある。

2017年に新築、オープンしたティーエム・デポ。二階は岩波さんの事務所であり、居心地のいい作戦基地。
デスクからガレージが見下ろせるように吹き抜けになっている構造も岩波さんご自慢のポイント。
乗り物にまつわるビッグイベントで地元に貢献
「元ラリースト、そして一人のクルマ好きとして、乗り物にまつわることで地元を盛り上げたいと思っていました。そこで昔からの仲間とのネットワークを生かして、地元の、ひいては自動車業界全体の活性化に貢献できればと考えGAZOOラリー開催にこぎつけました。」という岩波さん。
2018年、茅野市での初戦に至るまでの準備はもちろん、開催当日はかつてラリー競技に参加していた経験を生かして競技役員も務めており、このビッグイベントに並々ならぬ思いを持っている。
茅野市でこれまで2度開催されたGAZOOラリーは、モータースポーツファンやクルマ好きだけでなくたくさんの地元住民も観戦に訪れ大盛況。筆者も岩波さんのお誘いで2019年の4月に開催された2回目の茅野大会を訪れ、その盛り上がりを目の当たりにした。
第3回目を迎えるはずだった2020年春は、COVID-19の影響で残念ながら開催中止となってしまったが、
「すでに来年に向けての構想を練り始めていますよ!」と岩波さんは常に前向きだ。

GAZOOラリーのスナップは、筆者が訪れた2019年の模様。車両に最小限のセイフティエキップメントが装備されていれば、初心者でも、オートマチックのハイブリッド車でも参加可能なクラスを用意。競技の裾野を広げ、クルマの楽しみをたくさんの人に伝えたいというコンセプトのイベントになっている。岩波さんの呼びかけで、会場内には地元企業の出店の他、自動車販売店やカスタムショップ、クルマ好きによる名車やカスタムカー、キャンピングカーの展示も行われ、注目を集めた。
思いつきと直感で手に入れた三輪バイク
一昨年、ふとバイクに乗って風を切って走りたいと思い立った岩波さんが新しい愛車として選んだのは、二輪車ではなく三輪のBRPカンナム・スパイダーだった。
「大型バイクの免許を持っていないのですが、忙しくてなかなか取りに行くこともできなくて。そんな時に出会ったのが1300ccエンジンをむき出しで搭載、クルマの免許で運転することができるこのマシンでした。
乗り物としても見るからに面白そうだし、今までにない新しいコミュニケーションのキッカケになりそうだと直感が働いて、試乗もせずに買ってしまいました。カンナム・スパイダーが縁でこの取材を受けることにもなったわけだし、購入は正解だったということですね!」と豪快に笑う。

道ゆく人々を振り返らせるインパクトある外観のBRPカンナム・スパイダーに跨りご満悦の岩波さん。
BRPはカナダ・ケベック州に本拠を構え、雪上車や水上バイクなども製造しているボンバルディア・レクリエーショナルプロダクツ社の略称。カンナム・スパイダーは並列3気筒の1330ccエンジンと、バックギア付きの6速セミオートマチックミッションを搭載するユニークな三輪バイク。側車付き二輪車登録で普通自動車免許で運転することが可能だ。
ゼロフィニッシュは愛車を手軽にケアできるのがいい!
愛車はいつも綺麗にしておきたいという岩波さんは、若い頃からシュアラスター の固形ワックスを愛用していたそう。
「仕上がりが凄くいいのですが、固形は拭き取りに時間がかかる。忙しい今の私にちょうどいいカー&バイクケアアイテムがないかと探していた時に出会ったのが、汚れ落としからガラスコーティングまでが簡単にできてしまうという、シュアラスターのゼロフィニッシュだったのです。
使ってみると、シュッと吹き付けて軽く拭き上げるだけの手軽さが実にいい。指が入りにくいような細かいところもケアしやすいし、ツヤ消し部分にも使える。こういう商品は今までになかったと思いますね。」



フロントカウル、ウインドシールド、エンジン周りと順番に磨き進めてゆく。
「セミグロス(半光沢)のペイントが施されたフレームや、樹脂パーツもシットリとした艶が出ていい雰囲気に仕上がりますね!」と岩波さん。
ケアが難しいマフラーにもOK
「耐熱300度の試験にクリア、高温になる部分にも使えると聞いて、半信半疑でエンジン周りやマフラーなんかも磨いてみたけれど、綺麗に磨けて焼付いたりすることもなく本当に大丈夫だった。」と言いながらカンナム・スパイダーを実際に磨く岩波さんはとても楽しそうだった。



エキゾーストパイプを覆うドライカーボン製のヒートシールド、アクラポヴィッチ製のマフラーもゼロフィニッシュで磨く。
「熱くなる部分に使ってもシミになったりしないのが凄い!」
カンナム・スパイダーの車体サイドに取り付けられたクロームのエンブレムもピカピカに!
ヘルメットもしっかりケア
車体を磨き終えた岩波さんは、愛用のアライ製シールド付きヘルメットもゼロフィニッシュで磨く。
「ツヤ消しの塗装面も汚れが落ちるだけでなく深みのある仕上がりになる。シールドは表面だけでなく裏側も磨いてやれば曇りにくくなる。出かける前にササッとケアしてやるだけで、安心してライディングできるのが嬉しいですね。」

ヘルメットと付属のシールドのケアにもゼロフィニッシュが活躍している。
ゼロフィニッシュの良さを仲間とシェア
カンナム・スパイダーに乗り始めたことでクルマ仲間に加え、バイクに乗る仲間もできたという岩波さん。もちろんお仲間にもゼロフィニッシュの良さをシェアしているという。
この日の取材に合わせてティーエム・デポに集まってくださったお二人、ドゥカティのスクランブラーSIXTY2に乗る伊東達哉さんと山田満さんも手軽さや使い心地の良さを体感してすっかりゼロフィニッシュのファンになったという。


この日ティーエム・デポに集まってくれたのはドゥカティ乗りのお二人。オレンジのマシンは山田さん、ブルーグレーのマシンのオーナーは伊東さんだ。
岩波さんに勧められてゼロフィニッシュを使うようになったというお二人にも感想を伺った。
「今まではケアする場所ごとに3種類のケミカルを使い分けていました。ゼロフィニッシュはタンクからマフラーまで、これ一本でいけるのがいい。ヘルメットにも使っています。シールドやスマホの表面を磨くと曇りにくくなるし、樹脂部分もシットリ感ある仕上がりになるのがいいですね!」と山田さん。
「僕はズボラな方なので、とにかく手軽なのがいいですね。拭き取りやすくて一本でどこでも磨けちゃう。マットな部分によりマットなツヤが出るのも凄いですね~。」と伊東さん。
みんなが元気にハッピーになれるように
今年はGAZOOラリーだけでなく、諏訪湖の花火大会など近隣で開催のほぼ全てのイベントが中止に追い込まれ、インバウンド需要も激減、地元の観光産業が大きなダメージを受けているという。
そんな中、岩波さんは地元の仲間たちと情報をシェア、苦境にある企業や個人に対して何かできることがないかと常に考えを巡らせ、人と人を繋げるなどして少しでも地元に貢献しようと積極的に行動しているという。
「GAZOOラリーというビッグイベントを通して、茅野市商工会議所や多くの地元企業とのご縁が深まりました。こんな時だからこそティーエム・デポという場所、組織を起点に、これまで以上に地元が元気になるような活動をしていきたいと思っています。ゼロフィニッシュもそうですが、いろいろ有用な情報を皆さんとシェアしながら、みんなが元気にハッピーになれるような活動を、少しずつでも実行に移すようにしています!」
混沌とした日々が続く中、常にポジティブオーラを発信し続けている岩波さん。
そのバイタリティーに触れることで、筆者もたくさんの元気を頂いたのだった。

岩波敏樹さんは長野県・諏訪市生まれ。運送業、タイヤショップ、イベント企画会社の経営に加え、近日中にガレージ付き賃貸住宅の運営もスタートさせるという。
最近、古くなったご自宅を解体、母上の住居のお隣に仮住まいとしてキャンピングトレーラーを設置して生活しているというが「乗り物好きだからなのか、この車中泊生活が実に楽しくて、しばらくこのままでいいかな、などと思っています。」と笑顔で近況をお話しくださった。

取材日は昼過ぎまで雨模様だったが、終わる頃にはすっかり青空に。
岩波さんは「せっかくだから、ひとっ走り出かけましょうか!」とバイク仲間の山田さん、伊東さんを誘ってツーリングに出かけていった。
取材協力:ティーエム・デポ

長野県茅野市宮川1353-6
TEL: 0266-55-4705
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クルマ、バイクのフィールドを中心に活躍するイラストレーター、クリエーター。アメリカ大陸横断や「ルート66」全行程をバイクで走破。旅をテーマにしたイラストを数多く制作・発表するかたわら、 雑誌・WEB・広告など、様々なメディアにコンテンツを提供。バイクやクルマを軸にしたライフスタイル・フリーペーパー『オンザロードマガジン』の発行人・編集長も務める。
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