カーガイが認めたゼロフィニッシュ Vol.11
BERRY LAND 古川将成さん

特徴的なアーチ型が魅力の格納庫のようなガレージ。周囲には椰子や蘇鉄の木が植えられている。関越自動車道・所沢IC近くにあるカリフォルニア、『ベリーランド』はアメリカ直輸入、ヴィンテージ雑貨の宝庫。同店の代表にして生粋のカーガイ、古川将成さんにお仕事のこと、そしてカーライフについて伺った。

所沢|店頭|ベリーランド|アメ車

アメリカ文化が好き過ぎて

日本離れしたたたずまいを演出するのは、椰子の木をはじめ、アメリカの街角で日常的に見かける本物の道路標識や消火栓、路面のSTOPサインなど。北米からヴィンテージ雑貨を直輸入・販売している『ベリーランド』の拠点には、西海岸の景色が実にリアルに再現されている。

「初めて渡米したのは25歳の時。ラスベガスで開催されているカスタムカーの祭典、SEMAショーを見ることがメインでした。クルマとアメリカ文化が好き過ぎて、街並みから看板、自動販売機まで見るもの全てに感激しました。信じられないほど広大なジャンクヤード(クルマの解体屋)にも出かけ、北米仕様の日本車パーツを物色したりと旅を満喫。以来何度となく渡米、やがて現地のカーガイとも交流するようになりました。」

そう語るのはベリーランド代表の古川将成さんだ。渡米のたびに手に入れるのはカーパーツだけではない。現地のバイヤーなどを訪ねて道路標識や看板、ネオンサインにパブミラー、ツールキャビネットなど各種のボックス、オイル缶、ガラスの灰皿など、アメリカ文化を色濃く反映するヴィンテージアイテムを自身の目で見て厳選の上、日本に持ち帰るのだ。

個性的な建物の二階部分がベリーランドのショップになっている。古川さん自身の目利きで厳選・輸入したヴィンテージグッズが並ぶ様子はまるでハリウッド映画のセットのよう。 集めたアイテムで店内を満たし2019年に営業をスタート。少しずつファンが増え商品も順調に売れているというが、昨今の社会情勢下で渡米が難しいことから、これでも在庫は少ないのだという。

カーライフも一貫してアメリカン

古川さんの日常のアシはシボレー・シルバラードと旧いビュイック。そのほかに趣味で日産スカイラインなど国産旧車を、アメリカンパーツを用いながらカスタムする生粋のカーガイであり、ヤマハの初期型RZ250などを所有するモーターサイクルフリークでもある。

「実はベリーランドがあるガレージの一階は僕と父のプライベートなガレージなのです。運送会社を経営している父がアメリカ好きでコルベットを何台も乗り継いでおり、自分でカスタムやレストアもする。間違いなくその影響はありますね。」

所沢|店頭|ベリーランド|アメ車|ヴィンテージカー

奥の高年式のシボレー・シルバラードと手前の1966年式ビュイック・ワイルドキャットが古川さんの日常のアシ。ビュイックはヤレた外観そのままに調子よくドライブできるよう整備されている。中央のキャデラック・エスカレードは父上の愛車。アメリカ車とパームツリーや消火栓、何気ない景色がアメリカそのものだ。

所沢|店頭|ベリーランド|アメ車|ヴィンテージカー|国産車|スカイライン

エンジンルームまで美しく光り輝くスカイライン・ジャパンは古川さんが仕上げた一台。近年アメリカでもヴィンテージ・ジャパニーズカーの愛好家が増えており、アメリカン・スタイルのパーツやカスタム手法を取り入れたショーカーが生まれ、独自の文化が形成されている。古川さんは現地でそれをリアルに見聞、自身のカスタムにも取り入れており、古川流アメリカン・カスタムを体現している。写真は国内のカーショーに出展した時のスナップ。ガレージフロア材「レースデッキ」を敷き詰めた展示方法もアメリカ式だ。

所沢|店頭|ベリーランド|アメ車|ヴィンテージカー|国産車|スカイライン|ハコスカ

取材時、ガレージには2台のスカイラインが入庫。手前の6代目、R30型は友人から預かってカスタム中の「ポールニューマンバージョン」。L型3.1リッターエンジンに換装中だという。奥のハコスカ・セダンは奇跡的と言える良好なコンディションの1974年型で、古川さんが県内のオーナーから譲り受け、路上復帰を目指している。

日常的に手軽に使えるゼロフィニッシュ

カーケアにもこだわりがあるという古川さん、アメリカで買い求めたお気に入りのケミカルで愛車のボディケアをすることが多いという。

「最近は現地のカーガイに人気のココナツのようないい香りがするワックスで磨いています。ただ時間がかかるので、出かける前に気になる部分をちょっとケアする時には、ボディにガラスクリーナーを使ってしまうこともあります。」

そんな古川さんにゼロフィニッシュを試していただいた。

「父も自分ももちろんシュアラスターのカルナバワックスは知っているし、使ってきましたが、このゼロフィニッシュはシュッとスプレーして拭き上げるだけでこんなに簡単にピカピカになるんですね!日常的に手軽に使えるところがいい。仕上がりの良さも、さすがシュアラスターですね。」そう言いながら、スカイラインのラベンダー・カラーのボディをケアする手が止まらなくなる。

1974年製のオリジナル・ペイントがいいコンディションで残っているハコスカをゼロフィニッシュでケア。軽く拭き上げるだけでツルツルに仕上がる様を目の当たりにして、「これはいいなあ~」と感心する古川さんだった。

バンパーのクロームメッキ、樹脂のウインカーレンズ、グリルの「2000GT」やフロントフェンダーの「Skyline GT」エンブレム、ウインドウ・フレームも施工。「この手軽さでガラスコーティングまでしてくれるなんて、ありがたいですね!」

所沢|店頭|ベリーランド|アメ車|ヴィンテージカー|国産車|スカイライン|ハコスカ

ドアノブのために丸くプレスされた部分を拭き上げながら、「この部分のツルツルの艶感に、ゼロフィニッシュの良さが現れてますね。さすがはシュアラスター !」

バイクやヴィンテージアイテムにも

スカイラインをケアしてすっかりゼロフィニッシュがお気に入りの様子の古川さん。ガレージの奥からホンダのモンキーを出して、そのタンクやフェンダーにも施工する。

「ツヤ消しペイントにも使えるなんていいですね。油っこい感じがないのがよくわかるし、変にツヤが出てしまうこともない。時間があれば水洗いしてから施工してやると、少しのスプレーでもキレイになりますね。ノビがいいしコストパフォーマンスがよさそうだな。」

耐熱性能が高いと知りマフラーも丁寧にケア。

「これで焼き付いたりしないなんて凄い。一本でいろんなところに施工できる、ガレージに常備しておきたい逸品ですね。」

古川さんはゼロフィニッシュを手にガレージの2階、ヴィンテージアイテムのショールームへ。まず手にしたのはNASCARのミニカーだ。

「簡単にピカピカになりますね。ここは照明が暗めなんですが、それでも効果がよくわかる!」

次に施工したのは人気アイテムのパブミラー。

「これも見栄えよく仕上がるなあ…。」

そう言いながらご満悦の様子だ。

大掛かりにカスタムされたモンキーをゼロフィニッシュでケア。ツヤ消しペイントのタンクやフェンダーはシットリ深みのある雰囲気に、ヨシムラ製のマフラーは一段と艶やかに仕上がった。横で様子を見ていた父上も「さすがシュアラスター の製品だね!」と感嘆の声を上げていた。

商品である鮮やかなNASCARのミニカーやパブミラーをゼロフィニッシュで拭き上げる古川さん。「キレイに仕上がり見栄えが良くなって、お客さんにも喜んでいただけそうです。」

この空間をヴィンテージ雑貨で一杯にしたい

COVID-19の影響でもう2年近くも渡米できていないという古川さんは、たくさんの商品が並ぶショールームのソファに腰を降ろしながら言った。

「今の店内は僕にとってはスカスカと言える状態なのです。以前はアメリカン・ヴィンテージでこの空間が一杯になっていました。現地の友人に頼んで送ってもらったりしているのですが、まだまだ足りない。そもそも気軽に買い付けに行けないのがジレンマです。」

カリフォルニアの青空が恋しいと言いながら、古川さんは続ける。

「ロスの空港に着いた時の乾いた空気感と特有の匂い。コンビニのココナッツフレーバー・コーヒーの香り。いろんなものが懐かしく感じます。カーショーにも行きたいし、友達にもリアルに会いたい。そして商品をたくさん仕入れてきて、店内いっぱいに飾りたいです。それまでもう少しの我慢ですね。」

次にベリーランドを訪れる時には、この魅力的な空間がアメリカンヴィンテージで満杯になっていることを、ひとりのアメリカンカルチャーファンである筆者も、心から望んでいる。

所沢|ベリーランド|

古川将成さん
コルベットなどアメリカ車を愛する父上の影響を受けてきた生粋のカーガイ。アメリカ好きが嵩じて直輸入のアメリカン・ヴィンテージ雑貨専門のベリーランドをオープン。一方、プライベートガレージで自分や親しい友人所有の国産旧車のレストアやカスタムを手がける。今回登場したハコスカは「キレイにレストアした上で大切に乗ってくれる方に販売したいと思っています。」とのこと。

取材協力:ベリーランド

埼玉県所沢市|ベリーランド|アメリカ車|ヴィンテージカー|レストア

代表の古川さんが自ら渡米、その目利きにより集められた魅力的な直輸入アメリカン雑貨を日本のファンに提供している。商品だけでなくカリフォルニアテイスト溢れる建物や周囲の環境も魅力。人気が高まる椰子や蘇鉄の木など、アメリカンなドライガーデン関連のアイテムも展開予定。乞うご期待だ。

ベリーランド(JOYFIC株式会社)
埼玉県所沢市松郷144-11
定休日:毎週日曜日
Web: https://berryland.raku-uru.jp
Instagram: https://www.instagram.com/berry_land_official

埼玉県所沢市|ベリーランド|アメリカ車|ヴィンテージカー|ゼロフィニッシュ

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