FROM INSIDE #01 プロが魅せられた“ゼロフィニッシュ”

「リグニス東京」梶野秀仁氏が感じたシュアラスター・ゼロフィニッシュのメリットとは?

墨田区は江東橋の住宅街に静かにたたずむ、木製の梁がめぐらされた高い天井と広々とした店内がリッチな雰囲気のハーレーダビッドソン専門ショップ。そこが『リグニス東京』だ。大きく開け放たれた入口とまばゆい自然光が差し込む店内スペースには、低く構えた鉄馬がゆったりと並べられている。それらはまるで新車のようだ。  

リグニス東京・店長の梶野秀仁さんにお話を聞いた。

ゼロフィニッシュ

ハーレー界で独自路線を行くリグニス東京

「わたしたちリグニス東京は、新車のハーレーを売るお店ではありません。ある特定の車種にこだわってラインナップする専門性の強いプロショップです。 その中心はいわゆるエボリューション・ハーレー、ファンが親しみを込めて『エボ』と呼ぶもので、具体的には1984~1999年に生産された世代(エボエンジン搭載車)のことを指します。エボにだけ特化しているというショップはほとんどないので、特殊といえばかなり特殊ですね(笑)」

 新旧のハーレーダビッドソンを区別するときに一般的なのが、それぞれのエンジン型式を年式(世代)別に分ける方法である。そのなかでも“ちょっとだけ古い”ジェネレーションに分類されるのが「エボ」だ。とはいえ、新しくても約20年、古いものでは約35年もの月日が経過している。そんなオールドタイマーとは思えないミントコンディションのハーレーダビッドソンがフロアーにざっと30台以上。

 店内に美しくディスプレイされたこれらの車両たちは、どういう経緯でここに集められたのだろうか。

ゼロフィニッシュ

良コンディション車をアメリカから直輸入

「リグニスは現在、アメリカ・ネバダ州ラスベガスに現地法人を構えています。日本国内ではその数を減らしつつある程度良好なエボをわたしたちは、アメリカで直接買い付けすることで車両を確保しています。コンディションの良さ以外にも、北米専売モデルをはじめ、希少なリミテッドモデルやシグネチャーモデルなどバリエーションが豊富なこともメリットとして挙げられますね。またインポート車は新規登録扱いになるので、車検が初回3年というのも魅力的です」

アメリカ駐在の現地スタッフが良質な個体だけを選んでダイレクトに輸入し、さらにお客さんの希望をヒアリングしながら丁寧なリフレッシュ(オーバーホール/セミレストア)を施してのち、納車するという。

ゼロフィニッシュ

「積極的に扱っているショップが少ないゆえに、情報入手のむずかしさなど簡単に行かないこともあります。一方で、人と違うことをやっている面白さみたいなものを感じることもできますね。なにをやってもパイオニアという(笑)。

 そんな貴重な経験から学んだのは、お客さんとのコミュニケーションをなるべくあつくする、ということでした。そこに答えを見つけることがたくさんあります。車体のリフレッシュには多くのコストと手間がかかりますが、それらを厭わないことにこそ自分たちのアイデンティティがあると強く信じています」

ゼロフィニッシュ

諦めなくてもいいのがゼロフィニッシュだった

リグニス東京の店舗の入り口は、もともと倉庫だった物件をリノベーションしているだけにどのショップよりも広い。そのおかげでお客さんがとても入りやすい雰囲気なのだが、同時にホコリが入ってしまうデメリットもある。付着するホコリをひんぱんに拭き上げる必要があるというのだ。

「お店の造りがオープンなだけに、車両のクリーンナップ作業が必然的に増えてしまうことが悩ましいですね。手間のかからないイージーさだけではない、仕上がりの良さとコーティングの持続性の両方を欲張れるケミカル剤は、プロとして常に身近に置いておきたい。そんなわがままなニーズを満たしてくれるのが、シュアラスター・ゼロフィニッシュでした。  

汚れ落としから艶出しまですべてを一品でというのがそもそもムリなのかな……と諦めなくてもいい。それがゼロフィニッシュ。類似品もいくつかありますが、この製品がとくに秀でているのは仕上がりの“しっとり感”。うまく言いがたいですが、ワックスっぽいのです」

ゼロフィニッシュ

艶出しのフィニッシュにまでこだわりたい

「ハーレーのボディカラーは大人っぽいダークカラーが多めですので、店内が明るいぶんしっかり磨き込まないと魅力が半減してしまいます。事前の整備をいくらきちんと行ったところで最後の晴れ姿、仕上げを怠ってはすべて台無しですからね。

 ゼロフィニッシュはスプレーひと吹きと拭き上げだけでとてもイージーに使えるのに、まるで固形ワックスのような艶っぽさが出る。コーティングがしっかりしているし、小傷も目立たなくなります。実際に磨くことでそれは明らか、僕らプロのデイリーユースにはうってつけのアイテムですね」  

ゼロフィニッシュ

とくにソリッドカラーの塗装にガラスコーティングするときは、ギラギラになりすぎずに本当はしっとりしてほしい。でもそれが可能なコーティング剤、じつは少ないらしい。そんなプロらしいニッチなこだわりにもゼロフィニッシュは応えてくれるという。

ゼロフィニッシュ

ベストの状態でマシンに跨ってほしい

「とにかく手間がかかる“洗車/磨き”の作業にあって、ゼロフィニッシュの手軽さには代えがたいものがあります。『スプレー洗車』という表現がピッタリで、これまでになかった新しい感覚のケミカル剤だと僕は思います。

 ガラス以外の……まあハーレーにガラス部分はほとんどないですが(笑)、ほぼすべての箇所に使うことができる。塗装、非塗装、金属、樹脂、さらにウェット/ドライを問わないイージーさはもとより、施工後の“深い艶”のあるコーティングがわれわれ作業者の満足感を高めてくれるのです」

 最後に。リグニスが“熱中”するエボの、どこが楽しいのだろうか? 「鼓動感。現代のオートバイではけっして得られないリズミカルな鼓動感こそがエボの魅力だと思います。濃いガソリンをシリンダーに送り込むことで得られる“グイッ”とした力強いフィーリング。馬力の乗り物ではなくて、“トルクの乗り物”と言われるハーレーダビッドソンの真骨頂を味わうことができるエボは、本当に楽しいですよ! 貴重な個体を手に入れて、無二の個性をぜひ堪能してください。そして、愛情をこめてピカピカに維持してくださいね(笑)」

photo:MASAHIKO WATANABE  text:宮崎正行

記事で紹介されているアイテム

取材協力: RIGNISE TOKYO [リグニス東京]

東京都墨田区江東橋5-8-7 ▲03-5669-0550

www.rignise.com

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