モーターサイクルと生きる男たちが認めたゼロフィニッシュVol.09
ワイルドスタイル 伊勢 徹さん

地元である茨城県水戸市のほか、北米ロサンゼルスにも拠点を持つワイルドスタイルは、USトヨタ車を中心にアメリカから新車を輸入・販売するスペシャルショップ。代表の伊勢徹さんは、右側通行の国から輸入したクルマのヘッドライトを、左側通行の日本で安心・安全に乗れるよう改善するビジネスも展開している。週末はカスタマイズしたモーターサイクルを乗り回す伊勢さんに、お仕事のこと、趣味のこと、そしてクルマやバイクのケアについて伺った。

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好き・憧れをビジネスにする

SUVやピックアップトラックを中心に、日本未発売のUSトヨタの新車を買い付け、輸入、販売している茨城県水戸市のワイルドスタイル。代表の伊勢さんは、「写真に残っている幼い頃の僕はいつもミニカーを握りしめていました。」という根っからのクルマ好き。中学生の頃には、カリフォルニア・ハイウエイパトロールの警官を主人公にしてヒットしたテレビドラマ『白バイ野郎ジョン&パンチ』や、劇場映画『マッドマックス』の世界観に惹かれ、モーターサイクルにも憧れたという。

そんな伊勢さんの最初の勤務先はトヨタ系ディーラー。そこで整備士として経験を積んだ後、カーオーディオ専門店、カー用品店に勤務しながらビジネスのノウハウを学んだという。

独立後に立ち上げたのが今回お邪魔している『ワイルドスタイル』だ。

「当初はジープ・チェロキーを専門に、丁寧な点検整備を行って認定中古車のようなスタイルの車両販売を行いました。」

この事業を通してアメリカへの憧れが再燃、USトヨタのピックアップトラックをラインナップに加えた。『怪しい並行輸入車ショップ』に見られたくない、車両を購入した顧客が車検などで苦労しないように、という誠実な思いから、ディーラー時代の知識やノウハウを動員して日本向けの改善を入念に実施した。よりよい、安心なクルマを提供したいと考えるようになり、新車の輸入・販売にシフト、現在のワイルドスタイルが形づくられたのだ。

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現在輸入・販売している新車の主力車種はUSトヨタ製の大型ピックアップ、タコマ(上段)やタンドラ(左下)。
ランドクルーザーよりも大きなSUV、セコイア(右下)も人気だ。

より安心・安全に輸入車を楽しむために

数年前に改正された道路交通法・車両運行法によって、1998年以降の輸入車に装着されている右側通行用のヘッドライトのロービーム光軸に関する検査が厳格化された。伊勢さんはそれに先駆けて、2010年に『JDS(ジャパン・ドメスティック・スタイル)-外車改善ラボ-』を立ち上げ、並行輸入車、逆輸入車などのヘッドライトを日本光軸仕様に加工、車検に適合させている。

「正規輸入でも継続車検に通らないクルマがでてくるぐらい、検査が厳格化されたのです。そんなわけで全国のディーラーやインポーターからの相談や施工依頼も多く、累計で4,000台以上の輸入車のヘッドライトを施工してきました。」と伊勢さん。

「そもそも、右側通行用のヘッドライトは正面と路肩側、つまり右側を照らすようにセットされているので、日本の左側通行の路上をそのまま走ると対向車線を照らしてしまう。つまり対向車のドライバーに眩しい思いをさせてしまうわけですから、事故につながる危険もはらんでいるのです。光軸の改善は車検にパスする『安心』だけでなく、『安全』にも寄与しているのです。」と胸を張る。

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ヘッドライトの種類や方式によりバルブ交換だけで改善できるものもあるが、多くはユニット自体を取り外して手間暇をかけて加工するのだという。施工後はテスターでの確認も行なっている。下段左は改善前、対向車線=右側を照らすことになるロービーム光軸。同右は改善施工後の光軸だ。

自分流のカッコよさと楽しみ方

伊勢さんのカー&モーターサイクルライフについても伺った。

「クルマは何と言ってもスープラが好きです。北米のみで販売されていたオーバーフェンダー付きの60スープラが一番好きですね。」と現在所有する真っ赤な70スープラを前に語る。

「この70は車高を落として、別注で作ってもらったホイールを履かせています。車種ごとにある王道のパーツ選びやカスタムにはあまり興味がない。愛車は自分がカッコいいと思うスタイルにカスタマイズして乗る主義です。5メートル離れたところから見てカッコいい、まとまり感を重視しています!」

いじる際には乗りやすさにも配慮するし、旧い車両であれば信頼性のおけるパーツにアップデートすることにも躊躇しないという。

そのポリシーはモーターサイクルにも貫かれている。現在所有するのは80年代の名車『スズキ刀』、そして’08年式スズキGSX1400をベースにした『グース・レプリカ』の2台。刀は人気の1100ではなくあえてGSX750SIIを自分流にカスタマイズ。

「集合管は特注の手曲げで、4本のエキパイのうち1本は自分で曲げたものです。このスタイルで車検対応というのもこだわりです。」

もう一台は中学時代からの憧れ、映画『マッドマックス』に登場したモーターサイクルオフィサー、ジム・グースの愛車のレプリカ、通称『グース・レプリカ』だ。劇中車はカワサキZ1000だが、伊勢さんはあえて自分好みの高年式車、スズキGSX1400をベースに選んだ。

「オリジナルとは違うベースカラーをチョイスして、カウルの下半分をマットブラックにペイント、エンジン周りやマフラーもブラックアウトしました。レーシングストライプは映画『60セカンズ』に登場するマスタング『エレノア』をイメージしたものです。仕事の合間をぬって、時間を作ってお気に入りのモーターサイクルに跨がるのが楽しいのです。」と少年のような笑顔を見せた。

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伊勢さんの愛車たち。左上からスカイラインR32・GT-R、70スープラ、USトヨタ・タコマ。
下段は、GSX1400ベースの「グース・レプリカ」(左)とスズキ刀。

丁寧に磨く時も、手軽に磨くのもシュアラスター

「僕は、いつも愛車をピカピカにしておきたいタイプ。乗ったらばキレイにしてから仕舞う。これを基本にしています。」

かつてカー用品店に勤務していた頃、市販されていたワックスからスポンジまで、全てを試してみたという伊勢さんは、カーケアにも強いこだわりがある。

「いいワックスで磨いたボディは、映り込みがボヤけずにクッキリして見える。若い頃から愛用しているのがシュアラスターの固形ワックスです。時間に余裕があって丁寧に磨くときはこれを使っています。」

そう言いながら手にしたのはシュアラスター固形ワックスの最高級グレード『ブラックレーベル』だ。

一方、忙しくて愛車を隅々までケアしてあげる時間がなかなかとれないのも事実。そんな時に欠かせないのがシュアラスターのゼロシリーズだと伊勢さん。

「日常的なボディケアには、シュアラスターの『ゼロウォーター』を多用しています。ボディコーティングして、合間にゼロウォーターで磨いてやるととても楽ですね。特にブラックのボディに効果的だと思っています。最近使い始めた『ゼロフィニッシュ』もまた、手軽で使い易い上に美しく仕上がる。これは便利ですね。」

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スズキ刀をゼロフィニッシュで磨く伊勢さん。タンクやフェンダー、フレームといった塗装面、エンジン周りなど高温になる部分、ウインドシールドやシートカウルなどの樹脂パーツまで、艶の有無や素材によって使い分ける手間もなく使えるのがいいと伊勢さん。

お気に入りのケミカルを使って楽しく愛車をケア

残暑が厳しい中、撮影のためにガレージからカーポートの下に2台のモーターサイクルを出して、「どんな角度で撮りますか?どこを磨きますか?」と筆者に気を遣ってくれる伊勢さんだったが、「なんだか楽しくなってきちゃった!」と愛車を磨く手が止まらない。スズキ刀を磨き終えると、次は『グース・レプリカ』だ。フロントカウルやタンク、シートカウルなど、すべてが大柄で磨き甲斐がありそうだ。タンク上部のサインは、『マッドマックス』でジム・グースを演じたオーストラリア人俳優のスティーブ・ビズレー本人のものだという。

「本人に会ってサインをもらったのですが、タンクに書くのは大変だと思い紙にもらって、それをカッティングシートで忠実に再現したのです!」と嬉しそうに話してくれた。

「高温になるマフラーも磨けるし、シミになることもない。上が艶のあるグレーで下がマットブラックのカウルもゼロフィニッシュ一本でいけるのがいいですね。」と、楽しそうに愛車を磨いていた。

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「グース・レプリカ」のタンク上部のサインはジム・グースを演じた俳優スティーブ・ビズレーのもの。

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つや消しのマフラーや塗り分けのあるフロントカウル、大きなウインドシールドを入念に磨く伊勢さん。

磨くのはキレイにするためだけではない

伊勢さんには、車体のケアに関して整備士時代からのポリシーがあるという。

「洗車や磨きは愛車をキレイに、ピカピカにするだけが目的ではない、整備の一部だと思っています。磨いていれば車体の隅々まで目が行き届くことになります。磨きながら愛車の不具合を見つけることもある。故障や破損部分を早期に発見できれば安全にもつながるのですから。」

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ゼロフィニッシュを手に足回りを磨いていると、実際にサスペンションのシールにヒビ割れを発見することになった。伊勢さんの『愛車磨きは整備の一部』という考えに間違いはなかった!

顧客のため、そして地元のために

広いアメリカの大地を走るために生まれた大きなクルマには、日本向けに作られた言わばコンパクトカーにはない魅力があり、それが一部のクルマ好きに支持されていることは筆者もおおいに理解できる。そんなアメリカンなクルマを愛する日本のファンに、ワイルドスタイルにはこれからもUSトヨタのSUVやピックアップトラックを届け続けてくれるに違いない。また左ハンドル輸入車のヘッドライト光軸の改善についても、ニーズがある限り続けていきたいと伊勢さんは言う。

そして愛車を磨く手を止めることなく、自身が考えるこれからの展開についてもお話ししてくれた。

「長年クルマの業界に身を置いて、いろいろな方にお世話になってきました。今後はクルマを通してこれまでとは違う形でもっと地元に貢献していきたいと考えています。今は詳しくお話しできないのですが、まだまだ頑張らないと!」

そのポジティブな笑顔に、筆者もたくさんの元気を頂いたのだった。

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TOYOTAのロゴが付いてはいるが、日本のディーラーに並ぶトヨタ車にはない大らかな魅力をもつUSトヨタの人気ピックアップトラック、タコマ。

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左ハンドル輸入車のヘッドライトのロービーム日本光軸仕様への改善については、アメリカンSUVはもちろん、欧州車スーパーカーまで多種多様な車種に対応しているという。

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伊勢徹さんは東京生まれ、茨城育ち。トヨタ系カーディーラーやカーオーディオ専門店、カー用品店勤務を経て独立。USトヨタ車を中心にアメリカからの輸入車・逆輸入車を販売するショップ「ワイルドスタイル」を経営。また代表を務める「有限会社光テック」では、並行輸入車、逆輸入車などのヘッドライトを日本光軸仕様に加工、車検に適合させる「JDS -外車改善ラボ-」を立ち上げ、自らもその作業を手がけている。
プロフィールカットは、ゼロフィニッシュを使って愛車「グースレプリカ」を楽しそうに磨いている横顔で決まり!

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伊勢さんが愛用しているというシュアラスター製品。

取材協力

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ワイルドスタイル(有限会社光テック)
茨城県水戸市千波町1439-8
TEL: 029-244-4000
営業時間:10:00~17:00
定休日:日曜日・祝日
https://wildstylecars.com

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