カーガイが認めたゼロフィニッシュ Vol.09

東京・府中に本社と工房、清澄白河に直営店舗を構え、『ファミリーで楽しむ自転車』をコンセプトに、オリジナル自転車の製造・販売。またさまざまなブランドの自転車と電動アシスト自転車をカスタムして販売している株式会社NOiS(ノイズ)。フルサイズのアメリカン・ピックアップトラックに自転車を積み、プライベートではクラシック・ミニを乗り回すカーガイ、NOiS代表の那須裕樹さんを訪ね、お仕事のこと、愛車のこと、そしてカーケアについて聞いた。

nois|東京都府中市|店頭|クラシックミニ|KTM990adventure

独立して小さな自転車メーカーになる

「最初は故郷である四国高松で、三菱自動車の営業マンをやっていました。」という那須さん。その後上京してコニカ(現コニカミノルタ)に就職、写真現像機の設置やメンテナンスに従事。2006年に早期退職する。「2007年からは自宅の一階をオフィスにして自らカーディーラーに営業をかけ、キッズスペースに遊具をレンタルする事業を、並行して子供用の乗用玩具や子供用自転車の販売を始めました。」’08年にオリジナルの子供用自転車を企画・開発、そのブランドとして”NOiS”が生まれた。’09年にはオリジナルの子供乗せ自転車を開発、販売開始。20インチの小径タイヤを採用した低重心・ロングホイールベースで子供を乗せても安定感抜群な”NOiSママ”は大ヒット。「翌年、子供を乗せることを前提に設計したNOiSママの進化版と言える”Model-T”などを、’11年にはクラシックテイストの”NOiS RETRO”をリリースしました。」人気が高まってきた電動アシスト自転車にも注力、オリジナルの商品化、そして大手自転車メーカーの既製品をベースにしたカスタムにも着手する。さらなる提案としてピックアップトラックのようにたくさんの荷物が積めてカッコいい自転車、”NOiS CARGO”をリリース。「NOiS CARGOは『グッドデザイン賞2013』のベスト100を受賞することができました。」こうしてNOiSは小さな自転車メーカーになった。

ノイズ|nois|自転車|ブランド|グッドデザイン賞

左上は今も生産・販売を続けている人気車種の”Model-T”。20インチタイヤでロングホイールベースのシルエットは、子供乗せを装着して人と荷物をたくさん積んでも安定感抜群。右上は曲線を取り入れたフレームと籐カゴがスタイリッシュな”NOiS RETRO”。左下は軽量なアルミフレームに14インチタイヤを組み合わせたBMXルックの”NOiS KIDS 14″。右下はグッドデザイン賞に選ばれた”NOiS CARGO”。『ファミリーで楽しむ自転車』をコンセプトの中心に据え企画・製作してきたオリジナルの自転車は人気を博し、NOiSの名前を世間に知らしめた。

より多くのお客様に向けて

当初は府中の本社が店舗を兼ね、近隣に倉庫を借りるなどしていた那須さん。拡大するビジネスは、通販や卸売りの比率が高かった。2015年、より多くのお客様にNOiSの魅力をリアルに発信するべく、東京の人気スポット、江東区の清澄白河にショールームをオープンした。「今、府中は本社であり店舗としての機能も残しつつ、組み立てやカスタムなどを行う工房として活用しています。」と那須さん。

nois|自転車|府中市|清澄白河|店内

NOiS清澄白河は、あのブルーボトルコーヒーから至近。広い店内には自転車とそれにまつわるカラフルな用品、雑貨がおしゃれにディスプレイされている。

nois|自転車|府中市|清澄白河|店内

NOiSオフィス府中は、いわばNOiSブランド発祥の地。店舗としての機能を残しつつ、組み立て工房としての役割も果たす。オフィスが併設され、那須さんの個人的なコレクションなどもディスプレイ。

ここで組み立て、カスタムした車両は那須さんの愛車であるフォードF150ピックアップに積まれ、清澄白河
に運ばれる。

根っからのカーガイがゼロフィニッシュを試す

無類の乗り物好きである那須さん、最初のクルマはリアエンジンのビートル。三菱自動車勤務時代は4WDのピックアップトラック、フォルテで営業、そのかたわらでパジェロなどをチューンナップして野山を駆け巡り、ダートレースにも参加。所有した何台かは短期間で乗り潰してしまったそう。ホンダXLR250やXR660でもダートを走り回り、エンデューロレースに参加。アフリカツインでロシアンラリーにも参戦したこともあるという。

「上京後にフルサイズ4WD、シボレーのピックアップK1500を手に入れ、以降デリカ・スペースギア、ジープのコマンド、ワゴニア、ラングラー・ルビコンなどを乗り継ぎました。最近まで長い間、フォード・エコノラインのキャンピングカーも所有、子供達が小さい頃にはあちこち家族で出かけていました。」そんな那須さんの現在の愛車もまたユニーク。仕事に使っている2018年式のフォードF150は「こだわって探しあてたレギュラーキャブにショートベッド、V6エンジン搭載の4WDです。」自転車屋だからといって国産のバンには乗りたくないという、那須さんならではのこだわりだ。「日常のアシは軽自動車並みに小回りが利いて運転が楽しい1998年式のローバーミニ。オートマですが、足回りをラバーコーンからスプリングに交換して快調です。」メカにも精通、自分でできるカスタムやメンテナンスは自分でやっているという那須さんに、シュアラスターのゼロフィニッシュで愛車をケアしていただいた。

F150の高く大きなボンネットを拭くためには前輪に乗っかって手を伸ばす。幅広いグリル、巨大と言っていいヘッドライトカバーなど樹脂製パーツ、ツヤ消しにペイントされた窓枠などを順番にゼロフィニッシュ施工。「黒いボディは汚れが目立つし手入れが大変で、本当は選びたくないカラーでした。ホコリや雨粒の跡ぐらいなら水洗いなして手軽にクリーンナップできるゼロフィニッシュは、便利でいいですね。」

リアセクションに回り、これまた大きなテールランプの樹脂レンズやテールゲート、バンパー上のステップなどを順番にケア。唯一のクロームパーツである20インチホイールもゼロフィニッシュをスプレーして拭きあげてゆく。「拭き取りが楽でベトベト感がないのもいいですね。」と那須さん。

F150の次はミニだ。小さなボンネットやヘッドライトのリムやグリル、バンパーなどのクロームパーツをゼロフィニッシュ施工。そして、北海道のラリーに参加したくて手に入れて以来10年乗り続けているというKTM製の990アドベンチャーもクリーニング。樹脂製のウインドシールドやフロントカウル、フェンダー、タンク、サイドカバー、リアの足回りなどを順番にケア。アクラボビッチ製のマフラーも高い耐熱性能が自慢のゼロフィニッシュでしっかりクリーニング&コーティング。「熱くなる部分にも使えて、細かなところまでケアしやすいですね。」とゼロフィニッシュがお気に入りの様子。

那須さんが日常的に使っているエレクトラ製の電動アシスト自転車のツヤ消しにペイントされたフレームやフェンダーもゼロフィニッシュでケア。その後、シュアラスターのチェーンクリーナーとチェーンルブも試していただいた。「街乗り自転車はチェーンのケアをしないユーザーがとても多いので、お客様にしっかりお手入れを啓蒙したいと思っています。例えばチェーンルブは吹きつけたあとに余分な油分を拭き取ってあげないと、かえってホコリや泥がこびりついてしまう。」と那須さん。最後の仕上げはフレームに付いてしまったオイルをゼロフィニッシュでクリーンナップした。

NOiSのこれから

自転車を軸にしながら常にユーザー目線でいろいろなチャレンジを重ねてきた那須さんに、NOiSのこれからについて聞いた。「世界的なパンデミックの影響で、欧州の自転車産業が活況なんです。そのあおりで、自転車パーツが不足。自前の生産背景をもたないNOiSのような小規模メーカーの、少ない発注を受けてくれる工場もなかなかない。また電動アシスト自転車が、アシストを持たない自転車の販売数量を凌駕しようとしている現状もあります。そこで、これまでのノウハウを生かして、電動アシスト自転車のカスタムに力を入れています。既存の電動アシスト自転車をベースに、子供乗せを含めたカラフルなパーツを取り付けるなど、ユーザーに寄り添った提案、大手がやらない細かなサービスをやっています。」ノーパンクタイヤの標準装着もそのひとつ。台湾製のチューブ不要のソリッドなタイヤを独占的に輸入、設定のないサイズは共同開発します。他にも新しい事業の計画があります。」と那須さんはあくまで前向きだ。

NOiSの快進撃はまだまだ続いていきそうだ。

ノイズ|nois|ノーパンクタイヤ|メンテナンスフリー

お客様の負担を減らしたいと導入を進めているメンテナンスフリーのタイヤ、ノーパンクタイヤ。今後サイズバリエーションも拡大するという。

nois|店主

那須裕樹さん
三菱自動車、コニカに勤務後独立。株式会社NOiSを設立、自転車を軸にビジネスを展開している。多数のクルマ、モーターサイクルを乗り継ぐ乗り物好きであり、メカにも精通。ラリーなど競技の参加経験も豊富で、長距離ドライブやツーリングはちろん、運転することそのものが大好きだというアクティブ派だ。

取材協力:NOiS

nois|清澄白河|ショールーム|店内|自転車

NOiS
東京・府中に本社・店舗・組み立て工房を併設する拠点を、また江東区・清澄白河には直営ショールームをオープン。オリジナルを含む自転車本体やパーツなどを豊富に取り揃え、ファミリーで楽しむ自転車ライフを提案している。写真はNOiS清澄白河。

NOiS Office 府中
東京都府中市栄町2-11-37
042-368-3777(定休日:水・土・日)

NOiS 清澄白河
東京都江東区平野1-3-7
03-6458-5578(定休日:月・火・水)

web: https://nois.jp
Instagram: https://www.instagram.com/noisbike/

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