モーターサイクルと生きる男たちが認めたゼロフィニッシュVol.18
ヘアメイクsakura国沢 拓 さん

桜の名所として名高い東京南西部の目黒川。その中心、中目黒駅近くの川沿いという素晴らしいロケーションにある”sakura”。多くの著名人も信頼を寄せるヘア&メイクアーティストにして、この店のオーナー、国沢拓さんは知る人ぞ知るモーターサイクルフリークだ。そんな国沢さんにお仕事や、愛車との付き合い方について聞いた。

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注目以前からこの地にある名店

高知県高知市に生まれ大阪の美容専門学校を卒業した国沢さんが、美容師として現在につながるキャリアをスタートしたのは1981年。上京後は著名なヘアメイクアーティストに師事しながらいくつかの店に勤務、ヘアショーや東京コレクションなどに参加しながら経験を積む。独立して現在の場所に“sakura”をオープンしたのは1998年のこと。

「川沿いで環境がいいという理由でここを選びました。当時から中目黒にはたくさんの商店や飲食店がありましたが、現在のように全国にその名を知られるようなエリアではなかった。道ゆく人も少なくて、周囲から『こんな場所で大丈夫?』と言われました。」

ところが2000年前後から、恵比寿、代官山、そして中目黒にかけてのエリアにオシャレなカフェが次々オープン、その後のカフェブームにつながってゆく。川沿いのオープンカフェとともに、春になると桜の名所としてもメディアに露出するようになった『中目黒』は、またたくまに全国区の知名度を獲得する。

「オープン当初は、ここが桜の名所になって、駅前に高層ビルが建ち高架下が再開発されるなんて思わなかった。オシャレスポットと呼ばれ、『中目』などともてはやされるなんて、まったく想像していませんでしたね。」と国沢さんは笑う。

sakuraの近くには2つの幹線道路、山手通りと駒沢通りがある。また横浜と渋谷を結び、東京メトロ副都心線につながる東急東横線の中目黒駅も目の前だ。当駅は地下鉄日比谷線の始発駅でもある。そんな場所にありながら、目の前に流れる目黒川とその両側の緑、そして桜の樹が都会の喧騒をしばし忘れさせてくれるのだ。

たくさんの植栽で飾られた店の外観はもちろん、内装、そして飾られている様々なアイテムにいたるまで、随所にクリエーターである国沢さんの卓越したセンスが息づく。sakuraの店内は、周辺環境とも絶妙にマッチしたとても居心地がいい空間だ。モノクロパネルのゴールデンリトリバーは、店の看板犬”CHAR”。取材当日はお留守だったため、写真でご紹介。

影響を受けたキーパーソンたち

少年時代の国沢さんがハワイ、そしてアメリカ文化に興味を抱くきっかけを作ってくれたのは、ハワイに移住した二人の叔母さんだった。

「生まれ育ったのは四国の田舎町でしたが、小学生の頃から叔母が送ってくれるアメリカの古着を身に着けていました。ハワイ育ちの従姉妹が遊びに来た時にも、何かとカルチャーショックを受けましたね。」と笑顔で当時を振り返る。

以来国沢さんは、60~70年代のハワイ、そしてアメリカのライフスタイルに憧れを抱き続けてきた。

時が進み23歳の頃、青山の店に勤務していた国沢さんは、ある運命的な出会いに恵まれる。そのお相手は所ジョージさんだ。

「同じ建物に事務所があって、フラッと来店してくれたのです。アメリカへの憧れを持ち続けていたこともあって、それ以降今に至るまで、所さんのライフスタイルに影響を受け続けています。言うまでもなくクルマやモーターサイクルに関しても。」

念願叶って初めてハーレーを手に入れたのは27歳、エボリューションエンジンのヘリテイジ・ソフテイルだった。ちなみにクルマはボンネットからエアクリーナーが突き出した69カマロのコンバーチブルと、これ以上ないアメリカンな組み合わせ。

「その後、48年式のパンヘッドを2台乗り継ぎました。よく故障しましたが、ハーレーというモーターサイクルについていろいろ学ばせてもらいました。2台目のパンヘッドが修復困難になって落ち込んでいた時、所さんが『俺のを譲ろうか?』と言ってくれたのです。」

そして国沢さんのもとにやってきたのは、歴史に名を残す1940年代製の軍用、WLAをベースに所さんが手塩にかけてカスタム、雑誌などにも度々登場した、当時日本一有名なハーレーだ。

「すでに手放してしまいましたが、このWLAとは色々なところに行きました。いくら大切に丁寧に乗っていても、何しろ設計が旧いですから故障もするし、長距離は辛かったですね。ツーリングというよりアドベンチャー。でも辛い旅の方が記憶に残るし、笑い話しにもなる。WLAと過ごしたことで、多少のことでは辛さを感じなくなりました。」と国沢さんは当時を振り返りながら笑顔で語る。

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左上:所ジョージさんから譲り受けたハーレーダビッドソンのミリタリーモデルWLA。愛車として15年ほど所有した。右上:友人から引き継いで今も乗り続けているショベルヘッドエンジンのFLH。これは5年ほど前のスナップで、現在はさらにカスタムされている。左下:随所にカスタムが施され、今も愛用しているヤマハ・グランドアクシス。同じ車両をカスタムしていた所さんから譲り受けたパーツも装着されている。右下:サーフボードをはじめ、たくさんの遊び道具が詰め込まれたフルサイズバン、ダッジ・ラムも長く愛用している一台。

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根っからのクリエーターである国沢さんは、モーターサイクルのカスタムもできる限り自分でやる。ペイントやステンシルによるレタリング、デカールの貼り方などは、所さんの影響を大いに受けている部分。

あえてピカピカにはしない

モーターサイクルやクルマをこよなく愛する国沢さんだが、「愛車を磨いている時間があったら、どこかに走りに行きたいと考える方。汚れたらキレイにするけれど、ピカピカであることにはこだわりません。」

国沢さんには独自の美学がある。

「ただ単に汚れているのと、意図してあえてピカピカにしないのとは意味が違うのです。」

『ラット』と呼ばれるカスタムや、定着しつつあるペイントやラッピングによるツヤ消しのボディも、その範疇だと言えよう。

「わかる人にだけ、理解してもらえればいいのです。」と、国沢さん。

現在所有するのは、マット・オリーブに塗られステンシルが施されたグランドアクシスと、ホダカのタンクを載せたヤマハ製のMR50という2台の小排気量車。大型自動二輪は、フルカスタムした85年式のBMW・R100、そして今回の主役、自身にとって6代目となるハーレー、大胆にチョップしたショベルヘッドの80年式FLHだ。

国沢さんが、これらの愛車たちを手軽にケアできるケミカルとして最近気に入って使っているのが、シュアラスターのゼロフィニッシュだ。実際にハーレーFLHをケアしながら、さらにお話しを聞いた。

FLHらしい面影を残すフロント周りをケアする国沢さん。金属の地肌を生かしたヘッドライトナセル、ツヤ消しにペイントされたフェンダー、セミグロスブラックのペイントが部分的に施されたアルミ製キャストホイールと、異なるテクスチャーをゼロフィニッシュ施工。「この一本で何でもケアできてしまう手軽さがいいですね!」

使う気にさせてくれるゼロフィニッシュ

「今までこんなに手軽に使えて、キチンとしたクオリティのケミカルには出会ったことがありませんでした。」とゼロフィニッシュを高く評価する国沢さん、実はシュアラスターという固形ワックスの存在は知っていたが、使ったことがなかった。『普段は手元にあるスプレー式潤滑油で車体を磨く程度で十分!』というほどに、モーターサイクルのケアについてはモノグサだったという。

「近頃はワックスがけなどしたことがなかった。だから、ちゃんとしたクオリティで、手軽に使えるゼロフィニッシュはとてもいい。モノグサな自分に向いていると思います。」と言いながらグリーンの缶を手に自らカスタムしたハーレーをケアする。

「このFLHはクロームパーツも付いていますが、ツヤ消しの部分が多いしピカピカにしたいとは思っていません。だけど、ゼロフィニッシュを施工してゆくと、ほどよくキレイになるのがよくわかる。缶にも書いてありますが、洗浄・ツヤ出し・ガラスコーティングがこれ一本でできてしまうのも、とてもいいですね。ゼロフィニッシュは、愛車をキレイにしたくなる、使う気にさせてくれるケミカルだと思います。」

フレーム、メーターナセル、タンク、ハンドル周辺と順番にケアしてゆく。「缶にも書いてありますが、洗浄・ツヤ出し・ガラスコーティングがいっぺんにできるゼロフィニッシュは、モノグサな僕のような人間にもぴったりなのです。」と国沢さん。

「高熱になる部分までケアできるケミカルも、なかなかないですよね。」と言いながら、エンジン周りからエキパイ、マフラーと施工。自分で塗装した樹脂製のバッグ、リアサスペンション、クロームと樹脂で構成されたテールランプもゼロフィニッシュをスプレーして拭き上げる。

移動時間が増え、モーターサイクルが楽しくなった

モーターサイクルに乗ってキャンプ旅行をすること以外にも楽しみがある。昨夏、住み慣れた目黒から住まいを鎌倉に移したのは、大好きなサーフィンをもっと楽しむためだという。

「最近は、SUP(スタンドアップパドルボード)も楽しんでいます。それから、店までの通勤も楽しいですね。移動時間が増えて、モーターサイクルに乗ることが一段と楽しくなりました。特に好天の日の通勤が楽しい!」

都心と海の近くの環境の違いが楽しい、だからsakuraはこれからも中目黒にあるのがいいのだと国沢さんは言う。今日はBMW、明日はハーレーと異なる個性の愛車を乗り換えながらの移動時間も国沢さんにとっては贅沢なひとときなのだ。

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85年式のBMW・R100は、地元高知の若きビルダーにオーダーしてフルカスタムした一台。所ジョージさんにも好評だったという。右下はホダカの燃料タンクを取り付けたヤマハ・MR50。

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八重桜の木漏れ日が気持ちいい時間帯、そして夜景も美しいsakura。

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国沢 拓 さん
高知県高知市に生まれ、大阪高津美容専門学校を卒業。上京後は都内のヘアサロン勤務の傍ら、数々のヘアショー出演や東京コレクションなどのバックステージに参加。 90年からフリーランスのヘアメイクとして活動。 98年に中目黒でヘアメイクsakuraをオープン。お客様には所ジョージさんなど著名人も多い。CM、CDジャケット等のヘアメイクも手がけている。

取材協力:ヘアメイクsakura

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東京の中目黒駅にほど近い目黒川沿いにある同店は、オープン24年目。多くの著名人に愛されるsakuraだが、もちろん日々訪れるのは一般のお客様。実は筆者も長年お世話になっている。目黒川名物の桜はソメイヨシノだが、sakuraの前だけは少し遅れて八重桜が咲く。

ヘアメイクsakura
目黒区上目黒1-4-9 中村ビル1F
Tel: 03-3794-2628
http://hm-sakura.com

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