自転車ケミカルで夢の実現をサポート

1953年創部、数ある大学自転車競技部の中でも伝統あるチームで、2019年には文部科学大臣杯 大学対抗選手権(通称インカレ)にて創部以来の悲願であった総合優勝を果たすなど、いま最も勢いのあるチームと言っても過言ではない中央大学自転車競技部。その中でも中心選手として活躍する山本哲央選手(4年)、津石康平選手(2年)、岩田聖矢選手(1年)に、トラック競技、ロードレースどちらでもトップを狙う彼らならではの自転車ケミカルの使い方を聞いてみた。

自転車をはじめたきっかけと魅力

中央大学自転車競技部にて活躍する彼らは、インターハイ優勝や国体出場、日本選手権優勝など、高校時代から各学年でトップの成績を残してきた自転車競技のエリートとも言える存在。だがそんな彼らも自転車に乗り始めたきっかけは特別なことではなかった。

山本選手は高校時代に通学目的でロードバイクを購入し、そこから次第に自転車の魅力にのめり込み競技として打ち込むようになる。津石選手は中学時代に「アニメ弱虫ペダル」をきっかけにスポーツバイクに憧れを抱き、岩田選手は父親の趣味がロードバイクだったので誘われるがままに自然と自転車に乗るようになったという。

きっかけとして誰にでもあるような普通のストーリーだが、そこからトップレベルの選手になるには、自転車にのめり込むだけの魅力を感じただろうし、なにより本人の努力の賜物であることは間違いない。

そして現在も大学日本一を目指して毎月2000km以上の距離をトレーニングで乗り込むそんな彼らに自転車競技やサイクリングの魅力を聞いてみると、

一般道ではだすことができないスピード域での爽快感、強い選手と一緒に切磋琢磨し競い合い1分1秒を争い勝った時の達成感、という自転車競技ならではの魅力を楽しそうに話してくれたが、同時にオフの日に休息を兼ねて出かけるピザやパンを目的にしたグルメライドやスピードや練習強度にとらわれることなくのんびりと奥多摩の山中を走ったりする、いわゆるサイクリングも大好きだとのこと。また、自転車に乗りたいというモチベーションや気持ちはとても大切にしていて、オフの日にもアクティブリカバリー目的で脚を回す目的で軽い練習をすることも多いけど気持ちが乗らないときはそれすらもせずに気分転換にあえて自転車に乗らずに休みを満喫することもあるそうだ。

そして競技のオフシーズンになる冬にはモチベーションの維持が難しいので、美味しいものを食べにいったり、ブルペのような300kmを超えるロングライドにチャレンジしてみたり、競技だけでなく様々な乗り方をして自転車との生活を楽しんでいる。

安全な自転車ライドのために日々行っていること

そんな彼らはプロ選手同様にほぼ毎日自転車に乗っているので、安全な自転車ライドはどういう意識で取り組んでいるのかを聞いたところ、「乗り方」と「メンテナンス」という2つの答えが返ってきた。

「乗り方」に関しては、普段彼らも多摩エリアを中心にトレーニングをすることが多いので、並走する車や自転車、歩行者に最大限の注意を払うのはもちろんだが、後続の部員に早めの手信号や声で合図を出すなど、部内でも不慮の事故を防ぐためのルールを徹底しているとのこと。

また「メンテナンス」はどうしているのか聞いてみると、洗車とタイヤ交換以外は各自の信頼できる自転車ショップでプロのメカニックにお任せしていますとのこと。もちろんチーム内で先輩から後輩へ機材のアドバイスをすることもあるし、我々アマチュアサイクリスト同様にネットで調べた新製品情報やレビューを参考に自分でパーツを付けることもあるようだが、速さ同様に安全も求められる機材のメンテナンスはたとえ自分でなにか手を加えたとしても最終的にはプロのメカニックに調整をお願いしていると。

「乗り方」と「メンテナンス」、特に前者は我々アマチュアサイクリストだと個人差があり危ない場面も多いのでグループ内でちゃんとルールを決めるなど、大いに見習わなければならないところだ。

自転車ケミカルの使い方

中央大学自転車競技部には、シュアラスター社がサポートする形で自転車ケミカルだけでなく既存のラインナップの中からもメンテナスに使える製品を多数提供しているので、実際に彼らがどのような使い方をしているのかを聞いてみた。

普段から頻繁に愛車を自分で洗車する彼らにとって、自転車ケミカルの使い勝手の良さは時間を効率よく使うためにも必要だし、オイルに関しては成績に直結するアイテムなので見る目を非常にシビアだ。

そんな彼らが口を揃えて使いやすいというのはチェーンクリーナーで、ジェット噴射が強くて汚れを落としやすいのと、ノズルが細くて狙ったところにクリーナーを吹き付けられるのがとても良いとのこと。また、自転車のフレームを洗うまでではないけどチェーンは洗ってオイルを差し直したいときにスプロケットやチェーンだけをピンポイントで洗えたり、トラック競技場など遠征先でのトレーニング時にも気軽に使える使い勝手の良さが部内でも好評のようだ。

チェーンルブに関しては,トラック競技、ロードレース、それぞれの競技特性と選手個人の好みがあるので、正直いうと好みは別れるという。粘度が低くてペダリングフィールが軽く感じられることと、スプレータイプの施工しやすさがこのチェーンルブの特徴なので、長距離のロードトレーニングで軽いフィーリングを得たい時や、天候に左右されない浸透性の高さは彼らにも好まれるようで、また出かける前にチェーンを洗わずともさっと一吹きできてオイルを足せる気軽さも良いとのこと。

そういう意味ではアマチュアサイクリストのサイクリングにはまさに最適なチェーンルブなのかもしれない。

そして、簡単な汚れを落としながら艶出しコーティングとしても使えるゼロフィニッシュは洗車後の自転車の仕上げにはもちろん好評だが、1年生部員の重要な仕事でもあるチームカーの洗車にも一役買っているようで、ゼロフィニッシュを使ってチームカーの洗車仕上げをしたところ、こんなにキレイな状態はいままで見たことがない!と先輩からも絶賛されたとのこと。車からオートバイ、自転車まで様々な用途で使えることを想定した作られた製品なので、まさに本領発揮というところ。

自分で洗車をするときには、ブレーキシューやコンポーネントを動かして、安全に使えるか、確実に動作するかを必ずチェックし、特にディスクブレーキの場合は調整が繊細なので少しでもおかしいなと感じたらメンテナンスに出すようにしているとのこと。 余談だが、近年ロードバイクでも主流になりつつあるディスクブレーキはメンテナンスがシビアでなかなか素人では調整がしにくい反面、ロードレースにおいてはその制動力によりブレーキポイントを遅らせることがかなりのアドバンテージを発揮するようで、これはレースの現場でなくとも、確実に止まれるブレーキとして安全面でも選手が一番信頼がおけるブレーキシステムのようだ。

自転車競技の将来に向けて

今回インタビューをさせていただいた3選手はそれぞれ高校時代からインターハイ優勝などを成し遂げている世代トップの選手たち。なかでも4年生の山本選手はすでに大学卒業後はプロ選手としてチーム入りが内定しており将来を嘱望される有力選手。もちろん津石選手と岩田選手も将来機会があればプロ選手としての活動にチャレンジしたいと意欲的だ。

様々なきっかけで自転車競技の道に進んできた彼らだが、語る言葉から溢れるのは自転車が大好きという気持ちそのもの。しかし人生設計を考えると他プロスポーツと比べたときに待遇面やその後のセカンドキャリアの不透明さなど厳しい現実なのは明らかだし安易に勧めることはできない。そんな中彼らの今後の競技人生はもちろんのこと、これから自転車に乗り始める中学生や高校生が夢を持って取り組んでいけるように、シュアラスター社のような企業が自転車競技を通じて若い世代のチャレンジをサポートするのは喜ばしいことだし、同じく自転車が好きなサイクリストとしてそのお手伝いできれば本望だ。

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