モーターサイクルと生きる男たちが認めたゼロフィニッシュVol.16
グリーンベル 西澤英敏さん

中央自動車道・諏訪南インターチェンジから2分ほど、近隣にスキー場もある緑豊かな長野県諏訪郡富士見町に本社と展示場を構える『グリーンベル』。木造の小屋のキットをアメリカから輸入、販売することから始まった事業は、時とともに変化。現在では大きなプレカット工場をもち、輸入材を加工、自社で設計した多種多様な小屋やガレージのキットを製造販売、全国にその名を知られる小屋ビルダーとなり、住宅メーカーとしての顔も持つ。代表、西澤英敏さんに同社のこれまでとこれから、そして愛車やそのお手入れについて聞いた。

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輸入販売から製造メーカーへ

「高校を卒業してアメリカに留学、イリノイ州シカゴで1年、北カリフォルニアのナパバレーで4年を過ごしました。中古のトヨタ・4ランナー(日本名:ハイラックスサーフ)や、ホンダCR-Xを乗り継ぎ、休日はあちこち旅にも出かけました。」

日々日本との文化の違いを肌で感じていたという西澤さんが、アメリカで印象に残ったもののひとつが、ホームセンターの店頭で展示販売されていた小屋型の物置きやガレージのキットだったという。

大学でビジネスマーケティングを学び、帰国後は東京で就職。3年後に勤めていたマーケティング会社を辞めて独立、手がけたのが小屋の輸入販売だった。

「ミシガン州デトロイトの会社からキットを仕入れて、両親が山梨でやっていたガーデン関連の展示場の一角にサンプルを建て、2003年に有限会社を起こしました。当初は木造の小屋をキットで輸入・販売するつもりで、それ以上のことは考えていなかったのです。」

しかし、開始早々その考えが甘かったことを思い知ることになる。

「アメリカから届いたのはキットと言いながらも、そのままでは組み上がらないシロモノでした。品質のバラツキが大きくて、そのまま日本のお客様に収めてもクレームになってしまう。キットはかなりの大きさと重さがありますから、アメリカに送り返すことも難しい。だから後戻りもできず、仕入れたキットをきちんと組み上がるように加工するしかありませんでした。工具や設備も必要に迫られてどんどん大掛かりになり、4〜5年が経つ頃にはオリジナルの小屋のキットを作れるまでになっていました。」と当時をふり返る。2008年にはより精度の高い設計のためにCADシステムを導入、2台のモーターサイクルを収納できるグリーンベル・オリジナルのバイクガレージのキットを製作、商品名と価格をつけて発表。東京ビッグサイトで開催されたイベントに持ち込み、現場で組み立てて展示、お披露目した。これが現在のビジネスの礎になった。

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本社に併設された展示場には、グリーンベルが独自に設計・生産・販売しているキットを組み上げ、ペイントやデザインコンクリートで仕上げた小屋やガレージの見本が並ぶ。広い展示場は2つのコンセプトゾーンに分けられている。上は欧風やカントリースタイルの完成品が並ぶ「小屋アベニュー」。

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「アメリカンストリート」は、バイクガレージタイプの小屋や、居住スペースを備えた大型のガレージハウスが軒を連ねる。広めの通路は舗装され、街灯やアメリカの道路標識、消火栓、パーキングメーターなどを設置、さながら映画のセットのよう。展示場全体が、小屋で構成されたテーマパークのようだ。

ライフスタイルを豊かにする空間を提供

教習所で大型バイクの免許取得が可能になったのは1996年。80年代バイクブームのさ中に、250〜400ccの中型バイクとともに青春時代を過ごした世代が、取得が容易になった大型免許を手に再びバイクに乗り始め、やがて「リターンライダー」という言葉が生まれる。ハーレーを筆頭に、それまで憧れの対象だった大排気量バイクの需要が拡大。それとともに注目されたのが「バイクガレージ」だったと筆者は見ている。そしてグリーンベル発展の歴史は、この大人の大型バイク乗りが増えた時期にほぼ重なっている。

「展示場に来てくださった方がガレージがある生活をリアルに感じていただけるようにしています。スタッフとともに一棟ずつキットを組み立てて、実際にこんな風に仕上げて楽しむことができるのだというサンプルをご提案しています。」と西澤さん。

グリーンベルのガレージや小屋に興味を持った顧客は、まず丁寧に作り込まれたwebサイトで同社のコンセプトやアイテムを研究。その後、週末ドライブを兼ねて展示場を訪れる。例えば同社の看板商品『ワークスガレージ』の扉を開けると、フロアにはチェッカー柄のタイルが貼られ、オプションの棚やテーブルもセットされている。本格的なツールキャビネット、ヘルメットやレザージャケット、様々な雑貨アイテムをディスプレイ、主役たるバイクも収まっている。他の小屋やガレージにも個々にテーマ設定がされ、それに沿ったディスプレイが施されている。この展示場に足を踏み入れれば『ただモノを売るだけではない、ライフスタイルを豊かにするための空間を提供しているのだ』という、グリーンベルの強い思いを感じることができる。

モトグッツィが収められたバイクガレージは、グリーンベルの人気商品「ワークスガレージ」。外装にはペイントを施され、室内はあたかもバイク好きが実際に使っている想定でディスプレイ。
展示場にある他のガレージや小屋も、それぞれ決められたコンセプト、ストーリーに沿ってディスプレイされている。そこから感じられるのは、ただ完成した小屋を見せるだけでなく、ライフスタイルを提案したいという西澤さんとスタッフの強い思いだ。

タイニーハウスの流行が日本にも

ここ数年、常にバックオーダーを抱えていたというグリーンベルだが、昨春以降一段と忙しい状態が続いている。テレワークの広がりなどにより働き方が変化、おうち時間を充実させるためのモノ・コトに関心が集まり、バイクガレージや小屋がある暮らしも注目されるようになったのだ。

「近年欧米で流行している、自然の中でタイニーハウス(=小さな家)で暮らすという文化がSNSや雑誌などで紹介されるようになり、小屋を趣味の空間と捉えて楽しむユーザーが日本にも一定数いらっしゃいました。私たちの商品はまさにそんな方たちに支持されていたのです。」

加えて昨今の社会環境の中で、マスメディアまでがアウトドアライフの延長、あるいはテレワークやオンライン会議に便利なアイテムとして小屋を紹介。いままさに流行の兆しを見せている。

「新しい生活様式が浸透してゆく中で、今までは知る人ぞ知るワードだったタイニーハウスという言葉が広く認知されるようになりました。生活拠点を都会から郊外に移し、おしゃれな小屋を建ててみたいとおっしゃる方からのお問い合わせも多くいただいています。一方、増えている需要に対して供給が追いつかず、長い時間お客様をお待たせすることになっています。この状況を改善すべく導入を決めた新しい機械が、もうじき工場に入るのです。」と西澤さんはグリーンベルの現状について語る。

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本社敷地内に広いスペースを確保、資材の保管からカット、加工、キット組み、出荷手配までを一貫して行えるようになっているプレカット工場。
「需要の拡大に対応すべく、自動の加工機を導入。お客様をお待たせしない体制を構築してゆきます。」と西澤さん。

多忙な日々の愛車ケアにゼロフィニッシュ

西澤さんの愛車は展示場にあるイタリアンVツイン、モトグッツィ。バイクガレージを手がけるためにはライダーの気持ちをもっと知るべきだと考えた西澤さんが選んだのは、かつての名車をオマージュ、2011年に登場したネイキッドモデル、モトグッツィV7だ。

「ハンドルやシートを交換、流行のカフェスタイルにカスタムしました。手に入れた当初はワインディングを走り回って楽しんでいましたが、忙しさのあまり最近はあまり乗ってやれていないのです。」とちょっと照れくさそうに笑う。

展示場のガレージを引き立てるディスプレイとしても大活躍しているモトグッツィゆえ、いつもピカピカにしておきたい。西澤さんに、最近使い始め気に入っているというシュアラスターのゼロフィニッシュについてもお話を聞いた。

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愛車のお気に入りポイントであるツヤ消しのフューエルタンク。
「ホコリが気になったら水拭きしていましたが、ゼロフィニッシュはシュッと吹き付けて軽く拭き上げるだけ。無闇にツヤが出てしまうことなく、深みのある程よい仕上がりになる。これでガラスコーティングもかかるのですからでいいですね!」

クロームのエンジンガードやハンドル周りもゼロフィニッシュでピカピカに。
「手軽なのがとにかく助かるし、短時間で簡単にキレイになるから磨くのが楽しくなる。忙しい自分にピッタリです。」と笑顔で愛車を拭き上げてゆく。

いろいろな材質、表面仕上げが混在するエンジンまわり、そして高温になるマフラーもゼロフィニッシュ一本でケアできる。「面倒だと思っていた部分もこれなら楽。熱くなっちゃうところも気にせずに磨けるのだから助かります!」

凍結防止剤や花粉の除去にもピッタリ

最近洗車してやれていないというもう一台の愛車も磨こうと、西澤さんとともに外へ。展示場の前に停めてあるBMWミニの紺色のボディは、うっすらと白っぽく汚れしまっていた。

「冬季は雪と塩カル(凍結防止剤の主原料である塩化カルシウム)ですぐにクルマが汚くなってしまう。本当はマメに洗車してやりたいのですが、毎日のことでなかなか手が回らないというのが正直なところです。」

そう言いながらミニにゼロフィニッシュを多めにスプレー、マイクロファイバークロスで拭き上げると、美しいネイビーのボディが輝きを取り戻してゆく。

「このあたりは山なので、花粉も降り始めていますが、そのケアにもピッタリですね。」と西澤さんは楽しそうに手を動かし続けた。

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西澤さんのアシとして日々活躍するもう一台の愛車はBMW製のミニ、ジョン・クーパー・ワークス。ボディやクロームメッキのモール、樹脂製のヘッドライトカバーやフェンダーアーチをゼロフィニッシュで磨いてゆく。

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クラシック・ミニの時代からの定番ホイール、ミニライトも磨く。晩秋から春先までの間、主要道路に撒かれる凍結防止剤=塩カルの上を走ることになる。
「冬は塩カルでいつもクルマが白っぽくなってしまいます。ゼロフィニッシュはそんな汚れも簡単に落ちるのが嬉しいですね。」

タイヤが跳ね上げた塩カルで真っ白になっていたリア周りをゼロフィニッシュでクリーニング。
「ボディだけでなく、高温になるマフラーを磨くのにも使える。放っておくと塩分で錆びてしまうので、手軽に使えるゼロフィニッシュは、時間がない僕みたいな人にピッタリです!」と西澤さんは笑顔を見せた。

新たなチャレンジを絶やさずに

展示場の充実、生産体制強化の他にも、webや動画による情報発信を強化。昨年初夏には、ガレージ作りのノウハウを生かした賃貸ガレージハウスを山梨県にオープン。グリーンベルと西澤さんの活躍はとどまることがない。

「輸入資材の高騰や、海上コンテナ不足による納期遅れなど、パンデミックに起因する心配事はいろいろありますが、工夫してしのぎながら新たなチャレンジを絶やさないようにしたいと思っています。」

ごく近い将来新たなプロジェクトも立ち上がるという。今後の展開にも要注目だ。

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今回バイクの手入れを行なったのは、展示場の中でも最大サイズの『片流れ屋根のガレージ』。写真はロフトからガレージを見下ろした光景。アメリカ式の電動オーバードア、ツールキャビネットや作業台も備わり、クルマ、バイク好き垂涎の夢の空間に仕上がっている。

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昨年、山梨県甲斐市にオープンさせたのは、ガレージが主役の賃貸住宅。
「近隣のバイク、クルマ好きはもちろん、首都圏在住の方の週末のくつろぎの空間としても魅力的なものになるよう丁寧に作りました。」と西澤さん。
もちろん、培ってきたノウハウがいかんなく発揮された仕上がりは、グリーンベルならではのものだ。

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<プロフィール> 西澤英敏さん
長野県出身。アメリカの大学でビジネスを学び、東京のマーケティング会社勤務を経て独立。代表を務めるグリーンベルは、オリジナルの小屋メーカーとして常に注目を集める。「アメリカからの輸入販売を始めたはずが、気がつけば今のカタチになっていました。」と笑うが、その行動力と発想力には目を見張るものがある。

取材協力:グリーンベル

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おしゃれな物置、小屋、バイクガレージのキットをオリジナルで設計・製造、全国に向け販売する国内有数の小屋専門メーカー。近年では、設計・製造のノウハウを生かして大型の自動車用のガレージや住宅の建築も手がける。山梨県甲斐市に独自設計の賃貸ガレージハウスをオープンするなど、小屋を基軸に常に新しい提案を続けている。小屋のある生活の楽しみ方や魅力を発信している同社のwebサイトやYouTubeチャンネルにも注目だ。

株式会社グリーンベル
長野県諏訪郡富士見町富士見11901-4
展示場営業時間:10:00~17:30
定休日:月曜日・第一日曜日/その他、年末年始など。
TEL: 0120-417-127(フリーダイヤル)
<Webサイト>
https://www.green-bell.co.jp/
<YouTubeチャンネル>
https://www.youtube.com/channel/UCU6q6lv29yRahnQONEc9O6Q

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