カーガイが認めたゼロフィニッシュVol.03
リトルレガード 加藤優一さん

独自の目利きで国内外から選りすぐったミニカーを多数ラインナップ。茨城県水戸市にあるミニカーショップ『リトルレガード』では、ミニカーを実車用のカーケア用品で磨き上げているという。

同店を経営するカーガイ、加藤優一さんにミニカーに対する思いを伺うとともに、シュアラスターのゼロフィニッシュで実際にミニカーを磨いていただいた。

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日本のミニカー文化を育てたい

クルマが好きで、ガソリンスタンドやカー用品店に勤務していたという加藤さん。地元水戸のカー用品店の店長を任されていた時、試しに店内にコーナーを設けてミニカーの仕入れ販売をはじめた。本部には反対意見もあったが、ミニカーコーナーは人気を呼び常連の顧客がつくまでになって、店の売り上げにも貢献した。3年後、会社の方針転換で残念ながらミニカーの販売終了が決まるが、顧客の期待を肌で感じていたからこそ「このままやめてしまうわけにいかない!」と思った。

「いずれ独立したいという思いもあったので、思い切って退職。2005年から独自にミニカーのネット販売を始めました。国内仕入れのノウハウは身につけていましたが、オリジナリティある品揃えを目指して海外の見本市にも足を運び、世界中のメーカーやショップ、個人のコレクターと交流しました。その過程で、欧米のミニカー文化がホビーとして確立・成熟し、奥深さをもっていることに驚かされました。」

ちなみにミニカーとは和製英語だ。アメリカ風にダイキャストモデル、ヨーロッパ風ならモデルカーなどと呼ぶが、加藤さんはあえて斜に構えることなく自らを『ミニカー屋』と公言する。

「日本のミニカー文化を育てたい。ミニカーという言葉を、子供のオモチャにとどまらない付加価値を感じるものに昇華させたい。そんな思いでミニカーショップを始めたのです。」

開業当初は円高だったこともあり輸入ミニカーの取り扱いに注力。ネット販売ながらオリジナリティ溢れる品揃えが支持され、リピーターが増えてゆく。

「現物を見たいという方や、ショップはどこにあるのかというお問い合わせが増え、その声に応えるかたちで2007年12月に水戸市内に店を構えました。」

リトルレガードは2度の移転を経て現在、水戸のメインストリートである国道50号線沿い、水戸駅からも程近い好立地の、大きな床面積をもつ路面店として営業している。

水戸駅からも程近いメインストリート、国道50号線沿いにある「リトルレガード」。広い店内には加藤さんの目利きで国内外から集められた1/64、1/43、1/18スケールを中心に各種サイズの逸品ミニカーが所狭しとディスプレイされている。

新しい発見があるミニカーショップに

高い志をもってスタートしたリトルレガードは今、たくさんのファンに支えられ知る人ぞ知るミニカーショップになっている。その品揃えは、大人のコレクターに人気のハイグレードなミニカーから、ホットホイールやマッチボックス、トミカなどリーズナブルなものまで幅広い。

「マニアだけのショップにはしたくない。フラッと立ち寄ってくださった方やお子さんにもお買い物をしていただける、気軽にミニカーを楽しんでいただける店でありたいのです。」

取材時にも子供連れのファミリーが入れ替わり訪れていた。ガラスにおでこをくっつけて夢中でショウケースを覗き込む子供たちの様子を眺める加藤さんの横顔は笑顔だった。

海外とのコンタクトはミニカーの輸入だけにとどまらない。海の向こうのマニアやショップからも問い合わせやオーダーがあるし、海外メーカーの日本輸入総代理元としての顔も持つ。取引きメーカーのひとつ、シンガポールのドリームカスタムズ社は、マウスパッド状の素材にいろいろな路面や駐車場などをプリントしたユニークな1/64ミニカー用ジオラママットを製品化している。加藤さんは製品を輸入・販売するだけでなく、日本の風景写真を同社に送るなどアイデアを提供、製品化のサポートをしているという。

「ミニカーをただ飾るだけではなく、道路や建物などの背景を再現した情景モデル=ジオラマとともに楽しむことが世界的なブームになっています。ジオラママットは丈夫で柔らかく、丸めたり広げたりが簡単にできるので、お子さんのプレイマットとしても活用できる優れもの。道路や駐車場、サーキットなどバリエーションが豊富で、サイズも複数あります。実はリトルレガードの近所のコインパーキングも商品化しています。」と笑う。

店内にはたくさんのミニカーとともに、クルマ好き、ミニカー好きを唸らせるジオラマ関連商品やクルマにまつわる雑貨、ワンオフのカスタムミニカーなども展示されている。

「ミニカーを仕入れて販売するだけでなく、お客様にいろんな提案ができるショップでありたいと思っています。」と加藤さん。

いつ来ても何か新しい発見がある、楽しいモノがある、それがリトルレガードなのである。

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ドリームカスタムズ社の「ジオラママット」はトミカなどでおなじみの1/64スケール。精巧なプリントやサイズバリエーションのジオラママットは柔らかく重厚感があり、マウスパッドとしても使用できる。同社とリトルレガードのコラボレーションにより製品化されたジオラママットもある。

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他にも世界中からユニークなジオラマ関連商品をラインナップ。写真は全て1/64スケール。新製品のフィギュアは重量感たっぷりのアルミ合金製。

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カラフルなワーゲンバスは、なんとティッシュケース。リトルレガードの店名が入ったオリジナルや、カスタムペインターに特注したワンオフのカスタムモデルなども製作・展示。品揃えだけでなく見る人を楽しませる仕掛けにも抜かりなし。

ゼロフィニッシュでミニカーも美しく

加藤さんはミニカーを美しく見せ、長く楽しむために、本物のクルマ用のケミカルで磨いてきたという。そこで今回はシュアラスターのゼロフィニッシュで迫力の1/18スケールミニカーを実際に磨いていただくことにした。

「ミニカーも実車同様、ペイントされたボディや金属、樹脂のパーツで構成されていますから、以前から実車用のケミカルを使ってクリーニングや磨きを行なっています。飾る場所がないからと、お気に入りのミニカーを箱に入れて保管するという方が多いようですが、日本は高温多湿。箱の中に入ったミニカーに、カビや金属部分の錆び、腐食などが発生する恐れがあるのです。」

時々取り出して埃を払って磨いてやると、いつまでもキレイな状態を保つことができるのだと加藤さんは言う。

「こうやってゼロフィニッシュで磨いてやることは、とてもいいミニカーの楽しみ方だと思いますね。」そう言いながら慣れた手つきでミニカーを磨き始めた。

まずは1/18スケールのマクラーレンMP4-12Cをゼロフィニッシュで磨く。小さいパーツに配慮しながら丁寧に、そして素早くマイクロファイバークロスで拭き上げると、オレンジのボディがピカピカに。「これは拭き取りも簡単で本当にいいですね!」

加藤さんの事務所に飾ってあった日産スカイラインGT-Rのレーシングモデルもクリーニング。ボディに直接ゼロフィニッシュを吹き付けて磨くと、少し曇って見えたボディがツルツルに蘇える。「お買い上げいただいたミニカーも、こんな感じに磨いてお客様にお渡しすると、とても喜んでいただけるのです。」と加藤さん。

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これは顧客から買い取ったGT-Rのいわば中古車。こんなに埃だらけでも、ゼロフィニッシュをスプレーして磨いてやれば見違えるように漆黒に光り輝く。「こうやってキレイに磨き上げるとミニカーの価値も上がります。実車と同じように丁寧に扱ってあげることで、大切なコレクションが長持ちするのです。」

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写真を撮っていた筆者に「磨いてみませんか?」と加藤さんはランボルギーニ・カウンタックLP500のウォルターウルフを手渡してくれた。ゼロフィニッシュを吹きつけて不慣れな手つきで磨くが、それでもボディの輝きが増してゆくのがよくわかった。

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静電気などで埃を集めやすいパッケージの透明部分も、キズ付けないように注意しながら磨いてゆく。「中に入っているアストンマーティンが一段と魅力的に見えますね!」と加藤さん。

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棚に飾ってあったブリキのタンクローリーを手にとり「これは個人的なコレクションです。」と言いながらゼロフィニッシュをスプレーする加藤さん。軽く拭き上げると、くすんで見えたペイントのツヤが蘇った。

「新車も磨いてみましょう!」と加藤さんは京商からリリースされたばかりのニューモデル、1/18スケールのランドクルーザー60をショウケースから取り出した。ツルツルピカピカの新品ミニカーも、ゼロフィニッシュで磨くと艶っぽさが増してゆく。

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1/64ミニカーなどでポピュラーな透明のブリスターパックをキレイに保つのにも、ゼロフィニッシュは有効。

挑戦を厭わず、進化を続ける

マニアックでユニークな品揃えに定評がある加藤さんの店、リトルレガードが近年注力しているのが、香港のEra Car(以下エラ社)製の1/64スケールミニカー。リトルレガードは同社の日本総輸入元であり、商品の共同開発も行なっている。エラ社は欧州車や日本車を1/64スケールでリアルにモデル化している新興ミニカーメーカー。スズキのエブリィやジムニー、日産GT-Rなどをベースに、加藤さんのアイデアが生きたカスタムモデルも多数商品化されている。

「エラ社の代表は日本の文化をリスペクトしてくれている日本車好きで、他にないユニークな車種をモデル化することにも積極的なのです。大手有名メーカーよりも少量での生産が可能で、手軽に企業や団体などのオリジナルミニカーを作ることもできます。ショップが作ったカスタム車を再現したり、お店のロゴを入れてノベルティにすることも可能で、すでにいろいろなオリジナルを作っています。リトルレガードのロゴ入り、オリジナルのスズキ・エブリィはお店の常連さんにも大好評です。」と加藤さん。

通販サイトも実店舗同様に丁寧に運営、更新されており、海外との大切なコンタクトポイントになっている。

「お店とwebサイト、どちらもお客様に楽しんでいただけるように、常にフレッシュな状態でありたいと思っています。」と加藤さんはそのポリシーを語る。

もう何年も前、筆者が初めてここを訪れたときの第一印象は『専門店らしいこだわりを持ちつつ、ラインナップにあまり偏りがないミニカーショップ』だった。

「世界的に見てもレアで高価なモデルから、トミカなどポピュラーなものまで、何でもある店でありたいのです。」と加藤さんも語っている。

そして今回の取材を通しての印象を総括するならば『挑戦を厭わず、進化を続けるミニカーショップ』となる。

独自のラインナップ、楽しみ方の提案、そしてオリジナル商品の開発…。リトルレガードと加藤さんの動向から目が離せない。

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加藤さんは数年前、香港の新興メーカー『Era Car』の日本総輸入元になった。日本の文化や日本車が大好きだという同社の代表とともに、オリジナルミニカーの開発も行っている。

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Era Carとのコラボレーションで様々なタイプのジムニーをモデル化している加藤さん、愛車もジムニーに乗り換えてしまった。『ワイルドスタイル』でライトカスタムした1/1スケールのジムニーシエラ。そのボンネットに載る1/64スケールもジムニーシエラ、ワンオフの加藤号レプリカだ!

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<プロフィール> 加藤優一さん
水戸市出身。ミニカーショップ『リトルレガード』代表。時代感や流行を的確に捉えた商品ラインナップは流石。加藤さんのお話ぶりから感じるのは『ミニカーを通して夢を提供したい』『オモチャではなく大人の趣味・文化として定着させたい』という熱い思い。「しかし自分はミニカーマニアではないと思います。だってマニアだったら、レアものミニカーを仕入れたら売らずにコレクションしたくなってしまうはずですから。」と笑う。

取材協力:リトルレガード

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2007年オープンのミニカーショップ。トミカやホットホイールはもちろん、店主の加藤さんが海外から独自に仕入れた、ここでしかお目にかかれないレア物も多数ラインナップ。セカンドハンド品(中古や未開封商品)の買取り・販売も積極的に行なっている。店舗オープンの前から運営している充実のwebショップには、海外のファンからも注文が入るという。

リトルレガード
茨城県水戸市泉町2-2-29 石川ビル1F
TEL: 029-212-5562
定休日:木曜日
<オフィシャルサイト>
https://littlelegard.com
<フェイスブック>
https://www.facebook.com/modelcarlittlelegard/

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