コレツィオーネ

Voice of Authority _Vol.01 プロフェッショナルが語る、カーケアへのこだわり

カーライフにまつわるプロフェッショナルに、カーケアや洗車についての“こだわり”を伺うインタビュー企画。第1回目はラテン車を中心に上質なクルマを扱うことで知られる販売店「COLLEZIONE」代表、成瀬健吾さんにお話を伺いました。

聞き手 河西啓介 まとめ 小鮒康一 写真 阿部昌也 取材協力 COLLEZIONE

“ここぞ”というときはワックスに頼ります。 – 成瀬健吾さん(コレツィオーネ代表)

移動の手段である自動車であっても、より自分らしさを打ち出したい、より充実したカーライフを送りたいと考えるエンスージアストに熱い支持を受け続けているイタリアやフランスのクルマたち。そのラテンのクルマが持つ独特のキャラクターや存在感は多くのファンを惹きつけて止みません。

そんなラテン車を中心に取り扱っているのが、目黒通り沿いに店舗を構える「COLLEZIONE(コレツィオーネ)」さんです。自らも整備士としてクルマに触れ続けてきた成瀬健吾代表を中心に快適なカーライフを提案し続ける同社は、手ごろな価格のラテンコンパクトカーから、世界的に見ても貴重なヘリテイジモデルまで幅広いラインナップを取り揃え、目黒通りを行き交う人々の目も楽しませてくれています。 今回はモータージャーナリストの河西啓介がコレツィオーネさんにお邪魔し、成瀬代表のクルマに対する想いや洗車についてお話をお伺いしてきました。

よいクルマとの“出会い”をつくる仕事

―― コレツィオーネさんはラテン車を中心に質の高いクルマを多く取り揃えていらっしゃいますが、クルマを扱う上で、どんなこだわりやポリシーをお持ちなんでしょうか?

「クルマを買うというのは“出会い”だと思っています。ですから単にクルマを売り買いするということではなく、クルマを愛するお客さまに、よいクルマと出会っていただく、カーライフのお手伝いということを心がけます。必然的、扱うクルマも、程度がそこそこでリーズナブルなもの、というよりはよりよい個体を扱うことになりますね」

―― 旧いクルマというのはひとつの“文化”という側面もありますし、そういったクルマを遺していくという考えをお持ちなんですね。

「”クルマと女性がいれば映画が1本撮れる“と言われるぐらい、クルマ1台1台にはドラマがあると思うんです。ですので、その人の人生に寄り添えるような素晴らしいものを提供していきたいと日々努力しています」 ただクルマを販売するだけではなく、クルマ1台1台にまつわるドラマやエピソードも大切にしたいという成瀬代表の想いを聞き、多くの「COLLEZIONEファン」が存在する理由が分かったような気がしました。クルマとオーナーの物語を紡いでいくストーリーテラーがCOLLEZIONEなのかもしれません。

洗車、ワックスがけ、父との思い出

―― 成瀬さんご自身、洗車はされますか?

「洗車、好きなんです(笑)。それこそ僕の父親がシュアラスターの固形ワックスを愛用していました。とくに定番の『マンハッタンゴールド』はよく使っていたと思います。やはりカルナバ蝋の光沢感は一味違いましたね。父はクルマ好きで、その影響もあり、自分もメカ好きになりましたね。僕は自動車整備の道に入り、現在に至るんです」

―― では子どもの頃は、お父さまのワックスがけを手伝ったり?

「もちろんありました。そもそも昔は休日になると自宅前に愛車を停めて、洗車をするという風景がよく見られましたよね。ワックスをかけたまま、なぜか拭き取らないで走っているクルマがいましたね(笑)」

―― あー、ありました(笑)。ワックスをウロコみたいな模様に残したまま走っているクルマ、結構いましたよねー。あれ、意味あったのかな?(笑)」

※注:ワックスを塗ったまま放置すると拭き取れなくなることがあるので、シュアラスターでは推奨していません。また、ワックスは円を描くように塗るのではなく、縦横方向に塗るのがオススメです。

「お店で販売するクルマはコーティングをかけてしまうので、固形ワックスを使う機会は減りましたが、店頭のクルマは常にキレイにしておきたいので、まめにゼロフィニッシュを使わせてもらっています。とても手軽に使えるのにも関わらず、しっかりとした光沢やツヤが出るので便利なんです。特にボンネットなどの平面の部分は視界に入りやすいので、そこがしっかり光っているのといないのでは印象も大きく変わってきますから」

―― 固形ワックスを使う機会はありますか?

「お客様が実車を見に来られる、というような“ここぞ”というときは今でも固形ワックスをかけます。自分の愛車にも使いますし。ワックスをかけていくことでクルマの見た目が変化していくのは楽しいですね。塗り込んでから拭き上げたときの達成感は格別で、ワックスがけは今でも好きな作業のひとつです。ただ、じっくりワックスがけをしていると、今まで気づかなかった傷を見つけて、ショックを受けることもありますが……(笑)」

カーケアのやり方は1台1台違う

―― クルマのプロフェッショナルである成瀬さんに、クルマのケア、洗車などのポイントを伺いたいのですが。

「中古車は新車とは違い、過去のオーナーの手入れよって状態はさまざまです。しっかりコーティングされてキレイな状態を維持している個体もあれば、そうでないものもあります。だからケアに関してもルーティーンがあるわけではないんです。ただ、商談などで見ていただく前には、一度しっかりケアをしますね。よりツヤ感を出したいときは、コーティングの上から固形ワックスをかけることもあります」

―― コーティングしてあるボディにワックスをかけてもいいんですね。コーティング済のクルマにはワックスかけないものだと思っていました。」 「コーティングの被膜の上に、さらにワックスの膜をつくるイメージなので、相乗効果が期待できますよ。シュアラスターのワックスにはコンパウンドが入っていないので、コーティングを落としてしまう心配もありません。わたしもワックスにそれほど詳しいわけではありませんが、やはりシュアラスターブランドへの信頼感は高いですね」

成瀬代表

―― お客様から手入れの相談をされることもありますか?

「古いクルマも多く扱うので、コーティングの相談などをされることが多いです。コーティング済の車両のメンテナンスにはやはり固形ワックスを重ね塗りする方法をオススメしていますね。ワックスはコーティングほど長持ちはしませんが、より深いツヤが出ますので。ただ、屋外でワックスがけをする場合は、砂やホコリなどを噛んで傷付けてしまうこともあるので、そのあたりは注意してください、とお伝えしています。」 洗車、そしてワックスがけについて語って下さった成瀬代表。馴染みのお客さまからプレゼントされたという「シュアラスター ビンテージワックス&クリーナーセット」を見せて下さいました。これは10年以上前に発売された、創業当時の作り方で生産したワックス、クリーナー、そして専用のクロス2枚とワックススポンジ、ワックス缶オープナーが入った限定復刻モデルセットであり、現在リリースされている「マスターワークス」セットのご先祖ともいえる存在。さすがに貴重すぎて使えないということで、店舗にディスプレイされているとのことですが、貴重なものを見せていただきスタッフ一同大興奮となりました。

ビンテージワックス&クリーナーセットとゼロフィニッシュ

「ゼロフィニッシュ」は守備範囲が広い

今回は、実際にゼロフィニッシュをお使いいただき、COLLEZIONEの展示車両を磨いていただきました。その白羽の矢が立ったのは、憧れの1台である1976年式のフェラーリ308GTB。フェラーリというと真紅のボディカラーのイメージですが、こちらは鮮やかなイエローを纏っています。初期のモデルはボディパネルがFRPで作られており、当時はまだFRPの生産技術がそれほど高くなかったこともあってメンテナンスにも気をつかう車両と言えるでしょう。

憧れのフェラーリ308GTB !

クラシックカーは防錆が十分でなかったり、水抜けが良くなかったりして腐食の心配があるため、と水を使う洗車は控えたいという人もいるのではないでしょうか。しかし、水をばしゃばしゃ使わなくてもボディを綺麗にすることができるゼロフィニッシュであれば、そんな心配もありません。表面についたホコリや汚れは払ってから、ゼロフィニッシュを施工。汚れを落とすだけでなく、2か月の耐久性を誇るガラスコーティング被膜も形成してくれるので、施工後はツヤが出るだけではなく、汚れが付きにくくなる効果もあるのです。

さらに耐熱300度の試験をクリアしているため、マフラー周辺などの熱が加わる部分にも使用できるなど、これひとつでクルマの隅々まで仕上げることができるというのもゼロフィニッシュの魅力と言えるでしょう。

アバルト124スパイダー

さすがに普段は展示車の洗車を成瀬代表自らされることはないと思うのですが、その慣れた手つきからは、洗車経験の豊富さが感じとれました。歴史的なクラシックカーも取り扱うショップでも認められた実力を持つゼロフィニッシュをはじめとするシュアラスター製品について、成瀬代表はこう話してくださいました。

「クルマを綺麗に見せるコツは、ボディ部分はしっかりと光らせ、黒いところはしっかり黒くみせること。それがしっかりできるのがシュアラスターさんの洗車アイテムの素晴らしいところですね」

成瀬代表はシュアラスターの担当者も驚くほどカーケアの知識が豊富で、クルマへの愛情をひしひしと感じました。COLLEZIONE さんには所狭しと素敵なクルマが並んでいます。お探しのクルマがある方はぜひ相談されてみてはいかがでしょうか。

記事で紹介されているアイテム

取材協力『COLLEZIONE

東京都世田谷区等々力7-2−32
営業時間/10:00〜19:00
定休日/毎週火曜日
オフィシャルサイト

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