「EXECTIVE’S Choice――ゼロフィニッシュだけあればいい!」Vol.7
前群馬県みどり市長・石原条さん

満々と水を湛える草木湖を経由して流れる渡良瀬川が街の中央を流れ、川の流れに沿ってトロッコ列車が人気のわたらせ渓谷鐡道が走る風光明媚な群馬県みどり市。

平成の大合併で生まれた群馬県でもっとも新しい市で、県の南北を走り、日光まで続く国道122号線は関東でも有数のバイクの通行量が多い道で、ゆるやかなワインディングが続いてとても気持ちがいい。

今回ご登場いただく石原条さんは、そのみどり市の初代市長となり、3期12年市政を司った後に53歳の若さで引退。現在は、いくつかの会社のコンサルティング業務などを行っている。

この石原さん、大の付くバイク好きで、16歳の誕生日にバイクの免許を取得して以来、バイクが傍になかった日は1日もないという筋金入りっぷり。市長在任中も、バイク誌にたびたび登場したり、市の施設である桐生競艇場で開催したバイクイベントを強烈にバックアップしたりと、ライダーの間でも名の知れた方である。

そして石原さんは、これまた年季の入った洗車好き、磨き好きで、大学生時代の4年間、アルバイトをしていたガソリンスタンドで洗車と磨きを徹底的に研究。

多忙な市長時代は、なかなか乗る時間が取れない愛車のヤマハ・VMAX1700をご自宅の庭にある「バイクと趣味専用ガレージ」のなかで磨き倒していたそうだ。

そんな石原さんに数年ぶりにお会いしたときにゼロフィニッシュの話をすると、「これ、今度買って使ってみようと思っていたんですよ」と興味津々の様子で、早速、使用していただくことにした。

さてさて、ゼロフィニッシュは筋金入りの洗車&磨き好きの石原さんのおメガネにかなっただろうか。

群馬県みどり市|渡良瀬川

街の中心を渡良瀬川が流れ、渓谷など風光明媚な景観が楽しめるみどり市。東京からクルマで1時間半くらいの場所にある

16歳の誕生日に原付免許を取得。以来、バイクはいつもそばにあった

1964年、当時の群馬県大間々町に生まれた石原さんは、前述のように16歳の誕生日を迎えたその日にバイクの免許を取得。

当時は3ない運動真っ盛りだったが、石原さんが通う高校は運よくバイクの免許を取ることは禁止されていなかったので、原付免許を取得した石原少年はヤマハ・RX50でクラッチ操作の練習をして、夏休みには中型免許を取得。スズキ・GSX400Eを手に入れたが、そのバイクがどうにも気に入らない。もっと大きなバイクに乗りたいと限定解除を目指すが、当時は合格率3%とか5%などと言われていた「落とすための試験」。

しかし石原さんは、持ち前のやり遂げるんだという強い気持ちで挑戦を続け、試験場に通い詰めて20回目で見事に合格。16歳のうちに限定解除ライダーになったのだった。

限定解除をして最初に手に入れた大型バイクは、ハーレーダビッドソン・XLS1000。このバイクは、遊びに使うほか、隠れて学校に乗って行ったりと、18歳でクルマの免許を取得するまでいつも一緒だったそうだ。

その後、ホンダ・CB1100F、CB1100R、BMW・K100RS、ヤマハ・VMAX1200、ヤマハ・MT-01と乗り継いで、現在のヤマハ・VMAX1700に至っている。

バイク|Yamaha|ヤマハMT01|バイク弁当|小鹿野町|埼玉県秩父市

現在のVMAX1700に乗換えるまで所有していたのが、このヤマハ・MT-01。偶然にも、現在のオーナーは以前この企画でご紹介したバイク弁当代表の横田さんだ

石原さんはカスタムも大好きで、現在、所有しているVMAX1700は迫力満点の240サイズの極太リヤタイヤやSP忠男のマフラー、要所に配されたアルミビレットパーツなど、シンプルに見えながらも実は手の込んだ玄人好みのカスタムが施されている。

「カスタムするのが大好きで、車種問わず自分の個性をアピールするためにカスタムをしてきました。そもそもバイクって、乗る人の個性を主張したいから乗るものだと思うんです。だから、常に私は自分の愛車を世界でたった一台のバイクにしたいと思っていて、時間があるとネットサーフィンをしていいパーツがないかと探しています(笑)」

ヤマハ|VMAX1700|Yamaha

現在の愛車がこのヤマハ・VMAX1700。240サイズの極太リヤタイヤがド迫力。石原さんが持っているヘルメットは、平忠彦さんからプレゼントされた平レプリカ。JOEというネームも、平さんがわざわざ入れてくださったそうだ

ガソリンスタンドのバイトで培った洗車&磨きのテクニック

「大学生時代の4年間、ずっとガソリンスタンドでアルバイトをしていました。そこで初めて、お金をいただいて洗車やワックスがけをすることになったんですが、見よう見まねでやっているうちに面白くなってきて、クルマを磨くのが好きになり、それを今度は自分のバイクで試したりと、いつの間にか洗車と磨きフェチになっていました」

何をするのも徹底的にがポリシーの石原さんだけに、洗車や磨き用のケミカルにもとことんこだわってきた。

「ケミカルの新製品を見つけたら、すぐに購入して使ってみます。以前は、シュアラスターの固形ワックスをよく使っていたのですが、クルマにはいいんですが、バイクの場合はタンクにはよくても、エンブレムとか細かい部分を磨いた後にどうしてもフチにワックスが白く残っちゃうんです。それが嫌で、スプレータイプのゼロフィニッシュを試してみようと思っていたところなんです」

洗車と磨き道具一式が入った箱を開けて、ゼロフィニッシュとクロスを取り出してVMAXを磨き始めた石原さん。手には、磨き用のグローブをはめている。

バイク|洗車

ガレージには、洗車と磨き用のケミカルやクロスなどがぎっしりと入った道具箱と、洗車用のバケツ、さらには洗車時に履くブーツまで常備している

「ゼロフィニッシュは吹きかけたあとの伸びがよくて、拭き上げたあとのツルツル感がいままでにない感じです。ホイールもすごくいい感じに艶が出ました。まだ、使い始めてから一度走っただけで汚れが付くほどではなかったんですが、おそらく汚れやほこりが付きにくいと経験上、思います」

手慣れた手つきでVMAXを磨く石原さん。日ごろのメンテナンスが行き届いているから、購入後、9年が経過したが、いまだに新車のようにピカピカだ

愛車のVMAXは、マット塗装がバイクにも取り入れられ始めたころに登場したモデルで、タンクやシートカウルなどがすべて艶消し黒のマット塗装。磨き好きの石原さんにとって、なかなか手強い相手だった。

「せっかくの艶消し部分が、ツルっとしたり光っちゃったら嫌じゃないですか。でも、ゼロフィニッシュは艶消しのマット塗装のまますごくきれいになるし、艶消しなのに磨いたあとは艶が出るという、不思議な感じ。これは気に入りました」

艶消し黒のマット塗装のVMAXにも気兼ねなく使えるところがゼロフィニッシュの魅力だと言う石原さん。ご覧のように、磨き上げたあとは艶消しなのに、美しい艶が出ている

バイクだけではなく、クルマにも使用してみたそうで、固形ワックスでボンネットを磨くと、徐々に溶けだしてきてフロントウインドウにワックスが付いて、それが汚れを呼んじゃうことがあるけれど、ゼロフィニッシュならそんなこともなさそうだと石原さん。

「バイクもクルマも、ずっと簡易コーティングをしているんですけど、決め手はやはり耐久性。ゼロフィニッシュの使い勝手のよさは分かったので、耐久性がどうか、いま試験中です」

耐久性にも合格点をもらえれば、きっとあの道具箱にゼロフィニッシュが常備されることだろう。

車|洗車|コーティング

早速、クルマにも使用してみたそうで、耐久性をチェックしている最中だ

夢の北海道ツーリングをこの夏、実現する予定だ

大学に在籍中に群馬県選出の国会議員の秘書になり、29歳のときに当時としては最年少で群馬県県会議員に初当選。そして、2006年3月にみどり市が誕生した直後の4月、41歳のときに、こちらも当時最年少で市長に就任した。

それから3期12年。若き市長として、これまた若いみどり市の市政を司ってきた石原さんは、これ以上の長期政権は好ましくないと3期目の任期が終了した時点で、自ら進んで政治の世界からすっぱりと引退した。

41歳のときに新設されたみどり市長に選出され、それから3期12年を務め上げたのちに引退した

引退後は、小水力発電の関連会社の代表に就任し、その会社を昨年の8月に退任。現在は、前述のようにいくつかの会社のコンサルティング業務を行うほか、地元みどり市の旧知の方々からの相談にのるなどの毎日を送っている。

「市長を辞めてから、ぐっとバイクに乗る機会が増えましたね。いまは、とにかくこの大きなVMAXにできるだけ長く乗り続けることが目標で、そのために運動もしていますし、食事にも気を付けています」

180㎝、70kgという引き締まった身体は、バイクに乗り続けるため。還暦まではこのVMAXに乗り続け、その後はスケールダウンしながらずっとバイクに乗り続けたいと石原さん。現在の生活すべての動機づけがバイクありきだと言う。

バイク|ガレージ|ヘルメット|バイク用品

ガレージのなかにはバイク関連のグッズや雑誌、小物が整然と並んでいる

そんな石原さん、市長時代からずっと念願だった北海道ツーリングを、この夏にいよいよ実現しようとしている。

「市長を引退したあとは、ひとりで北海道をツーリングしたいとずっと思っていました。引退した翌年から計画を立てていて、2020年の夏に行く予定だったんですが、新型コロナウイルス感染症の流行で断念。昨年も同じ理由で実現できませんでしたが、今年こそ実現したいと思っています」

足かけ3年、市長時代も含めれば10年以上にもなる夢の北海道ツーリング計画だけに、予定は綿密に立てているという。

「昨年は絶対に行こうと思っていましたから、細かくルーティングして、宿泊場所もだいたい決めて、このあたりで立ち寄ろうという計画まで決めて、それをグーグルマップで何度も何度もシミュレーションして……。だから、まだ行っていないのに、まるでもう行ったように思ってしまうくらいです(笑)」

北海道ツーリング用のバイクをただいま物色中だ

その計画の概要を簡単にご紹介しよう。

まず、新潟からフェリーで小樽港まで行き、そこからツーリングがスタート。

時計回りで走り始めて、道北と道東を巡り、苫小牧港から再びフェリーに乗り、茨城の大洗港へ到着する予定という。日数は8日~10日くらい。バイクならではの気ままな旅を楽しみたいと思っている。

宿泊地も何となく決めてはいるが、普通のビジネスホテルなどではなく、十勝にある「熱中ゲストハウス」や筆者の故郷である厚岸町にある「シーサイドインあっけし」など、バイクだからこそ行って楽しめるような宿に泊まりたいと思っているそうだ。

実は以前、BikeJIN(実業之日本社発行)というバイク雑誌の企画で、元WGPライダーの平忠彦さんと2泊3日の北海道ツーリングをしたことがある石原さん。初めてバイクで走る北海道はとにかく楽しくて、だからこそ今度は一人きりで気ままに走り回りたいと思っている。

2016年、雑誌BikeJINの企画で平忠彦さんと2泊3日の北海道ツーリングを楽しんだ。写真左端が筆者・Nomで、その隣が平忠彦さん

北海道ツーリング|小樽

その北海道ツーリングの際、たまたま近くを走っていたHokkaiderことカメラマンの小原さんが小樽で合流。こんなハプニングもツーリングの大きな魅力だ

「このときはVMAXで走ったんですが、予定しているロングツーリングはさすがにこのバイクではきつそうなので、いま北海道ツーリングをするためのバイクを物色中なんです。候補は、バイクのようにまたがって乗れて、そのうえで長距離を走るのが楽そうなオートマチック車。ホンダのDN-01とかNM4あたりを狙っています」

ホンダ|honda|NM4|バイク

北海道ツーリング用のバイクを現在、物色中。候補バイクは楽ちんで荷物も積めるホンダ・NM4。タマ数が少なく、価格も高めだが、何とか手に入れようと奮闘中

石原さんの長年の夢がかなうためにも、新型コロナウイルス感染症の流行が1日も早く収束することを祈るばかりだ。

シュアラスター|ゼロフィニッシュ|Yamaha|VMAX1700

Photo/徳永 茂

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