ゼロフィニッシュ

Voice of Authority _Vol.02 プロフェッショナルが語る、カーケアへのこだわり

聞き手 河西啓介 まとめ 小鮒康一 写真 三浦孝明

“速い”人はクルマも自転車もキレイです。 – 河口まなぶさん(モータージャーナリスト)

モータージャーナリストとして自動車誌やウェブへの寄稿はもちろん、YouTubeに「LOVECARS!TV!」チャンネルを開設し、自動車関連Youtuberの第一人者である河口まなぶさんは、トライアスロンにも挑戦し、アイアンマンレースを完走するというアスリートの一面も持っている。今回はそんな河口さんに、公私ともに進行の深いシュアラスターアンバサダーの河西啓介が話を伺ってきました。

自動車のYouTubeを始めた理由

―― そもそも、この業界に携わるようになったきっかけから改めて教えてください。

河口「僕は今49歳なんですけど、大学を卒業して、自動車誌でバイトしていた流れでそのままフリーランスになったので、この仕事をもう25年以上しているんです。ライターを始めて、日本自動車ジャーナリスト協会に入ったのは26~7歳の頃だったと思うので、ジャーナリスト歴としても20数年、意外と昔からやってるんですよ(笑)」

―― 紙媒体だけじゃなく、ウェブに関してもかなり古くからやられていますよね?

河口「ワールドワイドウェブ、いわゆるインターネットが一般的になり始めたのが94年ぐらいかな? 自分は96年にはウェブサイトを作っていたので、その時から取材した車両の写真を撮って文章を載せていうことはやっていました。ウェブサイトはそもそも自分が好きだからやっていたっていうのがベースにあって。それまでは雑誌に原稿を書いてお金をもらうみたいな仕事の仕方がメインでしたけど、それとは別に自分で何かを発信するということをウェブサイトを使ってやっていたので、そういう素地はそもそもあったんですよね。」

―― ブログに関してもかなり早くから取り組んでいたようですが。

河口「自分のウェブサイト運営をやりつつ、ブログが流行りだすくらいの頃、クルマ関係のウェブメディアに“自動車ジャーナリストのブログやったら面白いんじゃない?”という提案をして、最初に始めたのが2003年ごろでしたね独自でミーティングを開催してみるとか、そういうことも色々やり始めたきっかけでもありました。」

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河口さんが主催するYouTubeチャンネル「LOVECARS!TV!」は15万人の視聴登録者を誇る。

―― 最初にYouTubeをやってみようと思ったきっかけはなんだったんでしょうか?

河口「2009年ごろにYouTubeを始めたんですが、クルマのことを動画で伝えるというのが仕組みとしてふさわしいな、と思ったのでやり始めたんです。自分で動画撮って出せるっていうのが単純に凄いなって思ったし、文字じゃない表現の仕方ができるというのは、自動車とはとくに親和性が高いので面白そうだなと。」

―― 最初から反響があったのですか?

河口「いや、ぜんぜん(笑)。始めてしばらくは登録者数も少なかったですし、僕が撮影していると、自動車雑誌の関係者は『何やってんだ?』って感じで遠巻きに見ていたくらいで、相手にもされなかったです。それでも何故かずっとコツコツやっていましたね。登録者数が1万人になったのが2013年だから、始めてから4年くらいかかっています。」

―― 今とは違って、当時はウェブで発信することを雑誌業界、紙媒体は嫌がっていましたよね(笑)

河口「確かにそういう空気もありましたね。雑誌に記事書くのは、もちろん仕事として必要なだけど、僕にとってそれは表現する一つの手段。別に表現する場所は雑誌だけじゃなくてもいいし、もっと面白いことがあればやってみたい、というマインドがあるんですよね。そして新しいモノ好き(笑)。何でも最初に始めるの好きだから、ウェブが始まったらHTMLを自分で書いてウェブサイトを作っていましたし、Twitterのサービスが始まったらツイートをやってみたっていう感じでしたね」

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河口まなぶさん(左)とシュアラスター・アンバサダーの河西啓介(右)

動画でクルマをよりよく見せるには?

―― YouTubeチャンネル『LOVECARS!TV!』の登録者数はどのくらいですか?

河口「今はもうすぐ15万人というところです。2016年の時点で5万人でしたから、そこから3年で10万人ほど増えていることになります。とくにこの1~2年での伸びはすさまじいですね。YouTubeが流行りだしたっていうのもあると思いますけど、とくに自動車の世界で動画の必要性が急速に高まっていると実感しています。」

―― あらためて、自動車における動画の優位性、親和性というのはどういった点にあると思いますか?

河口「音や動きもそうだし、機能の説明も含めて動画というのは伝わりやすい。昔からそう思っています。もちろん写真や文章で伝えるっていうのは、そこに込められたストーリーを読み解いたり、想像力を働かせたりして読むのが面白いのだけど、時代はもう少し即物的というか、パッと見てわかるものを求める傾向にあるのは事実ですね。それと最近のクルマはデジタルやインフォテイメントな機能が増えてきているから、それを文章で表現するのは非常に難しい……というのもありますよね。たとえばメルセデスのMBUXを使って“Hi、メルセデス!”なんて語りかけて操作するなんていうのは、動画のほうが圧倒的に伝えやすい。

―― たしかにそうですね。運転のアシスト機能や操作も、文章より動画で見せるほうがわかりやすいですよね。

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河口さんの愛車、メルセデス・ベンツGLCとスペシャライズドのTTバイクSHIV(シヴ)

河口「あとは車が好きな人にとっても走っている姿とか、置きで細かなディテールが映っている姿というのはやっぱりいいもんじゃないですか。そう考えると、動画での表現というのは必然なんじゃないか、という気がします」

―― 自動車におけるYouTubeの先駆者として、クルマを格好よく見せるためのコツ、ポイントなんていうのはあるんですか?

河口「格好よく見せるためにはやはり“環境”が大事。ケース・バイ・ケースなのでひと言では言えないですけど、クルマを置く場所や光はものすごく大事ですね。それによってクルマの見え方がまったく違っちゃう。撮影時間がないときは妥協もするけど、可能な限り良い環境において撮るっていうのは念頭にありますね。」

―― 動画撮影のとき、クルマの汚れは気になるものですか?

河口「そりゃあ気になります。動画だと汚れとか拭き残しが目立つんです。だから出来上がった打動画を見て“あれっ!?”となることはよくありますね。それによってクルマの印象もかなり変わっちゃう。だから撮影時にクルマを拭くタオルや水は常時用意していますよ。今日使った「ゼロフィニッシュ」は出先でも手軽に使えるし、汚れの除去とコーティングが同時にできるというだけあって、拭いたあとの美しさがぜんぜん違う。今度から常備しておきます(笑)」

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自転車の速さと“美しさ”の相関関係

―― 自転車やトライアスロンを楽しまれていますが、きっかけはなんだったんですか?

河口「2012年に片山右京さんに“自転車乗ろうよ”って誘ってもらったのがきっかけですね。そのときは運動不足だったしズタズタになりましたが(笑)。でもそれでハマって、仲間たちと一緒に乗るようになったんですよ。毎年秋に「JAPAN CUP」っていう日本で最大の自転車レースがあるんですけど、そのレースにスバルが協賛する関係から、前夜祭のトークショーでクルマと自転車の話をしたんです。そのとき一緒に登壇したのが日本のトライアスロンの第一人者である、トライアスリートの白戸太朗さん。ステージ上で“カワグチさんもトライアスロンやりますよね?”って迫られて、勢いで“やります!”って言っちゃった。そこからですね。まさかこれほど本格的にハマるとは思っていませんでしたけど(笑)」

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スペシャライズドの最新TTバイク「SHIV DISC」はエアロ形状のフレームに前後ディスクブレーキを採用した世界500台の限定モデル。河口さんのバイクには「63/500」のシリアルナンバーが刻まれる

―― 自転車の手入れはされるんですか?

河口「もちろんしますよ。自転車ってクルマ以上に繊細な乗り物なんです。なにしろエンジンが“人力”ですから、ちょっとした不具合でもすぐに分かるし、走りに直接影響が出る。だから “掃除”っていうのはキレイにするだけじゃなくて、自転車のコンディションを把握するという意味もある。チェーン、ギア、ブレーキ、ホイール、とくに駆動系、変速機、ブレーキはしっかり見ておかないと。それにトライアスロンで使う“TTバイク”というのは空気抵抗を重視して作られているので、汚れがついてない方が絶対的にいいんですね。ツルツルにしておいてあげたいっていうのはあります」

―― ゼロフィニッシュはもともとモーターサイクルで使うことを考えて作られたんです。エンジンがむき出しのオートバイには水をジャブジャブかけたくない。だから水を使わなくてもシュッと吹けばキレイにできるように。水をかけたくないというのは自転車も同じですよね。

河口「自転車はオートバイ以上に金属パーツがむき出しですから、なるべく濡らしたくないですよね。じつはゼロフィニッシュを知ったとき、クルマ以上に自転車に使いたいなぁ、と思っていました(笑)。自転車を走らせると結構汚れるんですよ。とくに雨のあとなどは下回りの泥はねがひどいんです」

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自身のクルマ選びでは自転車の積載性も重要なポイント。愛車のメルセデス・ベンツGLCは後席を倒せばTTバイクを分解せず積むことができる。

―― 考えてみると、自転車を速く走らせる人で、乗ってる自転車が汚い人っていないですよね。

河口「絶対いないですよ、速い人はみんな自転車がシンプルだしキレイ。余分なものはついていないし、磨き上げられてるっていうか。」

――自動車よりもシビアですからね。

河口「そうなんですよ。めっちゃシビアで、とくに空気抵抗は本当に影響大で、バイクの空力は相当に重要ですよ。動力源が“人力”でパワーは限られている。それを最大限に生かすのが自転車という乗り物のテーマですからね。チェーンや各部品のフリクションロスなどがビビッドに響いちゃう。」

―― 自動車とは全く違うレベルで影響しますよね。

河口「まあ、僕はそこまで語るほど速くないんですけどね(笑)。でもゼロフィニッシュで自転車をキレイにして、少しでも速く走れるようにがんばりますよ」


Kawaguchi Manabu

1970年生まれ。学生時代より自動車ジャーナリストを志し、自動車雑誌編集部を経てフリーランスのジャーナリストに。雑誌メディアだけに飽き足らず、90年代よりブログ、2000年代には動画を通じて自動車の評論、魅力を伝える。現在主宰するYouTubeチャンネル『LOVECARS!TV!』は視聴登録者数15万人と、日本最大級の自動車関連チャンネルとなっている。

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