
モーターサイクルと生きる男たちが認めたゼロフィニッシュVol.13
コユズ カフェ 中村義則さん
東京・三鷹に2007年にオープンした『コユズ カフェ』は、オーナーの中村さんご夫妻が愛するワンちゃんとハーレーのグッズがたくさんディスプレイされ、一部は商品として販売もしているユニークなカフェ。ベテランライダーである中村義則さんを訪ね、カフェのことやモーターサイクルライフについて聞いた。

目次
ご夫妻の趣味を反映した隠れ家的カフェ
奥様がカフェをやりたいとおっしゃった当初、地方公務員としてお勤めをされていた中村さんは反対だったのだと言う。
「それでも熱心にプランを話してくれるので、『じゃあ、そのうちね』と言ったらばすぐに開店準備が始まって、あっという間にお店ができてしまったのです。」と話す中村さんだが、その顔は楽しそうだ。
店名は、オープン当時飼っていた秋田犬のコユキちゃんにちなむ。店内はアメリカ本国やハワイなどから取り寄せたレアなハーレーダビッドソン公式のペット用品や、ロゴ入りのぬいぐるみ、マグカップなど、様々なグッズで飾られ、その一部は販売もしている。
「カフェの運営に関して僕は口出ししていません。あくまで妻が主体です。犬関連のイベントなどにも出店しているのですが、その時はいろいろ手伝っています。」
中村さんご夫妻ともに犬好き、お店にも顔を出す愛犬は、秋田犬のアイちゃん、そしてジャーマンシェパードの吹雪くん。二頭とも警察犬として訓練を受けているという。
コユズ カフェはドッグカフェではなく『ワンちゃんOKのカフェ』なのだそう。
「お客様はいろいろなペットを連れてこられますし、もちろんモーターサイクル好きも歓迎です。」と中村さん。

コユズカフェはバス通りに面しているが、2階にあって大きな看板を掲げているわけではない、言わば隠れ家的なカフェ。店内は窓の面積が広くとても開放的で居心地がいい。コーヒーなどはハーレーのマグカップで提供される。

店内にはレアなハーレーグッズがディスプレイされており、ペット用品などは販売もしている。店にいることも多い秋田犬のアイちゃんと、ジャーマンシェパードの吹雪くんは言わば看板犬。
さまざまなバイクを乗り継いで
ホンダCB50でモーターサイクルデビューを果たした中村さん、16歳当時の憧れは白バイ隊員だったそう。大学時代には日産ブルーバード510やスバル1400RXで学生ラリーに参加、クルマに夢中だった。就職してから中型免許を取得、ヤマハGX400、ホンダGL400、モトグッツィV35イモラ、カジバ400などを乗り継ぎ、40代になって大型免許を取得した。
「当初ホンダのゴールドウイングと迷ったのですが、結局エレクトラグライドを購入、以来ハーレーに乗っています。」
その後、奥様のためにとサイドカーが付いたハーレーも中古で購入。「妻が免許を取って乗るという話しもあったのですが、事情が許さずに僕が乗っています。妻はサイドカーに一度乗ってくれたきり。それならば犬を乗せようと考えましたが思い通りにならず、その姿をイラストに描いてもらいました。」そのイラストの作者は不肖私、GAOニシカワである。

カフェにほど近い中村さんのガレージ。ご自身のロードグライドとサイドカーに加え、息子さんのスポーツスターなど複数のモーターサイクルが収まる。スペース効率を追求して導入したのは二台のバイクガレージ、モトキュービック。折りたたみ式のスロープが付属した回転台を内蔵、狭いスペースでもバイクを壁にピッタリ寄せられるという、とても凝った作りのユニット式ガレージだ。

写真上は、ハーレーを収納した状態。モトキュービックのおかげで、ガレージにはアメリカンSUVの代表格、大きなボディのリンカーン・ナビゲーターまでもピッタリと収めることができるのだ。
下は、筆者GAOが描かせていただいた中村さんのサイドカー。乗っているのは秋田犬のコユキちゃんだ。右はガレージに併設された趣味の小部屋。長年の愛車、モトグッツィV35イモラが飾られている。
ハーレーがつなぐ仲間との縁
「僕にとってのモーターサイクルの楽しみ、それは何と言っても一人になれることですね。タンデムもほとんどしません。」という中村さんだが、所属するH.O.G.(ハーレーオーナーズグループ)のチャプターでの出会いも貴重なものだと話してくれた。
「いろいろな年齢層、職業の方がハーレーというモーターサイクルを中心に集まっている。大人になると社会とのつながり=仕事のつながりになってしまいがち。だから仕事と関係ないハーレー仲間との交流は楽しくかけがえのないものなのです。」
取材の翌日は仲間とともに毎年参加している恒例の“Toy Run”があるのだと中村さん。これはハーレーオーナーを中心にしたライダーが集まり、白バイの先導で東京の都心を愛車とともに児童虐待撲滅を訴えるパレードラン。ライダー全員がサンタクロースの衣装を身につけて走ることから、メディアからも注目を浴びるイベントだ。今日はそのために愛車を磨かなければならないという。

シートを交換するなど、取材日の翌日に仲間と参加するパレードに備える愛車、ハーレーダビッドソンのツーリングモデル、ロードグライド。フロントの大きなフェアリングが迫力満点だ。背景に写っているのはリンカーン・ナビゲーター。
いろいろな部分に使えて手軽なゼロフィニッシュ
モーターサイクルもクルマも、メンテナンスは信頼するディーラー、ショップに任せているという中村さん。
「洗車など愛車のケアにもあまり時間をかけない方ですね。乗る前に簡単に磨いたり、雨の中を走った後に水洗いをする程度です。」
そんな中村さんが翌日の“Toy Run”に向けて愛車を磨くために手にしたのがシュアラスターのゼロフィニッシュだ。
「水洗いすると言いましたが、水をかけると細かいところまで拭き上げるのが大変で、水分が残ってしまえばサビの原因になる。本当はあまり水洗いしたくないのです。」
だから、多少の汚れならばシュッと吹きかけてクリーニングできるゼロフィニッシュは、自分にピッタリの製品だと中村さんは言う。グリーンの缶を片手に、明日のパレードに乗ってゆく鮮やかなオレンジのハーレーダビッドソン、ロードグライドを磨き始めた。
「ボディの汚れ落としと磨きが手軽にできるケミカルはこれまでも使っていましたが、塗装部分だけでなく、樹脂製のウインドシールドやメーター周り、クロームメッキ部分まで磨けてしまうゼロフィニッシュは、本当に手軽で使いやすいですね。汚れ落ちもいいし、軽く拭き上げるだけで、二度拭きしなくてもキレイになる。その上ガラスコーティングまでできるのもいい。」と手際よく愛車をクリーンナップしてゆく。
大きなフューエルタンクにはクロームメッキのナセルが、フェアリングには樹脂製のウインドシールドとクロームのフレームが装着されている。「ゼロフィニッシュ一本あれば、全てを磨くことができるのがいいですね!」と中村さん。
ツーリングモデルならではの太いフロントフォークやボリュームたっぷりのフロントフェンダー、エンジンガードなど、素材や仕上げが異なる部分もゼロフィニッシュで磨いてゆく。
高温になるエンジンの腰下、樹脂とクロームが混在するメーター周り、ハンドルにクランプされたナビなども丁寧にクリーニング。
大きな車体が短時間でピカピカに
車体後部に取り付けられた、ハーレーのツーリングモデルらしいディテールのひとつ、樹脂製のサドルバッグも磨き甲斐のある部分。ピンストライパーによるフリーハンドのカスタムペイントが施されているが、ゼロフィニッシュならば安心して拭き上げられ、ガラスコーティング効果も。
「ゼロフィニッシュは熱に強いというのもありがたいですね。マフラーにまで使えて、シミや焼きつきもないのだから凄い。」とサドルバッグの下に手を伸ばしてクロームメッキ仕上げの太いマフラーを磨き上げてゆく。
大きなロードグライドの車体を短時間でピカピカに磨き終えカフェに移動。その際に中村さんは入り口にあるコユズ カフェの看板にもゼロフィニッシュをスプレーした。
「そういえば最近あんまり磨いてやっていなかったので。」と言いながらキレイに磨き上げた看板にご満悦だ。

ハーレーらしいディテールのひとつ、サドルバッグも磨く。カスタムペイントもゼロフィニッシュなら安心だ。

左右に振り分けられたクロームメッキ仕上げの太いマフラーは、バッグの下にありながら存在感抜群。パレードに備え、ゼロフィニッシュでピカピカに!

入り口の壁に取り付けられたアクリル製のコユズ カフェの看板も、ゼロフィニッシュでクリーニング!
これからもいろんな土地を走りたい
温厚なお人柄ながら、モーターサイクルへの情熱は人一倍の中村さんは、国内ツーリングはもちろん、これまでアメリカ本土、ハワイ、シンガポール、マレーシア、バリなどをバイク仲間や、息子さんと走っている。各地での現地のライダーとの交流エピソードも枚挙にいとまがない。その行動力にはいつも驚かされるばかりだ。
「自由に海外に行けるようになったら、またいろんな土地を走りたいですね~。」とボソリ。実は筆者もこれまで何度となく中村さんからツーリングのお誘いをいただいている。オアフをレンタルバイクで走りませんか?などという実に魅力的なお話しも含め、いまだに一度もご一緒できていないことが心苦しい。中村さんのお知り合いが経営されているという千葉県某所のアメリカンダイナーへのツーリングも一年越しの果たせていない約束だ。
帰り際、「暖かくなったら、行きましょうね、千葉!」と言う中村さんに、「はい!」と応える筆者。今度こそ実現しよう!それに向け、僕も愛車をゼロフィニッシュで磨こう!そう心に誓いつつ、コユズ カフェをあとにした。

中村義則さん
東京都三鷹市生まれ。大型犬2頭と暮らす愛犬家であり、生粋のモーターサイクル好き。現在の愛車はハーレーダビッドソンの2009年型ロードグライドと2006年型のサイドカー、長く大切にしているモトグッツィV35イモラなど。広いガレージには2人の息子さんがそれぞれ所有するスポーツスターも保管されている。
奥様が中心になってオープンした「コユズ カフェ」は2021年で14周年を迎える。

記事で紹介されたアイテム

商品詳細はこちら
★ゼロフィニッシュ
★マイクロファイバークロス
取材協力:コユズ カフェ

〒181-0011
東京都三鷹市井口1丁目2−7
シャトル塚 2F
TEL: 0422-31-4944
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クルマ、バイクのフィールドを中心に活躍するイラストレーター、クリエーター。アメリカ大陸横断や「ルート66」全行程をバイクで走破。旅をテーマにしたイラストを数多く制作・発表するかたわら、 雑誌・WEB・広告など、様々なメディアにコンテンツを提供。バイクやクルマを軸にしたライフスタイル・フリーペーパー『オンザロードマガジン』の発行人・編集長も務める。
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