モーターサイクルと生きる男たちが認めたゼロフィニッシュVol.12
株式会社 輪栄 松代一彦さん

東京を拠点に80年代『四駆ブーム』の頃から業界の一翼を担い『リンエイ』としてその名を知られる株式会社輪栄。現在もジープなどのクロスカントリーヴィークルのカスタムはもちろん、オフロード競技用車両の製作まで様々なニーズに応え、ユーザーから支持されている。同社代表の松代一彦さんは、自らオフロード競技にも参加するアクティブ派であり、またモーターサイクル好きでもある。そんな松代さんにお仕事のこと、モーターサイクルとの付き合い方などについて聞いた。

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モーターサイクルが軸足だった創業期

大学自動車部に所属して学生ラリーを戦い、卒業後もブルーバードでラリーに参戦していたという松代さん。勤務していた鉄鋼関連企業では、オイルショックを機に立ち上がった新事業であるクルマの輸入業務を担当。クルマ好きゆえこの仕事に面白さを感じていたが、異動の命を受けて退職を決意。身につけたノウハウをもとに自らクルマの輸入・販売を手がけるべく起業した。当初はドイツからクルマよりも安価なBMW製のR25、R60など旧いモーターサイクルを買い付け、シュタイプ製のサイドカーを装着して輸入した。

「クルマに夢中になる前、高校生の頃は50ccのカブやトーハツをチューニングしたり、仲間と東京から三浦半島まで走りに行ったりして、モーターサイクルの楽しさも知っていました。ただ、二輪車は木枠に入れるなど輸送に手間とコストがかかる。サイドカー付きならクルマと同様の扱いで楽だったという事情もありました。」と松代さん。

輸入すれば売るのは難しくなかったが、旧い車両ゆえに一年も経たずに調達が難しくなってくる。それならばアメリカで面白い車両を調達しようと現地を訪ねた際に目をひいたのが、派手にリフトアップしたジープやランドクルーザー、ハイラックスなどの四輪駆動車(以下:四駆)だった。起業して2年目にはアメリカからの輸入事業を開始する。

「車両ではなく、ランドクルーザーなどのフロントのガード類や、ハイラックスの荷台に装着するシェルなど、あまり馴染みのないパーツを日本の四駆ファンに提供しようと考えたのです。」

松代さんの目利きで選んだパーツは日本の四駆ファンに支持され浸透していった。

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左上は、現在ピットの中に飾られている創業当時の看板。右上は現在の看板だ。リンエイは日本総輸入元をつとめるアメリカのAEV(American Expedition Vihicles)社をはじめ、世界各国から選りすぐりの四駆パーツを輸入するほか、自社開発のオリジナルパーツもラインナップ、四駆専門のカスタムショップとして、全国のその名を知られる存在だ。

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創業間もない頃から得意としているのがランドクルーザーのカスタム。この日も常連だというお客様の60系ランクルが入庫していた。

四駆に魅了されて

たくさんの四駆ファンを集めた「ジープジャンボリー」というイベントがあると聞き、松代さんも現場に足を運んでみた。

「設置された難コースを走り回るジープの高い走破性に衝撃を受けました。それまでも後輪駆動のラリー車でダートを走っていましたが、四駆の凄さを目の当たりにして、これは面白い!と興味をひかれたのです。」

以後、自らランドクルーザーや三菱ジープの足回りをカスタムして過酷なオフロードを走り、既製品では飽き足らずにオリジナルのサスペンションまでも開発。当時ディーラーで販売されていた高価な60系ランドクルーザーを新車で持ち込んでカスタムを依頼する顧客も多かったという。

「いわゆる“四駆ブーム”と重なり、サスペンションの他にもゴツいアルミ製のバンパーやガード類、ルーフキャリアなどを商品化、人気を博しました。」

そのブームも排ガス規制強化などの影響で終焉に向かい、一時は売り上げが大きく減少したが、松代さんは次なる展開として96年にモデルチェンジを果たしたアメリカ製のジープラングラーTJのカスタムに着手。培ってきたノウハウを元に、ジープTJの足回りに大掛かりなモディファイを施して岩場のコースを走る過酷な競技、ロッククローリングにも積極的に参戦し好成績を収める。

「得意分野であるサスペンション・チューニングを中心に打ち出して、ジープの人気とともにビジネスを回復させることができたのです。」と松代さんは当時を振り返る。

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リンエイのノウハウによって足回りを中心に大掛かりなカスタムを施されたジープラングラーTJは、ノーマルの車両では真似できない、こんなアクロバチックな走りができてしまう。レースでも大活躍してきたこの車両はリンエイのデモカーであり、松代さんの愛車だ。

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専用コースを縦横に走り回る松代さんとジープTJ。筆者も同乗させていただいたが、乗り心地は思いのほかマイルド。バランスのいいカスタムとはこういうものなのだと思い知る。

前後リジッドアクスルの四駆へのこだわり

長く四駆に関わってきた松代さんの目に、現在全盛であるモノコックボディx四輪独立懸架のSUV(スポーツユーティリティ・ヴィークル)はどのように映っているのかも聞いてみた。

「快適性は明らかに流行のSUVの方が優れています。しかしオフロードを思い切り走ってもビクともしない耐久性はもちろんのこと、サスペンションをカスタムして楽しみたいのならば、前後リジッドアクスルの四駆がいい。私の中での四駆の定義は、このリジッドアクスルなのです。それに、クルマにあまり詳しくないユーザーさえも惹きつける魅力が、無骨な四駆にはある。若者にも支持されている80系までのランクル、近年フルモデルチェンジして益々人気のジープラングラーやスズキ・ジムニーがどれもリジッドアクスルなのも面白いですよね。」

リンエイは現在、アメリカAEV社のジープ専用パーツの日本総輸入元をつとめる他、オーストラリアのARB、ポルトガルのAFNなど、世界各国から厳選したパーツをラインナップする他、リンエイならではのオリジナルパーツの企画・製造・販売も手がける。また、TJの他、現行のJLや先代のJKなどジープラングラー、トヨタのランクル、ハイラックスなどを中心に四駆の足回りのモディファイやドレスアップを手がけ、たくさんのユーザーを魅了するカスタムを生み出し続けている。

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最新のデモカーは日本未発売車両、ジープJLベースのピックアップトラック、グラディエーター。足回りのモディファイによって迫力満点のルックスながら、ストリートユースも快適そのものだ。

モーターサイクルは元気の源

前述の通り、クルマに夢中になる以前はモーターサイクルに乗ることを楽しんでいたという松代さんが、ハーレーダビッドソンを購入、ライダーに返り咲いたのは10年ほど前。同じ四駆業界の同業者であり、若い頃からの盟友、埼玉県鶴ヶ島にあるタイガーオートの創業者、山中敏正さんの誘いがあったからだという。

「若い頃は負けず嫌いで、無茶な乗り方もしていました。だからこそ魅力的だけれども怖い乗り物でもあると知っていました。いい大人になって久々に乗ってみると、これが本当に楽しい。乗るとポジティブな気分になる。今の私にとって、モーターサイクルは元気の源なのです。」

最初のハーレーはイエローのソフテイル・ヘリテージクラシック、現在所有するのはソフテイル・スリムだ。ハーレー界のカリスマ的存在であるチューニングショップ、サンダンスに依頼。外観を飾るのではなく、エンジンや足回りに走行性能をアップさせるためのモディファイが施されているところが松代さんらしい。

「山中湖や、遠くは能登半島までツーリングに行きました。最近はあまり遠出をしていませんが、天気さえよければ自宅から店までの通勤の足はハーレーです。」

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数年前、能登半島までツーリング。モーターサイクルでも走行できる砂浜、なぎさドライブウェイでのスナップだ。

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これが現在の愛車、ハーレーダビッドソンのソフテイル・スリム。快適性と走行性能の向上を求めてエンジンと足回りをモディファイしている他は、ツーリングのための装備としてウインドシールドとキャリアを追加している程度。松代さんらしいツボを押さえたカスタムだ。

楽に愛車をキレイにしたい人に

愛車であるハーレーはご自宅の屋根のある場所に、カバーをかけて保管しているという。

「でも、実はものぐさで、マメに洗車したり磨いたりすることはありません。錆びが浮いたりするのはイヤなんですが。」

そんな松代さんが最近使い始めて、とても気に入っているのがシュアラスター のゼロフィニッシュ。「クロームメッキもツヤ消しのタンクもウインドシールドもシュッとひと吹き、これ一本で磨けるのがいいですね!一般的なワックスだと、エンジンがむき出しのモーターサイクルでは、よけいなところに付着しないように気をつけないといけない。このハーレーだと、エンジンブロックの結晶塗装の部分にワックスが着くと白い跡になってしまう。そんな心配をしなくていいのが手軽で助かります。錆びやすいホイールのワイアースポークも、ガラスコーティングの恩恵でキレイに保てる。」

ゼロフィニッシュは、忙しい人や自分のようにラクに愛車をケアをしたい人にピッタリなケミカルだと松代さんは笑顔で語る。

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ユニークなツヤ消しペイントは純正のカラーリング。ツヤの有無やクロームのメーターベゼルなど、様々な仕上げが混在するタンクをゼロフィニッシュで磨く。

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樹脂製のウインドシールドや、ブラックアウトされたフロントフォークにもシュッとスプレーして、丁寧に拭きあげていく。

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いかにもハーレーらしいクロームのシーソーペダルや、放っておくと錆びてしまいがちなホイールのワイアースポークには、ガラスコーティングが嬉しいと松代さん。

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放熱フィンやエアクリーナーカバーを磨く。指差しているのが、ワックスが着くと白くなってしまうという結晶塗装。こんな場所もゼロフィニッシュなら気兼ねなく使える。

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「エンジンやマフラーなど高温になるところも磨けてしまうなんて、ものぐさな私にぴったりです。」と松代さんは笑う。

ジープにもゼロフィニッシュ

ハーレーがキレイになると、次はこの日被ってきたツヤ消し塗装のヘルメットを手に取ってゼロフィニッシュを吹き付け、マイクロファイバークロスで磨く。汚れが落ちて、小さなキズも目立たなくなりご満悦の松代さん。今回の取材は、ロッククローリングの競技にも参戦している松代さんの愛機、ジープラングラーTJが停めてある駐車場の一角をお借りして行なった。

「屋根はあるけれど、幹線道路に面しているためにすぐにホコリをかぶってしまうのです。」と言いながら、松代さんはジープの傍に立ち、ボディやエンブレムなどに直接ゼロフィニッシュをスプレー、拭き上げていく。

「はじめてジープを磨いてみましたが、簡単にきれいになりますね。これは楽だ!」

一通りのケアをすませると、ハーレーに取り付けられたレザーのバッグにゼロフィニッシュの缶を収めながら、
「ここに入れておけば、いつでもどこでも手軽に愛車をキレイに磨き上げることができるのです。」と笑う。

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ツヤ消しペイントのヘルメットにもゼロフィニッシュをスプレーして拭き上げる。小キズが目立たなくなって美しい仕上がりに。

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松代さんの愛機、ジープラングラーTJも手軽に磨けて鮮やかなオレンジ、クロームのRINEIエンブレムが栄える!

これからも好きなことを

撮影をすませてリンエイの店舗に戻ると、真新しい現行のジープラングラーJLに乗ったお客様が相談に訪れていた。なんでも本格的にオフロードを走ってみたくて足回りをカスタムしたいとのこと。

「モチはモチ屋ということばがあるように、クルマのカスタムにもお店の得意分野がある。私たちには四駆の足回りのカスタムに関する経験とノウハウがあります。大きいタイヤを履き、ロードクリアランスをかせぐために車高を上げるわけですが、ただ上げるだけじゃない。ショックアブソーバーとコイルスプリングのマッチングや、ジオメトリーに配慮しながら、強度を落とさずにモディファイしなければなりません。」

リンエイはこれからもリジッドアクスルの足回りの専門医でありたいと、松代さんは言う。

「ジープでオフロードを走るのも、モーターサイクルに乗るのも、好きなことをやっていると楽しい。好きなことがあるというのは、本当に幸せだと思いますね。仕事も含めて好きなことばかりやってきたから、苦労があってもあまり苦労と感じなかった。好きだからやってこられた。そもそも楽しめていなかったら続かないですからね。」そんな松代さんの言葉に、筆者も笑顔で大きく頷いてしまうのだった。

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松代一彦さん
東京都渋谷区生まれ、世田谷在住。1978年目黒区で起業、当初はモーターサイクルの輸入販売、オリジナル・スクーターのサイドカー製作、移動販売車製作なども手がけた。81年に現住所に移転、87年「株式会社輪栄」を設立。ジープなどの四輪駆動車に特化したパーツの輸入・販売、オリジナルパーツの開発・製造・販売、車両カスタムなどを行う。プライベートではハーレーダビッドソンでツーリングを楽しみ、2019年秋にはアメリカ、ルート66を辿りロスからテキサスまでドライブ旅行。「次はルート66をバイクで走りたい。早く自由に旅ができるようになって欲しいですね!」とお話ししてくれた。

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