洗車の基礎を学ぶ

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洗車の方法

ホイール汚れの正体ブレーキダストを落とす方法

雨や雪、泥に限らず、晴天時に街中を走っただけでも車にはさまざまな汚れが付着します。もちろん、ただ駐車しておいたとしても同じこと。ホコリや汚れが付着してしまうため、まずは水洗いでこれらを落とす必要があるのです。

洗車で、いきなりシャンプーはNG!

洗う、磨くという愛車メインテナンスのステップの中で、最初の一歩となるのが水洗い。

例えシャンプーを使ったとしても、いきなりスポンジでこすり始めると、ボディ表面に付着した砂やホコリで細かな傷ができてしまいます。これでは、目の細かな紙やすりでボディをこすっているようなもの。細かな傷はボディの艶を無くしてしまう要因となるので、まずはたっぷりの水をかけ、砂やホコリなどを洗い流すことが大切です。

水洗いには、車を冷やすという意味合いもあります。エンジンを停車してすぐの状態は、ボディやホイールなどが熱を持ったままです。これでは水滴がすぐに乾燥してしまい、ウォータースポットの原因になります。

ウォータースポットとは、雨などの水滴が付着した状態で太陽の光を浴びると水滴がレンズの代わりとなり、光が集中した際の照射熱によって塗装のベースカラーを傷める現象です。通常の洗車では落ちないこともあるので注意しましょう。

高圧洗浄機とホースの水、どっちを使えばいい?

シャンプーにはさまざまな種類がありますが、泡立ちの良さを第一にするなら、洗浄だけの単機能タイプがオススメ。

すすぎや拭き取り作業の時間を短縮したい方は、泡切れの良さを謳うタイプが良いでしょう。 このほか、ワックス兼用タイプ、研磨剤配合タイプといった多機能シャンプーもあります。前者は撥水効果があり、洗車しながら艶出しまで行えます。後者は洗車と同時に軽い水アカ汚れや古くなったワックスなども落とせるため、全体の作業時間を短縮する事が出来ます。

ただし、複数の機能を持つ分、単機能タイプに比べると性能が低くなりやすい傾向があります。また、塗装面以外に使うとシミになりやすいものもあるので、どんな機能を優先させるかを考えて選びましょう。

水洗いの際は、汚れをしっかり落とすために十分な水量と勢いが必要となります。高圧洗浄機は勢いよく噴射するため、ボディ全体を効率よく洗うことができます。酷い泥汚れや油汚れ、ブレーキダストの他、雪道走行時に付着した融雪剤や沿岸部の走行による塩分など、散水ホースの水では取り除くことが難しい汚れを除去するのに適しています。また、フェンダー内部やドア、ボンネットの隙間の奥など、手の入りにくい部分にも水が届きます。

コイン洗車場の高圧洗車機を使う場合は、どうしても時間との闘いになりがち。そのため、あせって流し残しをすることがあるので、多少お金はかかっても、まず水洗いだけのコースを選んで、十分に水をかけることをオススメします。

もちろん、散水ホースを使っての洗車でも問題ありません。散水ヘッドのモードを「ジェット」や「拡散」にすれば、ホコリなどは十分に落とすことができます。蛇口と駐車スペースがあれば、自宅でも手軽に行えるのがうれしいところです。

また、シャンプー洗車の際、ボディをブロックごとに洗い、拭き取りを行えば、高圧洗車機よりも使い勝手はよいと言えるでしょう。 ちなみにこの洗い方は、全体を一度に洗うのに比べて汚れの洗い残しを少なく出来ます。さらに、水の自然乾燥を防ぎ、濡れた状態を短時間に出来るので、乾燥によるシミの対策になります。夏の季節に向いた洗い方です。

スポンジなどを使う場合は十分な水とカーシャンプーを

シャンプーにはさまざまな種類がありますが、泡立ちの良さを第一にするなら、洗浄だけの単機能タイプがオススメ。

泥や埃などは、水をかけただけでは落とせない場合があります。そんな場合は、スポンジやブラシにシャンプーをつけて落としましょう。

スポンジやブラシは、できるだけ洗車専用の柔らかいものがオススメです。

またスポンジもブラシも、汚れでボディに傷をつけないために、ボディ用と下回(足回)り用の2種類を用意しておきたいものです。

スポンジやブラシはきれいな状態の物を使用します。スポンジをボディに当てる際は、シャンプーをたっぷり含ませ、力を入れず、「一方向」へ滑らせ、汚れを落としましょう。

この時、円を描くように洗うのはNG。丸い洗車傷の原因になるからです。ブラシも基本的には同じです。軽く当てて、毛の反発を利用して汚れを搔き出すようにしましょう。