
プロに教わるチェーンメンテナンス(ハーレー編)
愛車とじっくり向きあう機会の一つが”メンテナンス”。洗車でもそうですが、愛車と接することで普段では気付けなかった車両の変化や不調などを知ることができます。
あらゆるメンテナンス作業の中でも気軽に、簡単に行えるのがバイクのチェーンケア。
最近、シュアラスターから新発売されたバイク用のチェーンクリーナ&チェーンルブは、初めての方でも使いやすく、そして高い洗浄効果にこだわり開発されました。この2つの新製品を毎日オートバイと接するバイクのプロに使っていただき、そのリアルな使用感や、チェーンケアについてのこだわりなどをお伺いします。
今まで自分でチェーンケアをしたことない方も、ぜひご参考ください。
目次
Harley-Davidsonのドライブチェーン
今回お伺いしたのは、東京都練馬区にあるハーレーダビッドソン正規販売店【ハーレーダビッドソン練馬】。
「あれ?ハーレーってドライブベルト・・・」って、思いますよね。それが、2021年に発表されたハーレー初のアドベンチャーバイク『パンアメリカ』は、ドライブチェーンが採用されています。ここ、ハーレーダビッドソン練馬にて試乗車として活躍中のパンアメリカのチェーンクリーニングについて、同店代表の大竹さんはどのように施工するのでしょうか。その施工風景を見せてもらいました。

まず、チェーンメンテナンスをするにあたり、後輪が回せる状態をつくります。
パンアメリカについては、センタースタンドが標準装備されているのでメンテナンス性は良好。
センタスタンドがないバイクの場合は、バイク用ローラースタンドやレーシングスタンド(あれば)の使用をおすすめします。
チェーンクリーナーで汚れを落とす
慣れた手つきで手際よく作業を始める大竹さん、まずはリアスプロケット側からチェーンクリーナーを使って洗浄していきます。
「チェーンメンテナンスって簡単たけど大切な作業です。私も愛車のチェーンの状態は気になって、よく綺麗にしているんですが、ケアをしているとチェーンのライフサイクルは確実に延びます。」
そう言いながら洗浄作業を続ける大竹さん。チェーンクリーナーのジェット噴霧が細かい汚れまで落とします。その変化が一目瞭然で、クリーニング作業を見ているだけで面白い。さらに、スプレーでは落としきれなかった頑固な汚れは、付属のブラシを使うと綺麗に仕上がります。
「パンアメリカのようなアドベンチャー系バイクや、ダートバイクはオフロードを走るので頻繁にチェーンメンテナンスをしないと、すぐにサビが出てしまいます。土や埃などでかなり汚れていますからね。私もオフロードを走るのが好きで、オフの場合は乗り終わったら必ずチェーンメンテナンスをします。
オンロードの場合は乗る環境などにも異なりますが、だいたい500km~1,000km走行毎にチェーンをクリーニング。
あと、雨の日に乗ったあともチェーンケアをしています。”汚れてる!”と思ったら、性格的にもう気になっちゃって。つぎ乗るときにサビが出ていたら嫌ですからね(笑)。」
チェーンクリーナーをたっぷりと噴霧し、汚れを十分に流したら今度はウエスを使って余分なクリーナーをしっかりと拭き取ります。この時、クリーナー液を拭き取ると同時にウエスでも汚れを拭き取ることができます。
手や指を挟まないよう、進行方向とは逆に後輪を回します(重要)
クリーナーの後は注油を欠かさず
「チェーンクリーナーについては、どのメーカーもそんなに大差ないと思っているんですが、チェーンオイルは違います。今、いろんな種類のチェーンオイルが発売されているので、色々使って試しています。」
チェーンルブの種類として、”ドライタイプ”、”セミドライライプ”、”ウェットタイプ”等があり、粘度の強さや特徴も三者三様。今現在、愛車に装着中のチェーンの種類だったり、個人の好みでも様々なチェーンオイルを選ぶことができます。
シュアラスター チェーンルブは”ウェット タイプ”の液剤です。透明タイプなので、愛車にカラーチェーンを装着されている方も安心して使えます。
チェーンを綺麗にしたら、チェーンルブで仕上げよう
「個人的な好みとしては、透明のタイプでほど良い粘りがあるチェーンオイルが好きなんですが、このシュアラスターのチェーンルブは良さそうですね。見た感じはサラサラしている液剤ですね、浸透力がありそう。」
シュアラスターのチェーンケア製品を、今日初めて使った大竹さん、ファーストインプレッションは”とても好印象”とのこと。
シュアラスターのチェーンルブは浸透定着性に優れ、Oリング表面を隅々まで覆ってくれる液剤が劣化防止にも役立ちます。噴霧後は透明の仕上がりなので、お気に入りのメッキチェーンやカラーチェーンの美しさもそのまま生かせます。
「チェーンの内側と外側に十分にスプレーして注油を終えたら、チェーンオイルの浸透時間を考え、少し時間を置くようにします。余分なオイルが飛び散るとホイール周りが汚れるので。
いつも走り終わった後に洗車をして、それからチェーンのケアをするようにしています。そうすると、次に乗るときに綺麗なチェーンで気持ちよく乗れますよ。」
当初から激しい汚れなどは付着していなかったものの、パンアメリカのチェーンがスッキリと綺麗に仕上がりました。人目に触れるパーツは、特に綺麗にしていたいですね。
チェーンメンテナンスの必要性
店内にて、もう少しお話を伺いました。チェーンメンテナンスをすることで、どんなメリットがあるのでしょうか。
「チェーンのたわみ(遊び)が適正でないチェーン、汚れたままのチェーンは、走りに影響が出ます。チェーンの調整が適正ではない状態や、汚れが固着している箇所がチェーンに点在していると、走りにムラがでてしまったり、スプロケットにも悪影響ですよね。チェーンを綺麗に掃除してオイルを注してあげると、全体的にコマが綺麗に動けるし、チェーンとスプロケットの寿命も断然良くなる。多少、燃費も変わるかもしれませんが、一番はチェーンの寿命が延びることですね。」
ほぼメンテナンスフリーのドライブベルトやドライブシャフトとは違い、”ドライブチェーン”は定期的なメンテナンスが必要になります。
その代わり前者よりも軽量で、より深く走りを追求できるタフな機構ではないでしょうか。また、綺麗なチェーンを装着したら愛車への愛着もさらに深まりますよね。
チェーンメンテナンスは、簡単にスピーディに作業することが可能です。洗車のあとは、チェーンを洗浄し注油をしてあげることで、愛車が喜んでいるのがきっとハンドルから伝わると思います。
皆さんも、ぜひ今日からチェーンメンテナンス始めませんか?

記事で紹介したアイテム
チェーンクリーナー [ オートバイ用 ] チェーンルブ [ ウェットタイプ ]
商品詳細はこちら
■ チェーンクリーナー[ オートバイ用 ]
■ チェーンルブ[ウェットタイプ]
取材協力:ハーレーダビッドソン練馬

東京都練馬区三原台3-31-14
TEL:03-3978-8338
FAX:03-3978-0366
Mail:info@hd-nerima.com
https://harleydavidson-nerima.com/
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東京出身モデル・ライター。アクティブ女子として雑誌・広告のメディアで活動するかたわら、オートバイ、クルマ、水上バイク、スノーバイクなど公私ともに乗り物が大好き。シュアラスター製品と出会い、マシンを洗い上げる楽しさにも目覚める。
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