
プロに教わるチェーンメンテナンス【GPX LEGEND250 Brighton】
タイ発祥のオートバイメーカー GPX。その名は既に日本国内でも周知され、全国のGPX正規ディーラーも各地に点在しています。日常使いに便利なスクーターから、ネオクラシックなストリートモデル、さらにはフルカウルのスポーツモデルまでとGPXのラインナップは多彩に揃っているのがまた魅力。
さて、今回お伺いしたのは千葉県松戸市にあるGPX正規ディーラー『GPX千葉』。同店では既にシュアラスター ゼロフィニッシュを他社製品と比較し使い比べるなど、とても研究熱心なお店。さらにその結果、日々の整備業務でゼロフィニッシュを採用しているというから嬉しい。
今回は、シュアラスター チェーンクリーナー&ルブを使っていただきGPX千葉 代表の山口 雅史さんに、そのリアルな感想を伺いました。

限定車 GPXレジェンド250ブライトン
「当店では整備士が4人いて、よくみんなで”遊び討論会”をするんですよ。バイク整備について『あの製品はどう・・・』とか、『これは手間がかかるよね・・・』とか。その討論会の中でもシュアラスターの製品は結構、評判が良いですよ。」
そう語るのは、GPX千葉 代表 山口さん。バイクではオフロード走行からサーキットまでと幅広くまた、シーカヤックでフィッシングも楽しむなど、多彩な趣味をお持ちの方。今回シュアラスター チェーンクリーナー&ルブを使うのは初めてとのこと。

「チェーンクリーナーを使う場面は、見て明らかにチェーンが汚い時とかオフロード走行の後、あとは雨のなか走ったときくらいですかね。数字にするとわかり易いのでお客様には大体500km毎にチェーンケアを。と、ご案内しています。」
今回、久しぶりにチェーンクリーナを使うという山口さん、施工車両はGPX千葉で試乗車として活躍中のレジェンド250ブライトン。世界限定450台(内、日本国内150台)だけの限定生産カラーになります。
ネオクラシックなスタイリングに深みのあるグリーンが大人カッコいい。スポークホイールにツインサスってところが私的にかなり推し。

限定モデルのGPX レジェンド250ブライトン、ご検討中の方はぜひお早めにご相談ください。
色んな意見があるなかで・・・
チェーンケアをするにあたりグローブを着用しない山口さん、その理由は”危ないから”とのこと。
「チェーンケアは簡単にできるバイクケアのひとつですが、注意を怠ると一瞬で怪我をします。グローブをしないのも安全対策の一つで、軍手などがスプロケットやチェーンに引っ掛かりそのまま怪我をするケースが多発しています。私もグローブが引っ掛かった経験があるので、それ以来チェーンケアは素手で行っています。」
そう語る山口さん。さらにチェーンを回転させる際は進行方向とは逆の方向に回すことが非常に重要。手や指の巻き込み防止のためにこれを徹底して行いましょう。
「整備の世界って本当に人それぞれ、いろんな意見や考え方がありますよね。各メーカーさんでもそれぞれ意見が分かれたり、メカニック同士でも人によって整備のやり方が千差万別。私の場合、チェーンに関しては『いかにシーリングを綺麗に保つか・・・』ってところを重要視しています。チェーンクリーナーを使うときは、シーリング目掛けてスプレーします。」
チェーンクリーナをスプレーしながら汚れの落ち具合を確認
「他社製品と比べてシュアラスターのチェーンクリーナーはサラサラしている印象。噴霧力も洗浄力も強めなので、これは使いやすいし効率も良さそうですね。」
手際よくチェーンクリーナーをスプレーし、山口さんが続けて語る。
「もう何十年もメカニックをやっていて色んな意見や考え方を見聞きしてきましたが、その中で誰もが一致する意見が『シールが傷つくと絶対に良くない』、これは間違いないですね。プレートの間に挟まった砂や粉塵などを積極的に取ることが大事。あと、パーツクリーナーを代用品として使う方もいますが、やっぱり専用品じゃないのでパーツクリーナーではチェーンの汚れは取れません、チェーンにもあまり良くないと思います。」

オフ車のチェーンケア
プライベートではオフロードコースや林道でオフ車を走らせる山口さん。走行後には必ず洗車とチェーンケアを怠りません。オフ車の場合、洗車は高圧洗浄で土や泥を飛ばすことが多いですが、このときなるべくチェーンに高圧を当てないように洗車するそうです。
「チェーンまで高圧で洗浄するとシーリングが傷つきそうで、それは避けます。ただ、オフロードコースを走るとべっとりと土や泥がつくので、チェーンブラシを使ってゴシゴシ洗います。対して、ストリートバイクには基本 ブラシは使いません。
過酷な環境下で走るオフ車の場合、チェーンは消耗品と考えてブラシでしっかり洗うし、寿命がきたら交換します。対してストリートバイクでは、いかに保護してチェーンの寿命を延ばすか、ってところですかね。綺麗なチェーンは燃費向上にも繋がりますよ。」

チェーン全周にたっぷりクリーナーを吹いたら、クロスで優しく拭き上げる。その時にチェーンの状態や張り具合も確認します。

ホイールに飛び散った汚れにも、チェーンクリーナーを吹き付けクロスで拭き上げれば綺麗に取れます
注油はマメに
「ネット記事や動画などで『チェーンに注油は不要』とか『ルブなしで何万キロも走ります』・・・とか謳ってるのをたまに見ますが、それは絶対良くないと思います(笑)。すぐサビちゃいますし、普通に考えて金属同士が触れているので摩擦を抑えるためにも注油は必要。」
洗車のあとはもちろん、目で見て必要の際には注油をマメにしているという山口さん。そのときもシーリングを目掛けてスプレーします。
「スタート位置は勘です(笑)。私のこだわりでは、なんとなく2周くらい回すのが好きですね。スプレーしたときに周りに飛び散るのは、実はそんなに気にしてないです。最終的にチェーンクリーナーを使って綺麗に拭き取れるので。」
丁寧に狙った箇所にしっかりと注油
「このチェーンルブも、さっきのクリーナーと同じでサラサラした使用感、粘度も丁度良い感じです。透明タイプなのでお客様の車両にも使いやすいですね。」
これまでは白色タイプのチェーンルブを使っていたという山口さん。ここ最近はカラーチェーンやブラック、ゴールドのチェーンを装着している車両も多いため、お客様からは圧倒的に透明タイプのルブが人気なのだそう。

「透明タイプで使いやすい、今日から作業場に常設します」と語ってくれた
長年メンテナンスに携わってきたからこそ
チェーンケアは、お客様とのコミュニケーションの一端にもなっているそうです。目に見えるパーツなので、お客様にもわかり易い。積極的に声を掛けてチェーン調整や、所々不自然がないかなどを確認してくれる。
チェーンのことで不安な点やわからないことが多いときも、スタッフの方から気さくに声を掛けてもらえるとライダーにとっては嬉しいですね。
「空気圧とチェーンは、日頃のメンテナンス度合いが垣間見えるパーツですね。ただチェーンケアについては、予め知識や注意点など知らず安易に自分でやると思わぬ事故に繋がります。
できればプロの整備士の指導を受けたうえで十分に注意してやってほしいですね。当店でもご相談下さればチェーンメンテナンスの方法をお教えします。」
元々メンテナンスが大好きで、長年整備の業務に携わってきた山口さん。これまでの色んな知識と経験を重ねてきたからこそ、お話に重みがあり深く納得できます。
また、今でも数年に一回くらい山口さんのメンテ魂(笑?)にスイッチが入るそうで、例えばチェーンの1コマ1コマ丁寧に全周磨き上げたりなど、1日中メンテナンス遊びに没頭していることもあるそうです。
真面目な話から、思わず”クスッ”と笑ってしまうような楽しい話まで、山口さんの明るいお人柄がお客様にとっての居心地の良さにも繋がっているんですね。

全国で唯一の専門店 GPX千葉
「サラっとで良いので、マメにケアしてあげて下さい。雨のなか走ったあとや、ロングツーリングの前もチェーンケアをすることをおすすめします。」と、山口さん。
普段メンテナンスをしない方でも始めやすいチェーンケア。ご自身の愛車に施工する際はGPX千葉にお越しいただいた際に、その注意点や方法をお教えいただけるそうです。
また、今回ご紹介したチェーンクリーナー&ルブのほか、ゼロフィニッシュなどもGPX千葉でご購入いただけます。さらに同店では、GPX全車種 展示/試乗車の用意がございますので気になる方はぜひお立ち寄りください。

記事で紹介したアイテム

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■ チェーンクリーナー[ オートバイ用 ]

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■ チェーンルブ [ ウェットタイプ ]
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取材協力

GPX千葉
271-0061
千葉県松戸市栄町西2-920-1
Tel/Fax:047-367-3838
E-Mail: info@chronicle521.com
営業時間 10:30~19:00
定休日:火曜日、イベント時
https://gpx.chronicle521.com/
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東京出身モデル・ライター。アクティブ女子として雑誌・広告のメディアで活動するかたわら、オートバイ、クルマ、水上バイク、スノーバイクなど公私ともに乗り物が大好き。シュアラスター製品と出会い、マシンを洗い上げる楽しさにも目覚める。
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