
「かっこよくおしゃれに」サイクルライフを提案するショップ

近年世界の自転車ロードレースシーンを席巻し日本のアマチュアサイクリストにも絶大な人気を誇るアメリカの自転車ブランド「SPECIALIZED(スペシャライズド)」を専門に取り扱う「スペシャライズドコンセプトストアSBC厚木店」にて、今年デビューしたばかりのシュアラスター自転車ケミカルの展開がスタート。
数多くの自転車ケミカルを扱ってきた同店ではシュアラスター製品のどんなところに魅力を感じたのか? 店頭で日々お客様と接するスタッフ稲葉さんとメカニック担当の椎貝さんに、自転車に対する思いからケミカルのオススメの使い方まで詳しく話しを聞いてみた。
目次
スペシャライズドコンセプトストアSBC厚木店
「今日は開店前のお忙しいなかお時間をいただきありがとうございます。まずはお店のこと、スペシャライズドコンセプトストアSBC厚木店はどんなお店なのか?教えて下さい」
スペシャライズドのコンセプトストアとしてブランドの世界観を表現したお店で、以前はロードレースに自転車を使う方の来店が多かったのですが、今はe-bikeを探しに来る方やふらっと自転車をみにいらっしゃる近隣の方、そして遠方からでもスペシャライズドの自転車を見に来る方など、様々な目的の方にお越しいただけるお店です。
稲葉さん
また、スポーツバイクと聞くと敷居が高かったり機材面で難しいイメージがありますが、乗らないと楽しさがわからないものなのでとにかく一度試乗でも試していただきたいし、「かっこよくおしゃれに」自転車を楽しむコトを提案していますので気軽にお越しいただければと思います。
「コンセプトストアの一番のメリットは?」
世界的にどの自転車ブランドでも在庫が少なく非常に買いにくい状況の中で、他の店舗さんに比べるとスペシャライズドの在庫を豊富に確保しているので、多くのお客様のニーズに対してあまりお待たせすることなく応えられるのがコンセプトストアの一番のメリットです。
稲葉さん
「お、在庫あるんですね。今はどのお店でも販売できる在庫がないという声を聞きますのでこれは朗報です」
自転車ショップで働く楽しさとスペシャライズドの魅力
「ではお二人が自転車に関わることになってきっかけは?」
国内のロードレースで「マトリックスパワータグ(Jプロツアーの強豪チーム)をみて自転車競技を知り興味が湧き、もともと柔道整復師の資格を持っていたこともあり縁があってマッサーとしてチームに関わることになったのがきっかけです。もちろん自分でもロードバイクには乗りますがプロになろうと思ったことはなく、自転車販売スタッフへの興味もあったので他社で経験を積んでからSBCに入社、現在1年目です。
稲葉さん
地元の栃木で行われているジャパンカップを中学生の時に観戦して自転車ロードレースがあることを知りました。高校生になってから自転車競技を始めて卒業後に地元のプロチーム「那須ブラーゼン」にてプロ選手としてレースを走りましたが、もともとメカニックへの興味もあったので選手としての経験を活かしながらSBCへ入社して3年目です。 ちなみにショップではメカニックや接客だけでなくSBCの公式YOUTUBEの製作も手掛けています。
椎貝さん

「プロのレース観戦やプロチームとの関わりから自転車に興味を持たれたんですね。その後おふたりとも現在の仕事に転身して、自転車ショップで働いて一番楽しいことはなんですか?」
数多く自転車ブランドはあるけれど、スペシャライズドの自転車に乗って楽しいとお客さんに感じてもらえる瞬間が一番たのしくてやりがいを感じるときですね。もちろん毎日自転車に触っているのでどんどん自分でも欲しくなってしまいますが、すでにベンジ、ターマック、ルーベ、エイトスと主要モデルは全部持っていますし、試乗車もあるのでほとんどのモデルは乗り込んでいます笑。 いま一番のお気に入りはエイトスです
稲葉さん
SBC厚木店はコンセプトストアなので、情報も製品もいち早く入ってくることが多く、メカニックとしては新しい製品にいち早く触れることができるし、新しい情報としてお客様に店頭で伝えたり、YOU TUBEで発信することで反応が返ってくるのも楽しいと思える瞬間です。自転車が好きだから毎日それに携われるのが一番楽しいですね。僕もターマックなど乗っていましたが今はエイトスが一番好きです。
椎貝さん

「おふたりとも話題のエイトス笑。好きなものに囲まれて仕事すると、羨ましい反面色々と大変なことになりそうですね笑」
「ではそんなお二人が好きなスペシャライズドのスポーツバイクのオススメポイントはどんなところですか?」
スペシャライズのバイクはライダーファーストエンジニアというコンセプトで作られているのでフレームサイズが変わっても乗り味が変わらないのが特徴で、どなたでも同じ乗り心地を体感してもらえます。また、基本的に他のブランドに比べて乗りやすい自転車ブランドだと思いますし、ベンジ、ターマックなどモデルが変わっても極端に「クセ」ないので、初めてスポーツバイクに乗る人にも、乗り換えを検討されている方にも、とてもオススメしやすいですね。
稲葉さん
初めてスペシャライズドに乗る人には少しかたいと感じるかもしれませんが、慣れるとそのかたさが楽しめるようになりますし、その後違うモデルに乗り換えても一貫した乗り味なのでずっと乗り続けていられるブランドだと思います。レーシングバイクだと思われがちですが、初めてスポーツバイクに乗る方には乗りやすさも含めて最新モデルのエイトスが実は一番オススメです。
椎貝さん
「サイクリストの間でも話題のエイトスが一番のオススメバイクなんですね、あとはブランドとしても一押ししているe-bikeは誰でもスポーツバイクを楽しめる点でもきっかけとしてはとても面白い存在ですよね。」
メンテナンスとシュアラスターケミカルの使い方

「すこし話を変わりますが、スポーツバイク全般でディスクブレーキを採用するモデルも増えてきてリムブレーキと比べると扱いがデリケートな印象がありますが、専門店の立場からお客様が自分でメンテナンスをする時に気をつけてほしいことはありますか?」
ディスクブレーキは油圧でブレーキを掛けているのでホイールを外した状態でブレーキレバーを握ってしまうと、油圧のオイルが漏れたり中に空気が入ってしまいブレーキとしての機能が失われてしまうので、輪行や洗車でホイールを外す時に一番気をつけてほしいところです。
稲葉さん
実際にあった事例なんですがブレーキのローターに音鳴り防止剤を塗ってそれが原因でブレーキが効かなくなってしまったり、リムブレーキと比べるとディスクブレーキの自転車ならではのケアポイントが多々あり、安全面で問題を及ぼすこともありますので、結果的に費用も安く済むのでなにかあれば分からない部分はできるだけ触らずにお店に持ってきてプロのメンテナンスにお任せください。
椎貝さん
「ではメンテナンスは先程の話にも少しでてきましたが、洗車は自分でも取り組めるメンテナンスの第一歩だと思います。自分で洗車をしたいという方にショップではどのようにアイテムや方法をオススメしていますか?」

まずは簡単にできる方法なのでケミカル中心で水を使わずにできる洗車を基本的にはオススメしています。
稲葉さん
ご自宅の環境によって水が使える、使えないなどもありますので、お客様のご要望と使用環境に合わせて使う合うケミカルや方法をご提案しています。
椎貝さん
「なるほど、ケミカルだけで済ませる場合と、水を使った場合、大きくわけると2パターンの洗車方法があると思いますが、それぞれのメリット・デメリットはなんでしょうか?」
水洗いは、細かいところまで汚れが落とせるので一番キレイになるメリットがありますが、やり過ぎるとBB周りやヘッドのグリスが抜ける可能性もあるので、頻度としては2週間に1回くらいがオススメです。
稲葉さん
水なしの場合は、チェーンクリーナーと洗剤、ラスペネ、仕上げのワックスがあれば室内でも簡単に洗車できます。
水なしの場合はチェーンの洗浄が一番気になるところだと思いますが、チェーンクリーナーを少し多めに使いブラッシング、バイクウォッシュで溶剤を一度落としてから、気になるようならもう一度この行程を繰り返す、これだけでかなりチェーンはキレイになります。
椎貝さん
フレーム関係はシュアラスターのゼロフィニッシュやゼロシートで拭くだけで汚れは落とせますので、水を使わずに上手にケミカルを使ってもらえれば時間もかからずに簡単な洗車ができます。

「適材適所にケミカルを用意することで簡単に洗車をすることができるんですね。さらに洗車の時にチェックした方がよいところはありますか?」
個人的にやっていることですが、洗車後にブレーキや駆動系の「動作部分」にちょっとだけオイルを差しています。水置換のオイルを一滴たらしておくと奥に残った水分を出してくれます。
稲葉さん
またバイクの細かいところまで目が届く機会なので、フレームに傷がないかとクラックが入っていないかもこういうタイミングでチェックしてなにか気になるところがあればショップに相談するきっかけにしていただけると長く安全に楽しめると思います。
ディスクブレーキでもリムブレーキでも、安全に一番関わる部分なのでブレーキの動作がちゃんとしているか、パッドがすり減っていないかは必ずチェックしていただきたいところです。
椎貝さん
あとはチェーンやスプロケットなどに錆がないかもチェックしてください。
「色々とチェックポイントもありますし、それが愛車を長持ちさせることにもつながりますね。」
「そして今回取り扱いが始まったシュアラスター製品の中で特にオススメのアイテムはありますか?」

クリーナーやオイルなど全般的に優れているので取り扱いを始めましたが、その中でも僕はもう断然ゼロフィニッシュです。とにかく使いやすい。一本で汚れ落としとコーティングができる製品でこの価格は他社にもないので、圧倒的なコストパフォーマンスです。
稲葉さん
色々と汎用性も高いので、実はお店のレジ台もこれでキレイに磨き上げたりしています笑。

僕はゼロドロップシートが個人的に一番気に入ってます。フレームの仕上げにも使えますし、普段ちょっとした汚れが気になる時にさっと使える気軽さも良いですね。他社でも同様の汚れ落としシートがありますが、艶を出すコーティングも兼ねているのはシュアラスターさんのものだけだと思います。
椎貝さん
「ゼロフィニッシュやゼロドロップシートはプロ選手や大学生などトレーニングで毎日自転車に乗っている方々からも大きな支持を得ています。ショップの方にもお墨付きをもらえると嬉しいですね。」
あと、これはシュアラスターさんの製品全般に言えることですが、他社製品に比べると内容量が多くてかつクオリティーが高いので、ぱっとみの価格が他社製品と同じくらいでも実はかなりコストパフォーマンスに優れていると感じています。この部分は自転車ケミカルを探しているお客様にオススメできる大きなポイントです。
稲葉さん

メカニックとしてじつは少しアレンジを加えているのですが、店舗ではスプレーの先を少しだけ曲げて使っています。こうすることで缶を傾けなくても使うことができるのでショップでの作業効率アップのためのちょっとしたテクニックです。
椎貝さん
メーカー推奨ではありませんので、真似する場合はあくまでも自己責任でお願いしますね笑。
「なるほど、プロショップならではのコメントを頂きありがとうございます。今日は開店前のお忙しいなか貴重なお話しを聞かせていただきありがとうございました。」
スペシャライズドコンセプトストアSBC厚木店は、コンセプトストアではあるがブランドの直営店ではありません。とはいえエリア随一の品揃えを誇りスペシャライズド製品の知識は豊富なのでスポーツバイクの購入やメンテナンスを安心してお任せできるショップなのは間違いありません。
そして直営店ではなくコンセプトストアとしてのメリットは、ブランドの意思を100%受け入れながらも自分たちでコントロールできる部分を最大限に生かして、SBC厚木店ならではの提案を稲葉さんや椎貝さんが行っていることだと感じました。
スポーツバイクの魅力をどのようにお客様に伝えようか?を日々考えているお二人からは自転車に対する熱い思いをひしひしと感じるし、ただそれがいわゆる「オタク」にならないように「かっこよくおしゃれに」伝えたいと話すスタンスにはいちサイクリストとしてとても共感できます。
またシュアラスターのケミカルで洗車してキレイにすることは「かっこよくおしゃれに」の基礎になるし、洗車やメンテナンスを通してその思いをより多くの人に一緒に伝えられると良いなと感じました。
シュアラスター製品の使い方はもちろん、今人気でなかなか入手が困難なスペシャライズドのバイクも在庫を取り揃えているようなので一度相談してみてはいかがでしょうか。
ショップ紹介

SPECIALIZED コンセプトストア SBC厚木店
神奈川県厚木市中町3-13-5 1F
tel.046-294-5855
平日 11時から20時
土日祝 10時から19時
毎週水曜日定休
https://www.sbcbicycle.com/index.html
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記事に出てきた商品

サイクリスト。
会員制サイクルコミュニティ「CYCLE COMMUNE TOKYO」主宰。
40歳から乗り始めたロードバイクにどっぷりとはまり、安全で楽しいサイクリングを多くの人と楽しみたいたいとの思いからサイクルコミュニティを立ち上げる。
また、様々なブランドの自転車関連の企画やライドイベントにも携わるフリーランスのサイクリストとしても活動しています。
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