
競技だけでないサイクリングの魅力を伝えたい

野球、ラグビー、サッカーなど数多くの強豪体育会チームをもつ明治大学。それらの競技に比べると部員数は少ないが自転車部も全国トップレベルを争う明治大学が誇る強豪チームで、今年もチームとしてはインカレの総合表彰台に登ることを目標としている。今回はシュアラスターの自転車ケミカルをどのように使っているのか?トラック競技を中心に活躍する塩島嵩一朗選手(4年)、斉藤知樹選手(3年)、吉房暖人選手(2年)に話を聞いてみた。
目次
自転車に乗り始めたきっかけと競技の楽しさ
3人共トラック競技の主力メンバーとして活躍し、チームとしての目標だけでなく、各個人でもそれぞれインカレでの表彰台はもちろん、塩島選手はチームのエースとして全国大会やインカレでの優勝も目標として視野にいれている。

そんな3人がロードバイクに乗り始めたきっかけは三者三様で、「父親のロードバイクをお下がりで譲りうけて自転車に乗り始めてから競技があることを知り、なにかで日本一になりたいと思っていた夢もあったので競技に道に進むことを決めた(塩島選手)」、「高校入学直後に自転車置場で先輩に自転車部へ勧誘された(吉房選手)」、「高校入学時にやりたい部活がなかったのでとりあえず自転車部に入ってみた(斉藤選手)」とバラエティーに富んだスタートから数年で世代トップレベルまで上り詰めてしまっているから人生なにがあるか分からないしそれが面白い。
そして、いまではロードやトラックでのトレーニングでは月間2000〜3000kmも自転車に乗り、普段は多摩方面での練習が多いが、トラック競技のために爆発的な筋力を付けるためのウェイトトレーニングの頻度も多いとのことで、ここはロードレース主体の選手と大きく異なるようだ。

そんな彼らももちろんサイクリングとしてロードバイクに乗ることは大好きだが、トラック競技の魅力を語ってもらうと、
トラック競技だからだせる65km/hを軽く超えるスピードの爽快感や、レースで勝利を収めて努力が報われたときの快感、一瞬で勝負が決まってしまうスリル、など、ロードレースよりも短距離短時間で勝負が決まる競技ならではの魅力が沢山語ってくれた。
機材の安全に対する取り組みとメンテナンス
そしてそれぞれトラック競技用のバイクだけでなく、ロードバイクやTTバイクも保有する彼らだが、コンマ1秒のタイムを競うトラックレースを主戦場にするため安全に関わる機材整備は不可欠で、細心の注意を払っているという。
メンテナンスに関しては、どちらかいうと練習に時間を割きたいためメカニック的な作業はすべてショップにまかせているが、毎日乗る自転車は常に状態をチェックしたいので洗車は基本的に自分でやるという。
そして頻度は様々だが洗車方法にもコダワリがあり、フレーム内への水の侵入や錆を防ぐためにあまり水洗い洗車をせず、普段は汚れが気になるところを中心にケミカルをうまく使い分けて洗車しているとのこと。

トラックバイクは汚れが少ないので月に一度位の洗車になるが、ロードバイクは週に2回くらい洗車するときもあるという。例えば、練習から返ってきて、チェーンの汚れがきになるけどフレームはキレイだな、というときにはシュアラスターのチェーンクリーナーを吹き付けて駆動系の掃除を行いフレームは乾拭きするだけ。逆にフレームの汚れが気になるときはゼロフィニッシュを使って汚れ落としと艶出しを行うなど、そのときの自転車の状態に合わせて洗い方と頻度を変えているようだ。特にゼロフィニッシュのサラサラとした質感がお気に入りで非常に使いやすいと言う。
毎回すべてを水洗いするのは手間も時間もかかるし、機材へのリスクもゼロではないという考えから水洗い頻度をあえて減らす洗車の仕方。そして彼らの本業は学生であり勉強の時間と自転車トレーニングの時間が一番必要なので、そこの時間を取られないように必要最低限の状態で済ませているとのこと。
また、洗車時には汚れを落とすだけでなく、ブレーキシューの減りをチェックしたり変速の状態を確認したり、ショップに持ち込まなくてもできる最低限の安全チェックを行い普段のトレーニングに備えている。これは競技をやるやらないに関わらず「安全に走る」という観点からすべてのサイクリストが必ずやるべきことだという。
我々アマチュアサイクリストでも、仕事や家庭の用事で時間がないときには毎回水洗い洗車は非効率的なので、とても参考になる自転車メンテナンスの方法だ。
洗車後に使うチェーンオイルは、競技者としてもちろん好みもあるが、シュアラスターのチェーンルブは非常に使いやすいと彼らには好評だ。
粘度が低いサラサラした質感で、比較的もちもよく、その分少しだけ汚れが付きやすい感じがあるが、トラック競技においてはロードレースに比べて距離が短いので粘度が低く抵抗が少ないほうが使いやすいので明らかに使用感が違うと口を揃えて言うし、ここ一発という大事なレースやイベントでも効果を発揮するのではとも。

また、もちろん競技志向ではないサイクリストにも、スプレータイプのオイルやチェーンクリーナーは気軽に使えるのでオススメしたいケミカルとのこと。特にシュアラスターの製品はノズルの太さや噴射量が使いやすく、クリーナーのノズルに関しては太すぎないサイズが使いたいところにイメージ通りの量で使うことができる、かなり気の利いた仕様ではないかと絶賛していた。
自転車の楽しみ方やサイクリングの魅力
競技としてレースを楽しむ彼らも我々同様に普段から自転車関連の情報収集は欠かせないようで、大学では先輩から機材の話しを聞いたり、ネットでのインプレ記事や口コミを参考にしたり、塩島選手は日本代表チームにも招聘されているのでそこで聞いた話しを持ち帰ることもあるという。サイクリングであっても競技でもあっても、自転車機材の話しやネタは目的こそ違えどみんな気になるところであり、そういう話しを部員同士でもできるのも彼らの楽しみの一つでもある。

現時点で大学卒業後の進路はまだ未定で、かならず自転車競技を続けたいというわけではないが、チームや個人の目標に向かって一直線になれるほど自転車は大好きだ。
そして、やはりその魅力は多くの人に伝えたいし、楽しんでもらいたいと。
サイクリングでしか得られない「爽快感」は最大の魅力だし、これはとにかく体験してみないとわからない。けれども最近は自転車で気軽に立ち寄れるカフェやレストランも増えてきているし、彼らがよくトレーニングでも使う多摩エリアは一般道も自転車で走りやすいところが多く、気軽にできる観光にも自転車って最適ですよねとも。

自分たちでも競技だけでなく山中湖まで往復200kmほどのサイクリングや、中には新潟まで300km以上のライドにいったことも。一般の人が聞いたら自転車で行く距離だとは思わずびっくりするはずだが、サイクリストからするとびっくりするような距離ではないから不思議な感じだ。 スピードに魅せられてトラック競技に取り組む彼らも休日はロードバイクでロングライドを楽しんだりするいわゆるサイクリスト。速く走れてしまうからこそ一般道での自転車走行には気を遣うだろうし、グループライドではハンドサインやブレーキの合図、声掛けも徹底しているという。そんな彼らを見て自転車って面白そうだね、と競技もサイクリングももっと多くの人に知ってもらえるように、シュアラスターではサポートを続けていきます。

サイクリスト。
会員制サイクルコミュニティ「CYCLE COMMUNE TOKYO」主宰。
40歳から乗り始めたロードバイクにどっぷりとはまり、安全で楽しいサイクリングを多くの人と楽しみたいたいとの思いからサイクルコミュニティを立ち上げる。
また、様々なブランドの自転車関連の企画やライドイベントにも携わるフリーランスのサイクリストとしても活動しています。
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