ヴィンテージカーを楽しむ

ヴィンテージカーって何だろう?

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みなさま初めまして! クルマ雑誌「オールドタイマー」ならびに「ヴィンテージパラダイス」編集長の甲賀精英樹です。こうして雑誌以外のところに原稿を書くことはあまりなく、とても新鮮な体験ですねえ。さて、自己紹介で名刺を出すと、必ず「この名前、なんて読むんですか?」と聞かれます。姓は「こうが」、名は「まさき」と申します。まあ、大抵の方は「こがせい ひでき」と記憶されますけど…気にしてません。

余談はさておき、私が担当しているクルマ雑誌2誌は「ヴィンテージカー」が専門です。ではヴィンテージカーってなんでしょうか。英国では格式高くヴィンテージカーを4つに分類。1904年以前を「ヴェテランカー」、1905年~1916年を「エドワーディアンカー」、1919年~1930年を「ヴィンテージカー」、1931年~1942年を「ポストヴィンテージカー」としました。戦前のクルマしか「クラシック」「ヴィンテージ」と認めないこの欧米の厳格なる決まり事を見て、日本で旧車雑誌を作ってる私は思わず背筋が冷たくなります。だって、1970年代のクルマのことも平気で「クラシックカー」とか「ヴィンテージカー」って原稿に書いてますからねえ。

ただ昨今のヴィンテージカーイベントの参加規定を見ると、「1986年までに生産された車両」としているところが多い。しかし10年前は「1975年まで」とするイベントが大半でした。つまり、年月が経つとヴィンテージカーの定義も変わってくるということ。2010年式クラウンだって、あと30年すれば立派なヴィンテージカーになっているでしょう。

楽しみ方いろいろ 趣味人たちの旧車遊び

90年前のクルマで散歩する

ヴィンテージカー

ヴィンテージカーの楽しみ方はさまざま。いくつかの“趣味人”をご紹介しましょう。まずタイトル写真のクルマ、相当古いですよ。ウイリスオーバーランド・モデル91フェートンで1925年製(米国)です。福井県の渡辺道広さんという自動車修理屋さんがオーナーで、自分で直して楽しんでいます。さてこのクルマ、ある有名なクルマのご先祖様なのですがおわかりですかな? 1903年設立のオーバーランド社は1908年にウイリス社に吸収されてウイリスオーバーランド社となった。ウイリスと言えばJEEP。このクルマはジープの遠い祖先と言えます。でもジープの面影、まったくありません。ホイールは木製だし、ヘッドライトは本来、アセチレンランプ…これはさすがに現在のハロゲン球に交換してますが。

ヴィンテージカー

でもしっかり走るので驚き。前後とも板バネサスペンションの乗用車なんて今どきありませんが、思ったほど乗り心地は悪くない。車高が高いオープンボディなので、とても爽快ですね。ちょっと試運転させていただきましたが、アクセルが真ん中でブレーキが右なので慣れるまでおっかなびっくりでした。もちろん、ここまでちゃんと走らせるには相当の苦労があったとか。詳しい整備マニュアルがないので、いちいち自分で推理して考え、直していくのです。手に入らない部品は自分で作らなければならない。渡辺さんは「昔のクルマは今みたいにスイッチひとつで動かなかった。スタートの準備に時間がかかり、走り出してからまたトラブルが起こったり。そんな苦労を今の時代に分かち合えるのがまた楽しい」と話します。「苦労も楽しみのひとつ」とは、ヴィンテージカー愛好家がよく使うキメ台詞ですね(けっしてヤセガマンではありません)。

ディーノを新車から可愛がっている

ヴィンテージカー

さてさてこの妙齢なる女性は京都にお住まいの秋田良子さん。1973年式フェラーリディーノ246GTを愛用しています。このクルマ、なき夫の秋田一平さんが独身時代、新車をイタリアから買い付けてきたもの。良子さん自身も20代の頃からランボルギーニ・ミウラ、フェラーリ・デイトナなどをドライブする“スーパーカー娘”(クルマのローンではだいぶ苦しんだらしい!)。ひょんなことで3まわり以上も年上の一平さんと結婚し、このディーノを共有することに。そして一平さんなきあとも大事に乗り続けているのです。茶色い塗装は新車時のままで、よ~く見るとところどころヒビ割れている。「それもクルマのヒストリーなので、塗り直しません。もちろん、ちゃんとワックスがけはしていますけどね」(良子さん)。今、ディーノはとても人気があり、高価なクルマです。20年くらい前だったら600万円もあればちゃんと走るクルマが買えましたが、ジリジリとマニアの評価が上がって、現在の相場は4000万円! 「でも絶対、死ぬまで売らないわよ」と良子さん。フェラーリ・ディーノのファミリーワンオーナー車、しかもオリジナル塗装というクルマは、世界的に見てもまずないでしょう。

ヴィンテージカー

エンジンをかけてくれました。V型6気筒のDOHC2418㏄で座席背後にマウントされているミッドシップです。このエンジンはのちにランチア・ストラトスにも転用され世界ラリー選手権での活躍を支えた優秀なパワーとレインですね。ディーノは小柄です。全長4,230㎜、全幅1,702㎜。車幅が優に1.9メートルを越える現代のフェラーリと並ぶと、軽自動車か? という感じだし、V6の2.4ℓエンジンなんて今のフェラーリの半分しかありません。でもこのクルマをベストオブ・フェラーリと絶賛する愛好家も少なくないのです。ディーノのめんどうをみているのは良子さんの親戚にあたる秋田正弥(まさや)さん。正弥さんはポルシェがメインの整備工場を営んでいて、お父さんもクルマ好き。スバル360を新車時から愛用しています。

ファミリーカーも年月を経て“名車”に

ヴィンテージカー

1975年式の日産ブルーバード(610型)を新車時から愛用する北海道の酒井清一さん。発売当時は街中で見かけるファミリーカーでしたが、今やこの610型のワンオーナー車は貴重。ナンバーも懐かしの「55」です。酒井さんは全国規模のクラシックカークラブ、全日本ダットサン会・北海道支部長。

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温和でめんどうみのいい人柄が若いクラブ員にも慕われています。それにしても1台のクルマに新車から乗り続ける…これってものすごく大変なことすよね。ことに北海道は融雪剤がまかれるためクルマが傷みやすい。そんな土地で1台のクルマを可愛がってきた酒井さんの情熱に感服します。

ボロボロのクルマもここまで自分で直せる

ヴィンテージカー

ヴィンテージカー趣味のもうひとつの王道に「レストア」があります。簡単に言えば“修復作業”ですね。古くなってサビでボロボロになったクルマをいったんバラバラにし、部品ひとつひとつを修理してまた組み直す。それはそれは根気のいる作業です。プロに任せるのが一番、ラクですが、フルレストアとなると軽自動車でもウン百万円もかかってしまう。そこで「自分でやってみよう」というオーナーも少なからずいるのです。群馬県の沢浦弘明さんは1965年式のトヨタスポーツ800(通称ヨタハチ)を15年がかりでレストア。写真の青いボディがもとの状態です。塗装はプロに任せましたが、エンジンオーバーホール、ボディの板金修正はご自身が自分のガレージでコツコツと行いました。本業はガス屋さん。レストアの技術は、ガスの配達でまわるクルマ屋さんや鉄工所で“盗んだ”とか。じつはこのヨタハチ、左右のフェンダーはFRP製の自作品。その技法は遊具のスベリ台を作っているメーカーに出向いて教わったそうです。

お手軽レストア体験のススメ

私の身近にも「レストアをやってみたい!」という方がいます。でもシロウトがいきなりボログルマを買ってきて再生作業に取りかかるのはムリというもの。クルマのレストアには場所、道具、知識が必要です。もちろん部品代も馬鹿になりません。でもレストアの醍醐味を手軽に味わう方法があります。まず近所を散歩して、適当な石ころを拾ってください。見た目がボロいほどいいです(笑)。まず使い古しの歯ブラシで石の汚れを丁寧に取り、ナイロン製の布タワシで磨いていきます。強くこすりすぎると表面が崩れて、いつまでたっても肌がきれいにならないからご注意を。次の段階は耐水ペーパーでの研磨。適当なゴムの台に耐水ペーパーを固定して研磨。ペーパーの目の粗さは320番くらいからスタートして1000番くらいまで使います。ペーパーがけだけでも十分にツヤが出ますが、さらなる光沢を求めるならば、工作用リューター+小型バフ+研磨材を使います。バフの削りカスが飛び散るので会社のデスクや家のリビングではやらないでください。推奨した私の責任になりますので。

石も磨けば光るんです。ゴツゴツした石は磨きづらいのですが、その苦労がまた楽しい…。

ワックスがけはメンテナンスの第一歩

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プラグの焼け具合やタイヤの空気圧はとても大事。でもその前に、クルマを磨いてみませんか。ワックスをかけてキレイに磨き上げると、今まで気付かなかったネジの緩みやゴム部品の劣化なんかも見えてくる。私はシュアラスターの「インパクト マスターフィニッシュ」を愛用。ノーコンパウンドで作業性、耐候性に優れたワックスです。じつは2カ月ぶりくらいにワックスがけしたのですが、この適度の疲労感が爽快です。苦労もまた、楽し。これって旧車趣味の原点でもあります。

まだワックスがけをしたことがない方、あるいはしばらくやっていないが、またキッチリと磨いてみたいという方に、「シュアラスターワックスビギナーセット」、「シュアラスターパーフェクトセット」をお薦めします。
写真はビギナーセットで、ワックス、カーシャンプー、ウォッシングスポンジ、拭き取りクロスなどがセットになっていて、すぐにワックスがけの楽しさが体験できます!
ヴィンテージカーのメンテナンス方法は、ヴィンテージパラダイス Vol.02でも詳しく紹介されているので参考にしてください。

そんな趣味人とクルマが集まります!

ヴィンテージカー

手前味噌ですが、こちらは私が担当している「ヴィンテージパラダイス」04号(11月14日発売)の予定表紙です。趣味人トークのゲストは、なんとお笑いタレントの小峠英二さん。そして今号からシュアラスターさんにご協力いただく「拝見! プロのクルマ磨き術」というカラー連載企画もスタートしますので、ぜひぜひごらんください。今回は国産最高額車、あのトヨタ2000GTのレストア&販売で世界一?  のビンテージカー ヨシノさんに磨き術を見せていただきました。同社の職人さん、新藤さんによる磨きのワザは私たちにも参考になることでしょう。そして超高額車、ACコブラにシュアラスターのワックスをかけていただき、インプレッションをうかがいました。

ヴィンテージカー

 

ヴィンテージカーの祭典『お台場旧車天国2016』のご案内

来たる11月20日(日曜日)、700台のヴィンテージカーが集結する国内最大規模のヴィンテージカーイベント、「お台場旧車天国2016」が開催されます。
会場は東京都中央区青海1-1。船の科学館が最寄り駅(写真は2015年開催の様子)。

旧車天国2016

ひとことで言えば、旧車、ヴィンテージカーに関するものならなんでもアリのお祭り。ここでしか見ることのできないような名車、珍車、スーパーカーが全国から集まります。展示車両は「天国エリア」「地獄エリア」「マニアック天国」の3つに分かれ、1950年代から1990年代くらいまでの、幅広いジャンルのヴィンテージカーを見ることが可能。さらにスワップミート、ショップブース、建機やボンネットバスの試乗体験、ステージイベントなど盛りだくさん!
飲食コーナーもあり! 家族で楽しめるクルマイベントです。 シュアラスターさんも出展ブースにてクルマ磨きのデモを行うとか。ぜひ皆さん、見に来てください!

シュアラスターも出展します

シュアラスターが推奨する洗車方法やシュアラスター製品の効果を最大限引き出す講座「カーウォッシュマイスター」(11時と13時から)を実施いたします。会場でしか買えない超特価セールも実施しますので、ぜひ、シュアラスターブースにいらしてください。

事前予約いただいた方には特典もありますので、カーウォッシュマイスター詳細ページをご覧のうえお申し込みください。

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